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ビミョー大好き ( ONE POINT at a time 9)

7月
2008
10
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= 部分否定 =

部分否定については高校や予備校などで,早ければ中学段階で教わるポイントなので,きっとご存知だと思います。次のようなポイントでした。

all, every, both, always 「全部・すべて・両方・いつも」のような100%を表す語を否定文の中で使うと,「ぜんぜんない,どっちもない,一度もない」のような0%を表すのではなく,「全部・すべて・両方・いつも + わけではない・とは限らない」という意味になる。

言い換えると,100%の否定は0%ではなくて,0% < x < 100% の広い範囲,曖昧な範囲を表している

このへんがいちばんよくある,少しおおざっぱな部分否定の説明です。

  • I have not read all the books he mentioned. 彼が触れた本全部を読んだわけではありません。
  • What teachers say is not always true. 教師の言うことがいつも正しいとは限らない。
  • Not everyone knows the news. みんながそのニュースを知っているわけではない。

もう少しポイントを追加しておきましょう。

● 上記の all, every, both, always 以外に,necessarily(必ず,必然的に), entire (entirely) (全体的な(まったく)), whole (wholly) (全体の(まったく)), completely (完全に), quite (まったく)などの 100%語でも同じことが言えます。

● 0% を表すためには,単にnot をつけるのではなく,別の語を用いる必要があります。none (どれも・・・ない) ↔ all,  neither (どちらも・・・ない) ↔ both, never (一度も・・・ない)↔ always などです。

確実に部分否定が成り立つためには,通常 not は all, every, both, always よりも前に(つまり左側に)なければならない。not がall, every, both, always よりも後に(つまり右側に)あるときには,全部を否定しているのか,部分否定なのかがあいまいな文になります。

All dogs don’t like it. (すべての犬がそれが好きだとは限らない/すべての犬はそれが嫌いだ)

こういう文は書くときには避けた方が無難だと言うことになります。

もし確実に部分否定にしたければ, Not all dogs like it.

全部否定にしたければ, No dogs like it. にすればだいじょうぶです。

どちらも否定語が最初に出てきて,日本人は苦手にしやすいので注意してください。日本語の「ない」は最後に出てきますからね。

● 部分否定を拡張して考えると,100%語だけでなく強調語全般に適用できます。

not + very 「あまり・・・ない」 ← 「とても・・・というわけではない」

not + much 「あまり・・・ない」 ← 「とても・・・というわけではない」

not + too 「あまり・・・ない」 ← 「~すぎるわけではない」

not + 最上級 「あまり・・・ない」 ← 「いちばん~だというわけではない」

"Not exactly." "Not really." 「(あいまいに)そういうことでもないんだよね」

a_ilst093.gif

最後のは「正確にそうだというわけではない」という意味で,会話などで相手の発言に肯定でも否定でもなく答えるときに使ったりします。これらをみても,部分否定は曖昧な言い方であることがわかります。「あいまいな日本人」には,便利な表現です。以前,"Not exactly." を使ったら,ネイティブに「あいまいだなあ」とひんしゅくを買ったことがあります。まあその後で,そうでもなくて何なのかをはっきり言えばいいだけのはなしです。でもあいまいに言いたいんだよね,私たちは。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

「こうあるべき」 と 「こうなるなんて」 ( ONE POINT at a time 8)

7月
2008
4
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= that 節の中の should と 仮定法現在 =

should は,「~すべきだ」「~するはずだ」のような意味を持つ助動詞ですが,特にそういう意味を持っていないのに that 節の中で使用される場合があります。今回はそのはなし。大学受験レベルを超えないはなしですみそうです。

これには2つのタイプがあります。

  1. suggest, demand, recommend などの目的語となる that 節の中で使われる場合,または It is ~ that … という形式主語の構文で,~に当たる形容詞が necessary, important などの場合
  2. It is ~ that … という形式主語の構文で,~に当たる形容詞が natural, strange, surprising などの場合

こういう分け方だと初めての人は,アタマが混乱してしまいやすいでしょう。特に,タイプ1とタイプ2の両方に,It is ~ that … がありますから,「どこが違うんだ」と思うのは当然です。

その違いを説明する前に,タイプ1とタイプ2のshould の使い方の違いに触れておきます。

  1. では,should を義務的に必ず使うか,またはshouldを使わずに動詞を原形のままにする(過去の話でも原形,be なら she is じゃなくて she be になる)。原形の場合を文法用語では「仮定法現在」と呼びます。原形を用いるのは主にアメリカ用法,should を用いるのは主にイギリス用法です。
  2. の should は義務ではありません。入れたければ入れるというだけです。入れたくなければ,動詞はふつうの形です。原形ではありません(過去の話なら過去形。be なら she is のようにあたりまえの形)。

タイプ1 と タイプ2 にそれぞれ該当するものを挙げておきます。太字になっているのが基礎。量が多いので,ざっと目を通して,次にすすんでください。

 1. 次の動詞の目的語となるthat節の中

  「提案する」 suggest, propose

  「要求する,求める」 demand, require, request, ask, require

  「主張する」 insist

  「命令する」 order, command

  「勧める」 recommend

  「促す」 urge

  「忠告する」 advise

  「決心する」 decide

  「取り決める」 arrange

  It is ~ that … 構文の~の部分が次の形容詞の場合

  「必要な」 necessary, essential

  「重要な」 important, vital, crucial

  「必須の」 imperative

  「緊急の」 urgent

  「望ましい」 desirable, advisable

 2. It is ~ that … 構文の~の部分が次の形容詞の場合

  「驚くべき」 surprising, astonishing, amazing

  「当然な」 natural, reasonable

  「奇妙な」 strange, odd, peculiar, curious

  「残念な」 regrettable

a_ilst093.gif

1 では,上に書いた単語の後ろのthat節の内容が,「いまのところまだ現実ではない,『こうなってほしい』『こうなったらいいな』という想定である」ことに注意してください。

たとえば,「うちのクラスは文化祭で劇をやることを提案する」という場合,「うちのクラスが文化祭で劇をやる」というのはまだ実現していないですよね。提案してるだけです。「要求する」「主張する」「命令する」なども同じで,「こうしようよ」「してよ」という実現はしていない,頭の中に描いた理想・想定・願望などです。英語ではこういう場合は,仮定法を使ったり,助動詞を用いたり,不定詞で表現するのですが,上の場合は shouldか原形,と決まっているわけです。

それに対し,

2 は,むしろ事実を述べています。

「彼が遅刻しなかったのは,驚きだ・当然だ・奇妙だ」のように,遅刻したのは現実に起きたことです。1 とは全く違うものであることがわかると思います。should の働きも全く違うものです。この should は「感情のshould」なんて呼ばれることもある,「意外感」を表す should です「~とは」「~なんて」などと訳されます。「彼が遅刻しなかったなんて・・・」というわけです。だから,「~とは」という気持ちをこめたくなければ,ふつうの動詞形でかまわないのです。

 

【問題】 (2は誤りがなければE)

1. 誤りを指摘(立教)

Because the teachers イ) recommend that Robert ロ) be given a second chance, his friends ハ)suggest that Robert ニ)takes the test again.

2. 誤りを指摘,誤りがなければE (早稲田)

Why is it (A) so important that everyone (B) attend the class (C)every day? I think it’s (D) a waste of time. (E) NO ERROR 

3. 下線の語を(a)~(e)の語と置き換えて,意味は変わっても,論理的,文法的に成り立つものを選べ.2つある場合は2つとも,適当な語がなければ(f) (関西学院)
It is surprising that you should know so little about it.
( a ) natural ( b ) often ( c ) regrettable ( d ) common ( e ) scarcely

 

【解答・解説】

1. ニ 2. E 3. a, c

1. は,recommend that … と suggest that … の2カ所が should または原形を用いる箇所です。ロはOKですが,ニを take か should take にしなければいけません。

2. は,「なぜみんな毎日授業に出席することが大切なのだろうか」という部分に,It is so important that … が使われています。everyone は単数扱いをするのでふつうなら attends のはずですが,ここはattend であってます。

3. that 節で should が使えるものを選びます。natural(当然な) と regrettable(残念な)ですね。

 

最後にちょっとこまかいことを言っておくと(今までのも十分こまかいけど),

● suggest には,「提案する」以外にも,「示唆する」「ほのめかす」という意味がありますが,この意味の場合,事実を示唆するので,上のルールを使わずふつうの動詞形(つまり,今のことなら現在形,過去のことなら過去形)を使います。insist も「~しようよ」という主張なら上のルール,でも事実を主張するなら(「彼が犯人だと主張する」のような),ふつうの動詞形です。

● タイプ1では,should か原形を用いる,と言いましたが,会話文などではhave to などで代用することもあります。

● タイプ2のshould は,that 節以外でも,why などの疑問文で使われることがあります。Why should he be angry? 「彼,いったいなぜ怒ってるの?」意外感を出したいときに使うわけですが,「~とは」「~なんて」で訳しにくいので,「いったい」あたりを使って訳します。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

あいつはつきあいにくい ( ONE POINT at a time 7)

6月
2008
26
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= tough 移動 (目的語繰り上げ) =

今回取り上げる 「tough 移動」という用語は,英語学(統語論)で使われている用語で,高校生・一般向けにもっとわかりやすい用語があるといいのですが,ないんですね。いい用語がないむずかしめのポイントですが,おもに中堅以上の大学なら結構よく出題されるポイントです。

tough という単語は「(肉などが)かたい」「タフな,頑強な」などいろんな意味がありますが,ここでは「むずかしい」というhard, difficult の意味です。だから,tough 移動ではなくて,hard 移動といってもいいのですが,用語としてはtough 移動(tough movement)で固定されています。

a_ilst093.gif

問題はこれと不定詞がからむとどうなるのか,ということです。

「Vすることはむずかしい」,たとえば「この車を運転することはむずかしい」という場合,まず不定詞を主語にした,

1. To drive this car is tough.

という文が可能ですね。そして次に,仮主語を使った

2. It is tough to drive this car.

もかんたんに理解できると思います。

さて,ここからが 「tough 移動」です。

ルール化してしまうと,

It is difficult(hard, tough) to V という構文では,不定詞( to V )の目的語を主語の位置に移動できる

ということになります。先ほどの2の文では,

2. It is tough to drive this car.

      ↓

3. This car is tough to drive.

という文が作れるということです。

3 タイプの文では,to 不定詞の後ろに「何か名詞が欠けている」ようにしなければいけないわけです(この場合は drive の後ろにthis car があるはずなのに欠けていて,それが主語に出ている)。もちろん,This car is tough to drive it. は☓。

これは似たタイプならばいつでも可能というわけではなく,tough, hard, difficult, easy などでは可能,important とか necessary とかそれ以外では不可能とかいうように,形容詞によって可能・不可能が決まっています。

〇 It is necessary to study English.

☓ English is necessary to study.

ではどういう形容詞がtough移動可能なのでしょうか。

代表的な形容詞は,

tough, difficult, hard, easy impossible, hopeless

interesting, pleasant, amusing, agreeable

です。

【問題】

1. Some Japanese youngsters do not feel that chopsticks are easy (     ).

  1. to pick food      2. to pick food with
  3. to pick with it     4. to pick food with it   (慶応)

 

2. 誤りを探しなさい。

He (a)looks (b)very friendly, but in reality he is (c)very hard (d)to get along. (慶応)

 

【解説】

It is ~ to V の形にして考えます。

1. 「日本人の中には箸では食事を取りにくい感じている若者もいる。」 正解 2

先ほどのルールを逆にたどって,

Chop sticks are easy (     ).

= It is easy to (     ) chopsticks. となるはずです。このかっこに選択肢を入れてみて正しいのは2になります。

It is easy to pick food with chopsticks.

ここでは,chopsticksは前置詞 with の目的語になっています。

 

2. 「彼はとても優しそうに見えるけど,じつはとてもつきあいにくい。」正解は(d)。

これも後半を It ~ to V に戻そうとすると,It is very hard to get along him. になってしまいます。でもこれでは不完全。 get along with ~ 「~とうまくやっていく」という熟語のはずですから,along の後ろに with を補わなければなりません。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

なけなしの金 ( ONE POINT at a time 6)

6月
2008
19
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= 関係形容詞の what =

今回取り上げるのは,「なけなしの金」構文というネーミングで知られている,関係形容詞 what の用法です。たとえばこんな文。

She gave him what little money she had. 「彼女はなけなしの金を彼にあげた」

大学入試で出題されるのはこの「なけなしの金」という文が圧倒的に多いようです。

公式化すると,

what + (little/few) + 名詞 + (S) + V 「(Sが)Vする名詞すべて」

ということになります。要するに,

  • ふつう関係代名詞でお目にかかる what は,名詞にかかる用法がある
  • 名詞にかかるので,形容詞のなかまと考えられ,「関係形容詞」と呼ばれる
  • 意味は「・・・・すべて」の意味になる(つまり whatever とほとんど同じ)
  • 「わずかながらも」を表す few, little が名詞の前に置かれることもある

ということです。先の例文の what little money she had を直訳すると「彼女が持っていたわずかな金すべて」ということになります。「なけなし」という日本語は国語事典では「わずかしかないこと。それしかないこと。」と出ています。「それしかない」ってことは「それぜんぶ」と同じことですから,「なけなし」と訳されているわけです。

a_ilst093.gif

 

一見むずかしそうですが,よくよく考えるとたいしたことありません。

実は関係代名詞の what 自体も whatever と同じ意味で使われることがあるのです。

Give me what there is. 「ありったけのものを全部ください」

だから,結論として,関係形容詞の what のさきほどの定義を言い換えると,

  • 関係代名詞の what は whatever 「・・・するものは何でも」の意味になることもある
  • この用法の what は形容詞的に用いることができる

ということにすぎないのですね。

 

【問題】 答えはミエミエなので,意味を考えてください。

(1) I gave him (     ) little help I could. (日大)
  1. what      2. so     3. enough     4. all

(2) They broke down (     ) little resistance remained. (関西学院大)
  ア.as  イ.what        ウ.which       エ.whose

【答】

(1) わずかながらも私にできる助力はすべてやりました。

(2) 彼らは残っていたわずかな抵抗力もなくしてしまった。

なお, (2) では what little resistance が remained の主語になっていますが,主語になる場合は what よりも whatever を使うのがふつうのようです。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

ふーん,そーですか。ハイハイ。( ONE POINT at a time 5)

6月
2008
13
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= 付加疑問文 =

聞き手に同意や確認を求めたり念を押したりする付加疑問文。中学校で習いますから,特に難しくないですよね(It’s not difficult, is it?)。「~だよね」って感じで訳したり,単に疑問文として訳すこともあります。

  • 文が肯定文なら否定の付加疑問,否定文なら肯定付加疑問
  • 動詞は必ず,助動詞か be 動詞
  • 主語は必ず代名詞

なんてあたりが中学校の範囲です。

a_ilst093.gif

付加疑問はどちらかというと,女性が好む形だと言われています。男性が使ってももちろんいいのですが,連発するのは女性が多いとは言えそうです。以前BBCの女子アナがインタビューで質問のほとんどを付加疑問で発しているのを聞いたことがありますが,確かにカワイイかんじでした。

一般的に,肯定文につける付加疑問文は相手がYesと答えてくれるだろうなと予想している場合,逆に否定文につける付加疑問文はNoを予想している場合に使われます。

また,イントネーションは上昇調(↗上げて読む)だと,ふつうの疑問文に近づき,下降調(↘)だと疑問というより念を押しているだけ(「そうでしょ」)。

He didn’t come yesterday, did he? 「昨日彼は来なかった,よね?」(来なかったと言って欲しい)

He didn’t come yesterday, did he? 「昨日彼は来なかったでしょ」

さて,大学受験レベルとしては,

  • Let’s ~. に対する付加疑問文は,shall we?
  • 肯定命令文 に対する付加疑問文は,won’t you? または will you?

あたりに注意しておけばいいでしょう。命令文の場合,否定命令文には肯定のwill you? がふつうですが,肯定命令文では will you? と won’t you? のどちらでも使えます。ただし,

Come here, won’t you? まあていねいな方

Come here, will you? ちょっと強め

Come here, will you? かなり強い

would you? も可能ですが,ふつうはwillよりwouldがていねいであるのに,付加疑問ではwill you? とあまり変わらないようです。つまり強い,というかいらだちに近い。

 

最後は,超大学入試級。

肯定文に対して,肯定の付加疑問をつけることがあります。(否定+否定付加疑問はあまりない)特に,皮肉でいう場合が多いようです。「ふ~ん,・・・・ねえ」っていうかんじです。

So you call that hard work, do you?   「ふーん,君はあういう仕事をきつい仕事って言うんだ。」

 

【問題】

[1]  It is a pity that nobody was saved in the accident, [            ] it?
(1) does     (2) doesn’t    (3) was     (4) isn’t (センター)

 

[2]  I think he didn’t come, [           ] ?
(1) do I (2) don’t I (3) did he (4) didn’t he

 

[3]  父親に結婚の承諾を求めるアマンダ。つきあい始めてまだひと月なので,父親はあまりいい顔をしない。アマンダは「あの人はそこらの男とは違うの。」と説得しようとするが...

Amanda: It is not a question of how long we have known each other. Besides, he is so different from others!

Father: Oh, he is different, (        )? How many times have you told me that? I remember that there was John, and before John there was …

(1) isn’t he (2) is he (3) don’t you think (4) won’t you think   (慶應)

 

【答】

[1] と [2] は節が2つずつあるので,どちらに付加疑問をつけたらよいのかという問題。もちろんどちらについて尋ねたいのか,その疑問の中心を選びます。

[1] は it が書いてあるのでかんたん。「事故で誰も助からなかったなんて残念ですよね。(残念じゃない?)」 なので(4)が正解。

[2] は (2) か (3) ということになりますが,(2) なら「彼は来なかったと私は思うんだけど,私はホントにそう思ってる?」。(3) なら「彼は来なかったと私は思うんだけど,ホントに来なかった?」。当然,(3)。

[3] が超高校級問題です。父親が皮肉でいっているのがその後ろの言葉からも分かります。(3) が正解。(1) だと,上の方で書いたように,Yes の答えを前提にしていることになり,「違いますよね」と念を押してる感じになっちゃうわけです。

「どのくらい付き合ってるかって問題じゃないでしょ。それに,あの人はほかの男とは違うの。」
「ふーん,違うんだ。そういう言葉を聞くのは何回めかなあ。たしかジョンって彼氏がいたよね。その前は...」

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

「別の」=「同じ」 ? ( ONE POINT at a time 4)

5月
2008
30
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= another のいろいろな用法 =

another を「別の」という意味で覚えている人が多いようです。もちろんそう訳せることが多いのですが,「別の」で覚えるより,「もう一つの」「もう一人の」という意味で覚えておく方がいい場合が多いと思います。

Buy three CDs and get another completely free. 
「CDを3枚買うともう1枚タダで手に入ります。」

元の意味は, an + other ですから,「ひとつの+他の」ということになりますが,そこからいろんな使い方が出てきます。

 

まず有名なのは, A is one thing and B is another. という公式。直訳すると,「Aはひとつのことであり,Bはもうひとつのことだ」という意味で,そこから「AとBとは別(のこと,の話)だ」と訳せます。

次の日本語の意味になるように,英文の空所に記号を入れなさい。(名古屋経済大)

いい音楽を聞いて楽しむことと,自分でうまく演奏することとは,全く別のことである。
It is (   ) (   ) to (   ) listening to good music, (   ) it is (   ) (   ) to (   ) skillfully yourself.
  ア. another       イ.perform      ウ.enjoy      エ.quite
    オ.thing       カ.while     キ.one  

 

正解 キオ-ウ-カ-エア-イ

It is one thing to enjoy listening to good music, while it is quite another to perform skillfully yourself.

また,another は an + other なのに,後ろに複数形がつくこともあります。

 

We have (            ) to walk before sunset.
(1) another miles ten        (2) another ten miles       (3) ten another miles      (4) ten miles anther  (センター試験)

 

正解 (2)

日が沈む前にあと10マイル歩かなきゃ。

another ten miles あと10マイル,もうさらに10マイル

another + 数 + 複数  あと~   ( another three days あと3日)

 

この文では,10マイルというかたまりがもうひとつ必要というわけでanother を使っています。

 

さて,本題はここから。

He is a good tennis player, and his brother is another.

という文で,彼の弟はテニスが (1) うまい (2) うまくない のどちらでしょうか?

another = 「別」と覚えておくと間違えてしまうのはこういう場合です。「弟は別」と訳すと間違いです。「もうひとつ」と覚えておけば,この文は「彼はテニスがうまいが,弟はもう一人の上手なプレーヤーだ」。となります。(another = another good tennis player )したがって,正解は,(1)です。

この場合,another は「同じような,似たような」と訳せます。

He will become another Einstein.   彼はアインシュタインみたいな人になるだろう。

another は「別」「同じ」という正反対の意味を持っていることになります。

 

【 結論 】

another は「別の」と訳していいこともあるが,「同じような」と訳していいこともある。共通しているのは,「もうひとつの」「もうひとりの」という意味。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

ぜんぜん気にしてない ( ONE POINT at a time 3)

5月
2008
23
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= couldn’t + than のない比較級 (やや難)=

まず次の問題を考えてみてください。

例題1

 下線部と同じ意味になるものをひとつ選びなさい。(北里大学)

 On the issue of human rights, I couldn’t agree with you more.

(a) could never agree with you       (b) could partially agree with you
  (c) could totally agree with you      (d) couldn’t understand you

いったい「わたし」はあなたに賛成できると言っているのでしょうか,できないと言っているのでしょうか?直訳で,「もっとあなたに賛成することができなかった」と考えてしまうとわけがわからなくなります。 この直訳は誤りであり,直訳にもなっていません。

couldn’t agree more は「大賛成です」という意味の熟語で,だから答えは(c) というのが正解ですが,熟語だといってしまえば話はそこで終ってしまいます。うーん,なぜこんな意味になるんでしょうか。では,次の問題は?

例題2

次の対話の受け答えとして最も適切なものを選びなさい。(山梨大学)

 How are you? – (                            ).

  (ア) You don’t know how.  (イ) Couldn’t be better.
  (ウ) Tell me about it.      (エ) Nice to meet you, too.

これなら消去法でもできます。正解は(イ)。

理屈を考えてみましょう。

a_ilst093.gif

今回の公式は,could の否定文+thanのない比較級 です。

ポイントは could が過去の話をしているのではなく,仮定法であること。仮定法ではcould + V(原形) や would + V(原形) が現在の意味で使われるのでしたね。だから,ここでも現在の話です。

比較級に than がないことから,比較の対象が省略されていることが分かります。そこでとりあえず適当に「これより」とでも補ってみると,例題1の couldn’t agree more は,「(どんな場合を仮に想定してみても)これ以上賛成なことはありえない」というのが正しい直訳で,これ以上賛成なことがありえないのだから「大賛成」になるわけです。

例題2も,「これ以上元気なことはありえない」ということになって,「(体調は)最高です。」になります。couldn’t + than のない比較級は事実上,肯定の意味の最上級になるということですね。いろいろ応用が可能ですが,よく使われるのは以下のものです。

  • couldn’t be better   最高だ
  • couldn’t be worse   最悪だ
  • couldn’t agree more  大賛成です
  • couldn’t care less    ぜんぜん気にしない

最後のは,less になっていますから,「これより気にする程度が低いものはありえない」→「ぜんぜん気にしない」になります。これらは,理屈で言うと難しいですが,でも山梨大の問題のようにごく日常的な表現です。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

見る・見える・わかる ( ONE POINT at a time 2)

5月
2008
16
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= 知覚動詞

前回の「状態動詞と動作動詞」にも出てきた知覚動詞を取り上げます。前回触れた点は以下のようなものでした。

『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの知覚を示す動詞を知覚動詞と言いますが,実はこれには2種類あって,たとえば「見る」は,look at ~ と see の二つありますが,look at は有意志知覚,つまり「見ようと思ってみる」(意志を伴う)ですが,see は無意志知覚,つまり「見ようと思ったわけではないが見えてしまう」(意志を伴わない)という性質を持つ動詞です。有意志知覚は進行形にすることができるが,無意志知覚は進行形にできないのです。』

これに,He looks tired. 「彼は疲れているように見える」の look のような「S は C の様子をしている」型を加えると,こんな表ができます。

a_ilst093.gif
  有意志知覚 無意志知覚 様子
視覚 look at (見る) (can) see (Oが見える) look (Cに見える)
聴覚 listen to (聞く) (can) hear (Oが聞こえる) sound (Cに聞こえる)
嗅覚 smell (においをかぐ) (can) smell (Oのにおいを感じる) smell (Cなにおいがする)
味覚 taste (味わう) (can) taste (Oの味を感じる) taste (Cな味がする)
触覚 feel (触ってみる) (can) feel (Oを感じる) feel (Cな手触りがする)

この中では,feel が意味が広いので注意ですが,それ以外はなんてことはない,注意するのは視覚と聴覚だけですね。ほかは3つとも同じです。

● 無意志知覚では継続的に「見えている」「聞こえている」などの意味を表す場合,原則として進行形にできないので,そのかわりにしばしば can が使われます。

● 「様子」の動詞はふつう進行形にしませんが,lookは一時的なことであれば進行形にすることもあります。また,C が名詞の時は,like, of などを伴うことがよくあります。look like は有名ですね。Cが形容詞の時はlikeはつけませんよ。 The room smells of flowers. その部屋は花の匂いがしている

 

知覚動詞は,S+V+O+C の文型で使えることはよく知っていると思います。(もちろん,上の表の「様子」はS+V+C で使うので,以下の形はありません。)

see + O + V(原形)  OがVするのを見る    hear + O +V(原形)  OがVするのが聞こえる

see + O + Ving     OがVしているのを見る hear + O + Ving  OがVしているのが聞こえる

see + O + p.p.     Oがp.p.されるのを見る hear + O + p.p.  Oがp.p.されるのが聞こえる

(Ving は現在分詞, p.p. は過去分詞)

● これらの形で使われるのは,上記の有意志・無意志の知覚動詞以外では,notice, observe, perceive, watch などがあります。ただし taste は意味上,この形になりません(「何かが~しているのを味わう」ってことないですよね)し,smell は分詞はいいけど不定詞はダメ,look at は原形を使えるのはアメリカ英語のみ,といった制限もあります。

● 原形を使う場合と,現在分詞を使う場合の違いは,たとえば,

I saw her speak to Tom.  彼女がトムと話すのを見た。(話す場面を最初から最後まで見た)

I saw her speaking to Tom.  彼女がトムと話しているのを見た。(話す場面の一部を見かけた)

というように,行為の全体か一部かの違いになることが多いです。

● また,これを受け身にする時は,現在分詞はそのままですが,原形の時にはto + V(原形)に変わる,というのも入試では基本レベルですね。

She was seen to speak to Tom.  彼女はトムと話すところを目撃された。

She was seen speaking to Tom.  彼女はトムと話しているところを目撃された。

● 知覚動詞ではなくて原形の方が受け身になる場合はbe がつけられません。

 ☓ I saw Tom be spoken to by her.

 〇 I saw Tom spoken to by her.

 

最後に,次の2つの文を比べてください。

  • I saw the door open by itself.
  • I saw that the door opened by itself.

上の文は,「そのドアがひとりでに開くのを見た」,下は「そのドアはひとりでに開くことがわかった(見てとった)」となります。see O + V(原形) は文字どおり目で「OがVするのを見る」ことであるのに対し, see that S + V は目で見るというよりも,情報・知識として「SがVするのがわかる・理解する」の意味になります。同様のことが,hear + O + V(原形) 「OがVするのを(耳で)聞く・聞こえる」, hear that S + V 「SがVすると(いう話・噂・情報を)聞いて知っている・~だそうだ」となります。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

"パラッパッパッパー, i’m loving it. " ( ONE POINT at a time 1)

5月
2008
9
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= 状態動詞の進行形 (ややハイレベル)

英語の動詞は,通常 (1) 動作動詞 と (2) 状態動詞 に分けられ,状態動詞は進行形で用いることができないという特徴をもちます。

状態動詞とは,

  • もともと継続的な状態(一時的でない)を表す動詞 be, resemble (似ている), have (持っている) など
  • 心理状態を表す動詞 know, like, love, want, think など
  • 無意志の知覚を表す動詞 see, hear など  リストはここ

× I am having a book. とか × I am knowing him. とかいう文は耳にしたはずはないのでわかりやすいと思いますが,最後の see, hear は「あれっ,言えるんじゃないの。今~を見てる,とか。」と思う人もいるかもしれません。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの知覚を示す動詞を知覚動詞と言いますが,実はこれには2種類あって,たとえば「見る」は,look at ~ と see の二つありますが,look at は有意志知覚,つまり「見ようと思ってみる」(意志を伴う)ですが,see は無意志知覚,つまり「見ようと思ったわけではないが見えてしまう」(意志を伴わない)という性質を持つ動詞です。有意志知覚は進行形にすることができるが,無意志知覚は進行形にできないのです。

ここまでは,基礎レベル。

さて,こうした進行形にできない状態動詞も,無理やりにというか,強引に進行形にする場合があります。

(1) 一見状態動詞に見えるが,実は状態動詞でない

  • We are having a good time.  (楽しく過ごしています)
  • Tom is seeing a lot of her these days. (トムは最近彼女とよく会っている)
  • Tom is being a fool. ((いつもとちがって今日は)トムはバカやっている)

どちらも have, see, be の元の意味とは違っています。have a good time = enjoy oneself, see a lot of = often meet, be = behave as と書き換えられますが,=の右辺は進行形にできるわけで,したがって左辺も進行形にしてよいわけです。

(2) その状態が一時的であることを強調する場合

上の(1)の例文の3個めをこれに入れてもかまいません。

  • She is volatile. She’s now thinking that you shouldn’t do that. (彼女は気が変わりやすい。今では,それをやっちゃダメだと思ってるよ。)

(3) 変化を表している

  • I’m seeing it better.  ((さっきよりもだいぶ)よく見えるようになってるよ)
  • He is understanding it better now. ((昔より)彼も今ではわかってきている)

(4) 主語が I で,自分の心理状態を相手に実況中継するような感じ

  • At last, I am seeing the Mona Lisa. (ついにあのモナリザをこの目で見てるんです)

 

ただし,これらを実際に会話や英作文などで使うのは危険が伴います。かなり微妙なニュアンスの問題ですし,上のような場合でも進行形が不自然な動詞もあります。

ところで,表題のマクドナルド (McDonald’s)のCMの文句。これはマクドナルドの全世界チェーン共通の文句らしく,もちろんアメリカのマックも使っています。love は通常進行形にしない心理状態を表す動詞ですが,ここでは進行形ですね。上のどれかというとやはり(4)でしょうか。「今,マックに夢中」という意味でしょうね。(2)と解釈してもいいですが,別に「今だけ」を強調しているわけではなくて(それだと,「ふだんはモス・バーガーのファンだけど」ってことになる),「今ハマっている」「今の私のマイブーム」というのを強調することになります。

 

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