自由英作文問題への対策6 [例題を通じて2]

まず思いつくことをできるだけたくさん,しかも「こんなのだめだ」とネガティブにならずかたっぱしから挙げていくやり方をブレーンストーミング(brain storming)といいます。「こんなこと書いたら,減点だ」とか「ばかにされる」とかは,少なくてもこの段階では考えず,とにかくたくさん挙げることがだいじです。一見つまらないアイデアも,その背後に本質的な深い何かが潜んでいることもあります。

この段階でいろいろ思いつくかどうかは,その問題にふだんから関心を持ったことがあるかとか,読んだり聞いたことがあるかという知識量も関わってきます。と同時に,あまり知らなくても何とか思いつくこともあります。そのためには,

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(1) 自分がものを考える時の軸のようなものがある。だから,新しい問題に出会っても,「こういうパターンの時は僕はこう考える」というスタンスがあれば,着想の源泉になるでしょう。あなたの思想,とでも言うべきものです。もっとも,あまり狭く凝(こ)り固まってしまうのも何ですが。それに今まであまりものを考えてこなかった人が,大学入試に備えて急に明日からブレない軸を持て,なんてことができるわけではありません。

(2) 発想が豊かどうかは,単に経験やテクニックで決まることも多い。問題の解析・分類とか,この結論を出すためにはどういう前提が必要かとか,発想法のテクニックのようなものです。もともと書くことが好きな人,議論好きな人,小論文の対策をやっている人などは多少なりとも身についているかもしれません。身についていない人は,この訓練を積むことが勉強の柱の1つになります。

たとえば,「携帯電話の人間関係上の良い面」というテーマで次のようなメモを作ったとします。

  1. いつでも連絡が取れる
  2. 面と向かって言えないことがメールだと言える
  3. 待ち合わせに便利
  4. 緊急時には不可欠
  5. 親をはさまなくても,直接本人に電話できる
  6. 電話での方がいいやすいことがある
  7. 連絡する回数が増えて,深いつきあいができるような気がする ・・・・・

 

ある程度アイデアが出そろったら,関連項目をひとまとめに集めて,そこから何が言えるかを考えます。この7つのアイデアの共通項は何か,どう分類できるか,それらをもっと一般的・抽象的にいうとどういうことか,を考えていきます。

たとえば上のアイデアでは,1, 3,4,7 は携帯でのコミュニケーションが「時間や場所にしばられない」という共通点があります。2, 5 は「面と向かわないでするコミュニケーションの利点」です。

これらを「最終メモ」にするとこんなかんじでしょうか。

携帯の「良い」面

  • 従来の対面によるコミュニケーション以外に,メールなどの新たな通信手段によって,対面では言いにくいこともメールでは伝えられるなど,コミュニケーションの可能性の幅が広がり,関係の質の向上が期待できる。
  • 固定電話が家庭単位のものであったのに対し,携帯は個人単位のものなので,直接のコミュニケーションの時間的場所的な制約が減り,より密な関係を作り上げることが可能。

 

ついでに,「悪い」面も同様にまとめると,

携帯の「悪い」面

  • 通信手段の多様化は必ずしも関係の質的向上をもたらさず,むしろ家族メンバーが個々ばらばらの閉じたネットワークを作ることで,従来の「家庭の団らん」というような場を貧弱なものにする可能性がある。
  • 携帯によって常にコミュニケーションを取れることが,逆に常にコミュニケーションを取っていないと不安になったり,友人関係から疎外されるということが起こりうる

ここまでくれば,後は英語にまとめるだけです。

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