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イギリス人が文法的誤りだと考える20の例(2)

9月
2008
10
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昨日のつづきです。

 

11. really にすべきところを literally にする

literally 「文字どおり」を単に強調の意味で使うな,「そこに書かれているとおりに」という本来の意味で使え,ということでしょう。でも,辞書でも許容しいてますし,日本語の「文字どおり」も同様な使い方をしています。気持ちはわかるけど...というかんじ。

 

12. its とすべきところを it’s にする

これは日本の高校生もよくやっているミス。

 

13. owing to とすべきところを due to を使う

これも昔からよく言われることですが,現実にはあまり守られていません。わたしも時々守んない。

記事にはBBCの注がついているので引用すると,

NOTE: The BBC News website style guide says "due to" means "caused by" and needs a noun, but "owing to" means "because of" and relates to a verb. Hence, "the visit was cancelled [cancelled is the verb] owing to flooding" is correct. So too is "the flooding [flooding is the noun] was due to weeks of heavy rain".

つまり,owing to ~ は動詞を修飾する副詞句(つまりowing to を because of, on account of と同様の前置詞とみなす)であるのに対し,due はもともと形容詞なので,名詞にかけたり,be の後ろに置いて補語として使うべきだということです。しかし,現在ではあまり区別されていません。ただし,due greatly to ~ のように間に副詞を入れることができることなどは due to だけで固定した前置詞句になっているわけではないことを示しています。

 

14. they’re, there, their や two, too の混同

こんな間違いするの?というレベルですが,投稿者は中学の先生ですから,おそらく中学生のミスでしょう。

 

15. lend と borrow の混同

なんかありそうですね。日本語の「貸す」「借りる」は日本人はあまり間違えないと思いますが,漢字の間違えならけっこうあるかも。

 

16. number of とすべきところを amount of とする

大学入試ではよく出題されるポイントの一つです。 a large number of people (多数の人々), a large amount of water (大量の水)のように使い,number of + 可算名詞, amount of + 不可算名詞 です。

 

17. on foot とすべきところを by foot とする

中学生の時には,あれっ?と思ったような気がします。 by bus, by car, by plane, by train。 でも on foot。「ジーニアス」には go by foot は《略式》,とありますが,避けた方がいいでしょう。

 

18. The team are happy とか The management have congratulated のような単数形の複数扱い

これはちょっと微妙な問題です。

投稿者のことばを引用すると,

The usage that I find particularly irritating is that of a single noun with a plural verb, for example: "the team are happy with their victory", or "management have congratulated the workforce on the recent increase in productivity". Team is a singular noun so it should read "the team IS happy…" or "the team members ARE happy", the same applies "management HAS congratulated…"

問題は「集合名詞」を単数扱いするか,複数扱いする(つまり単数形なのに複数とみなして,主語になったらたとえばisでなくareを使う)のか,ということです。

日本の受験英文法の伝統的な教え方は,

  1. その集合名詞を「ひとつのグループ」とみなして,そのグループの属性・特徴などを述べる文では単数扱い。 His family is very large.  彼の家族は大家族だ。
  2. その集合名詞で表されているグループの「ひとりひとりのメンバーたち」に重点がある場合は複数扱い。 His family are all early risers. 彼の家族はみんな早起きだ
  3. このタイプの集合名詞には,class, committee, family, audience, crowd, crew, team などがある

といったところです。大学入試に出題される場合は,これで処理するのが無難ですが,「グループ」とみなすか「各メンバーたち」とみなすかは微妙です(個人の感情や行動はメンバーとみなすくらいしか言えません)。

現実の英語では,イギリス英語には上のルールがほぼ適用できる(投稿者は反対していますが)のに対し,アメリカ英語では上の1, 2 の場合とも単数扱いすることが多いと言えます。また,個々の名詞によっても多少クセのちがいがありそうです。

まあ,入試に出題すべきではないポイントでしょうね。

 

19. 文末が前置詞で終わる文

これも投稿者の意見を引用してみます。

A classic confusing rule is the one that states that one is supposed never to end a sentence with a preposition. While this is easy and appropriate to follow in most cases, for example by saying "Yesterday I visited the town to which she has just moved" instead of "…the town she has just moved to", it becomes troublesome when the verb structure includes a preposition that cannot be removed from it, as in "At work I am using a new computer with which my manager recently set me up", which cannot correctly be changed to "…I am using a new computer up with which my manager recently set me".

つまり,「文を前置詞で終えるのはよくない,と言われているが,そうするしかない場合もあって困ります」という,誤りの糾弾と言うよりはボヤキに近いですね。

「文を前置詞で終えるべきでない」というのも時々耳にはしますが,無視するしかありません。少なくとも会話文では to which の方が硬すぎるでしょう。

ただし,文末に置くことができない前置詞もあります。

around, beside, beyond, concerning, despite, down, during, except, near, inside, opposite, outside, regarding, round, since, up (デクラーク『現代英文法総論』による)

などです。これらは使うなら, around which のようにするしかありません。

 

20. stadium の複数は stadiums でなく stadia

いわゆる「外来複数」で,ギリシャ語・ラテン語などからの外来語はその言語の複数形を使い,~s を使わない,というのが本来ですが,だいぶゆるーいルールになっていて,複数は ~s になってしまっているものも多いです。stadia を使う方がペダンチックでしょう。BBC の注も,「スポーツ関係では stadiums を使っています」と言っています。

medium (単数) ―― media (複数) ラテン語

phenomenon (単数) ―― phenomena (複数) ギリシャ語

などは,使い分けられることもありますが,

focus ―― foci ラテン語

などはfoci より, focuses が多いでしょう。

datum ―― data ラテン語

にいたっては,datum がほとんど使われず,単複とも data が用いられるのがふつうです。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

イギリス人が文法的誤りだと考える20の例(1)

9月
2008
9
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イギリスの BBC News が less と fewer の誤用について取り上げていたことは,前にチョコッと触れましたが,そのフォローアップ記事が出ています。「わたしの気に入らない,最近よく見かける文法的誤り」という体の,読者から寄せられた声が20ほど載っているのですが,「それよく言われるよね」というものもあり,ちょっと意外なものもありで,なかなか興味深いです。投稿者はイギリス在住の人が多いですが,中にはドイツやスウェーデン在住の人も。言語的バックグラウンドはわかりませんが。

以下,かいつまむと,

1. have とすべきところを of にする

これは日本人はまずやらない間違いです。音声からことばを学んだ場合にしか起きない間違いだからです。

たいていの場合この間違いは could have … とか should have … などで, h の音が脱落して /kʊdəv/, /ʃʊdəv/となり,/əv/の部分がof と同じ発音になるために起きます。昔,Faulkner (だったかな?)の小説を読んでいると,登場人物のセリフが should of … と書かれていたのを読んだことがありますが,これもちょっと卑俗な英語をそのまま書写してた形になっています。

 

2. for nothing とすべきところを for free にする

えっ,いけなかったの,という感じです。どちらも「ただで」という意味です。イギリス系の辞書にも出ています。わたしとしては却下。

 

3. 12 pm という表現

正午は午前でも午後でもないという理屈。

pm(p.m., P.M., PM とも表記)は,ラテン語の post meridiem の略(post = after, meridiem = noon)で,am は ante meridiem (ante = before)の略です。12時は,noon そのものだから,beforeでもafterでもないというわけ。ごもっとも。

ごもっともだけど,まあいいんじゃないですか。ほかの時刻にあわせてるだけだし。 

 

4. 動詞 affect と effect の混乱

これはだいじ,かな。

名詞 effect は「効果・影響」。この意味に対応する動詞「影響を与える」は affect です。でも,effect は動詞にも使えて,その場合の意味は「~を引き起こす」という意味。投稿者が使っている例では,

☓ You affect a change in something.

☓ You are effected by something.

などは,それぞれ逆でなければなりません。

 

5. 頭字語(CD とか UFO とか NATO)の複数は,CD’s じゃなくて CDs

うーん,これはどっちでもいい,というのが大勢だと思うけど。Practical English Usage (Michael Swan)の日本語版だと,「略語の複数形の s の前に,ときには,省略符号の (’) を置くことがある。としています。MP’s または MPs; CD’s または CDs 」

「現代英文法講義」(安藤貞雄)では, 「-’s をつけるのが原則であるが,アポストロフィー(’s) をつけないのが最近の傾向」とあります。

 

6. me とすべきところを I にする

ネイティブでもこんな間違いするの?というレベル。

挙がっている例は,

☓ She said some very kind things about George and I.

大学入試の正誤問題で出る場合もこのパターンです。つまり,前置詞 + A and me とすべきなのに,me を I にして間違いを探させる問題。前置詞と離れているぶん気づきにくいわけです。

 

7. you, me にすべきところを yourself, myself にする

再帰代名詞の使える場所については,生成文法でこまかくルール化されていますし,伝統文法でも「主語と目的語が同じものを指す場合」と説明されているはずです。

He1 killed him2. He と him は別人。

He1 killed himself1. Heは自殺した。

yourself や myself で間違えるのは,日本人はしそうにないですね。

 

8. None は単数扱いにすべき

もともとは not + one だから,というのが理屈ですが,現代では,複数扱いも許されていますし,そちらが多いかもしれません。

 

9. different from, compared with とすべきところを to にする

アメリカではむしろ different than が結構多いですね。to を使うのはイギリス用法と辞書にありますが,from が無難なのは確かでしょう。

compared with ←→ to  はとくに過去分詞の後ろではどちらもよく使われています。本来は投稿者の言うとおりですが,もはや to も正用法になっていると,わたしは思います。(BBC は「withを原則とする」と言っています)ただし,「たとえる」の意味では,compare A to B がふつう。

 

10. they opened fire on us でなくて,they open-fired on us が正しい

これは投稿者によれば,軍事用語としては敵に対する射撃は2種類あって,うんぬん。辞書引いても出てこないのでググってみると,イギリスの軍事関係掲示板みたいなところで,この投稿自体が「ほんとかよ」というような議論になっていました。まあ却下しておきます。誤りだとしても,文法的誤りではなくて,語彙上の問題だし。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

less or fewer

9月
2008
1
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Language Log からのめっけもん。

イギリスのスーパーの宣伝で,実際にちょっとした話題になっているとか。スーパーはこの “10 items or less” という宣伝文句が「言語学的議論に巻き込まれるのを避けるため」, “up to 10 items” という文句に変えるそうです。

ニュースは, BBC News

 

もちろん,items は可算名詞なので,fewer が正しいわけですが,ここでおもしろいのはネイティブでもけっこう間違える,というよりそれほど不自然に感じるわけではない,ということでしょうか。キャプションには「わたしは英語専攻だったもので。」とありますから,英語にうるさくなければ気にしない表現,ということでもあります。

この「間違い」は時々見かける気がします。そして,可算なのに less を使うのは見かけますが,不可算なのに fewer を使うのは見かけないような気が。no less than + 可算名詞 も多いかな。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

大統領になったあかつきには,…

7月
2008
17
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言語学者集団が寄稿する Language Log というブログ(英語)があって,そこで見つけた記事のはなし。

ことはアメリカの大統領選と環境問題とカリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)に絡む。シュワちゃん(この言い方好きじゃないけど長すぎなので)がテレビインタビューでした発言が話題になっている。7月13日に載ったニューヨークタイムズの記事で引用すると以下のとおり。

That apparently prompted George Stephanopoulos, the moderator of "This Week," to ask Mr. Schwarzenegger whether he would take a phone call from Mr. Obama if he was calling with an offer to be his energy and environment czar.

"I’d take his call now, and I’d take his call when he’s president — any time," Mr. Schwarzenegger said. "Remember, no matter who is president, I don’t see this as a political thing. I see this as we always have to help, no matter what the administration is."

 

そうしたことに促されたかのように,"This Week"(ABCのテレビ番組)の司会者である George Stephanopoulos は,シュワルツェネッガー氏に,もしオバマ氏から,エネルギー・環境問題の責任者になってくれないかという申し出の電話が来たら,あなたは受けるかどうか尋ねた。

「今でも受けるし,大統領になった時でも受けますよ。いつでもね。」とシュワルツェネッガー氏は言った。「忘れないでほしいんだが,誰が大統領になろうと,このこと(環境問題)が政治的問題だとは思わないんですよ。政府がどうだろうと,助力しなければいけないことだと思うんです。」(下線はわたし)

シュワちゃんは共和党であり,共和党は George W. Bush を筆頭に環境問題に熱心ではないというイメージがあるが,その中にあってシュワちゃんはやけに熱心らしいという背景がある。もちろん彼は Obama ではなく,McCain 支持でもある。だからこの発言がとりあげられた。だが,言語学者が問題にしているのはもちろんそっちじゃない。 おわかりかもしれないが,問題は下線部の when の用法で,when he’s president と言ってしまうと,オバマが大統領になることがすでに予定されていることになってしまうのではないか,いちおう McCain支持なんだから,ここは if じゃないの?ということだ。Language Log を引用すると,

This use of when instead of if struck me as unfortunate, and my first thought was that it might be the result of interference from Schwarzenegger’s native German, where wenn can serve as the equivalent of English if or when.

if ではなく when をこのように使うことは私には適切だとは思えなかった。最初に思い浮かんだのは,シュワルツェネッガーの母語であるドイツ語が干渉した結果ではないかということだ。ドイツ語では,英語の if と when 両方に相当するはたらきができるものとして wenn (ヴェン)がある。

ブログ記事はこのあとドイツ語との比較分析が続き,コメント欄でも,うがちすぎだとか,いやちがうとか,関係ない意見も含め,いろいろな意見が寄せられている。「ちょっとした言い間違いが母語話者と同じような分析を受けるなんて,第二言語話者としては名誉だ」というコメントあたりには同感できる。

when と if の違いについては,たとえば「ウィズダム英和辞典」では,

when と if 未来の事柄について確定的であれば when を用いるが,確定的でなければ if を用いる。「彼が来たらそういってください」という場合,Tell him so when he comes. と言えば彼が来ることが予定されているが,… if he comes. と言えば彼が来るか来ないかは不確定。習慣的・必然的な事柄についてはいずれも用いられる。▶ When[If] you heat ice, it turns to water.

また,デクラーク(Renaat Declerck)の「現代英文法総論」には,

when 節は,叙実的含意を持つので,条件節を導くのには用いられないことに注意すべきである。

  • I’ll deliver the goods if you pay me. [話し手は,彼が金を払うかどうかに確信を持っていない]
  • I’ll deliver the goods when you pay me. [話し手は,彼が金を払うことを当然と考えている]

とある。

ところでシュワちゃんはどういえばよかったのか。ふつうに考えれば,

  • I will take his call if he becomes president. 直説法 「彼が大統領になれば,受けますよ」
  • I would take his call if he were to become president. 仮定法 「彼が仮りに大統領になったと仮定したら,受けるでしょうね。」

あたりが無難だと思える。前者は客観的に,「この場合はこうする」といった表現になるし,後者だと「あくまでも仮定の話で言えば」という表現になる。

 

ただ気になるのはシュワちゃんの発言は,あくまでも司会者の質問を受けたものだということで,シュワちゃん発言だけを文脈を取っ払って考えてもしょうがない。MC は「もし Obama が大統領になったら」と聞いているのではなく,「もし Obama が電話してきたら」と聞いている。

それを踏まえれば彼の意図は次のようなものではなかったのか。

I would take his call ( if he were calling me ) when he is president.

これとて, if 節を省略して if 節中の when 節が残るというのは文法性に疑問が残るし, he is でいいのかもやや疑問だ。でも,きっとこう言いたかったんじゃないでしょうかね。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

黄金のウ?コ

4月
2008
17
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New York Times からメールで送られてくる記事案内を眺めていると,どこかで見た記憶のある写真が載っていました。浅草あたりで首都高速から見える,アサヒピールのあのウ×コ型のオブジェのある建物の画像です。

Allison Arieff: Starck Raving

記事は,あの建物を設計した,フィリップ・スタルク(Philippe Starck)についての論評です。アサヒビールに限らず,ちょっと変わった設計をする人のようですね。ニューヨークのハドソンホテルもその一つです。

Several years ago, despite my repeated warnings to the contrary, my mother checked into the Hudson Hotel while attending a conference in New York City. Within minutes of entering her room, she called down to the front desk to ask, “Where’s the bedroom?” A question to which the clerk replied tersely, “Ma’am, you’re in it.”

何年か前,私が何度もやめろと言ったのに,母はニューヨークでの会議に出席する際,ハドソンホテルにチェックインした。部屋に入って何分もたたないうちに,フロントに電話して尋ねた。「寝室はどこなの?」係の人はサラッと答えた。「お客様が今いらっしゃるところです。」

  ・ warnings to the contrary    ~ to the contrary は「それとは逆の~」。ここでは「それとは逆の警告」。

  ・ tersely  簡潔に

そして,アサヒピールのはなし。

But much of Starck’s playful ribbing was at the expense of the user. One could never find the door to the bathrooms in the Royalton lobby, for example, and the “flaming ornament” atop the roof of Japan’s Asahi Brewery building meant to symbolize the brewery’s dynamic heart but is far better known as the “golden turd.”

しかし,スタルクの遊び心あふれるおふざけは,ユーザーの犠牲のもとになりたっている。たとえばロイヤルトンのロビーにあるバスルーム(トイレ)にはドアが見当たらないし,日本のアサヒピール社屋の屋根の上の「燦然と輝く装飾」は,そのビール会社のダイナミックな精神を象徴する意図を持ってはいるが,「黄金のウンコ」としていっそう有名である。

  ・ ribbing  おふざけ,からかい

  ・ at the expense of ~ ~を犠牲にして

  ・ atop ~   = on top of ~

いや,よくわかっていらっしゃる。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

Book Lust

2月
2008
24
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New York Times に, Timothy Egan という人が, "Book Lust"link-arrow (「読書欲」)というエッセイを書いています。

アメリカの Amazon が最近出した Kindle (携帯用の電子ブックプレーヤー)の感想を聞かれて,Apple 社の Steve Jobs が「その製品の出来がいいか悪いかはどうでもいい。アメリカ人の40%は昨年読んだ本が1冊以下なのだから。」と答えたらしいのですが,記事の筆者 Egan はこの発言に噛みついています。40%うんぬん,というデータの信憑性も否定していますが,結論をはしょって言えば,「読書は死なず」ということです。

3日前くらいの記事ですが,コメントが360くらいついていて,NYTの記事のコメント数としては多い方かもしれません(quality paper だから,汚いコメントはブロックしているはずなので実数はもっと多い?)。コメントはおおむねこの記者に賛成のようです。Jobs ファンも多くて,「Jobs がこんなこと言うなんて」という意見もあれば,「Jobsを支持するが,あなたの意見が現実になることを希望する」なんてのもあります。

最近,日本の大学生の読書についても似たような傾向のデータが発表されました。問題は,知性・教養のあるなしと読書が関係を失いつつあることのようです。わたしのまわりの教師仲間にだって,読書と縁がなさそうな人がけっこういます。Eganも指摘しているとうり,そして日本のデータもそうでしたが,「本を読まない人は増えている。ただし,本を読む人は読んでいる」という傾向が見て取れます。「読書格差」とでもいうべきでしょうか。読書は死に絶えはしないでしょうが,釣りやらゴルフやらと同等の,趣味の一つになっていくのかもしれません。

さて,英語のはなし。

The Mac, Pixar, the iPhone, the iPod, iTunes. This stuff is cool. Lighter than air. iGetit. But it’s just product, dude.

Reading is something else, an engagement of the imagination with life experience. It’s fad-resistant, precisely because human beings are hard-wired for story, and intrinsically curious. Reading is not about product.

まず,前のパラグラフの最後にある,it’s just product, dude. という表現ですが,この It’s ~ , dude. という形はちょくちょく見かけます。グーグルでワイルドカード検索するとぞろぞろ出てきます。dude は「オイお前」というちょっと見下した呼びかけですが,何て訳したらいいんでしょうね。"It’s Not My Fault You Left Hair At Home, Dude"は曲のタイトル。 "It’s the Crude, Dude"は本のタイトル。 Michael Mooreの "Dude, Where’s My Country?" という本は「おい、ブッシュ、世界を返せ!」ですから,「おい」と訳しているわけですね。

もうひとつ,最後の Reading is not about product. 「読書っていうのは製品とは違うんだ」ということでしょうが,about が面白くないですか?これも気になって Google で検索すると,"Bush’s war is not about democracy." とか "Mobile Linux is not about free software." とか "Religion Is Not about God"(本の題名)のようなのが出てきました。 A is not about B. で「AはBと同意ではない。AのポイントはBということではない」のような感じでしょうか。

product が不可算で使われているので,これも気になりましたが,「ジーニアス大英和」は可算のみ,G4, 「ウィズダム」,「ルミナス」はC , U 両方挙げていました。なかでも,「ルミナス」は普通の用法では[C], 商業用語として [U] としていました。「ルミナス」あなどるべからず。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

偏頭痛と錯視

2月
2008
17
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ここ数日頭痛がやまない。ここ数日じゃないか。年がら年中なのだから。

若い頃はまともな病気などしなかった。風邪をひいて熱を出しても,あったかくして一晩汗だくで寝れば,翌朝は病み上がりの爽快さとともに目覚めることができた。遠い昔の話だ。

頭痛持ちになったのは二十代後半からだろうか。原因らしい原因があるわけではない。逆にいえば,原因らしいものはいくらでもある。喫煙,寝不足,歯痛,副鼻腔炎,便秘(?),頭痛薬依存...頭痛は,連日続くこともあれば,二,三週の間をおくこともある。それが年を経るにつれ間隔が狭まってくる。頭痛の発作,といっても私の場合はさほどの激痛ではなく,鈍い痛みがだらだら続くだけなのだが。

頭痛には,外因性のものを除けば偏頭痛と緊張性頭痛があることはよく知られている。ほんとうのメカニズムはよく分かっていないらしいが,この二種類も我々しろうとは取り違えやすいという。テレビの特集や家庭用医学書を見てもよくわからない。たぶん,あくまでたぶんだが,私の場合は偏頭痛ではないようだ。その違いがわかったとて,頭痛薬を飲む以外の対処法があるわけではない。以前何かのついでに医者に尋ねたこともあるが,これといった治療らしきものは受けなかった。「心配ならCTを撮ってもいいけど,大丈夫だと思うよ。」 こうして,今日も頭痛との騙し合いをしながら一日が過ぎていく。

New York Times に,神経科医のOliver Sacks (オリバー・サックス)の記事が出ていた。

Migraine: Patterns By Oliver Sacks

3,4歳の頃の不思議な体験から語り始めている。遊んでいると突然まばゆい光が見え,やがてその光が,周囲がギザギザの巨大な半円形となって空へと伸びる。やがて今度は左側の視界が完全な空白になり,何も見えなくなる。

それが migraine (偏頭痛)であることを教えてくれたのは,医者でもある彼の母親だった。ここから彼の偏頭痛歴が始まるのだが,こうした錯視は偏頭痛持ち( migraineur と言うんですね,初めて知った )には珍しくはないらしい。特に,絨毯の模様 (pattern) のような,小さな似たような形が連なった幾何学的模様が,視野一面に広がることが多く,中には動物だの,顔だの,頭蓋骨(!) の模様が見える場合もある。むろんこの原因が究明されているわけではないが, Sacks は「脳の一次視覚野の微小なしくみを反映していて」「無数の神経細胞の活動が自己組織化を行い,複雑で変転極まりない文様を生み出す」としている。

さらにすすんで,アルハンブラ宮殿のアラベスク模様,中世キリスト教世界の模様,アボリジニーのアート,ネイティヴアメリカンの文様,さらには60年代のサイケデリックアートに見られるパターンはこうした脳の構造を反映した,人類共通の経験なのでは?というところまで突き進んでいる。ちょっとユングめいている。

Whether or not this is the case, there is an increasing feeling among neuroscientists that self-organizing activity in vast populations of visual neurons is a prerequisite of visual perception — that this is how seeing begins. Spontaneous self-organization is not restricted to living systems — one may see it equally in the formation of snow crystals, in the roilings and eddies of turbulent water, in certain oscillating chemical reactions.

かくして,果ては自然界全体に見られるパターンへ話は進む。

私はこんな経験はしたことがないが,していたら確実に何か,「神のお告げ」的神秘体験だと思っちゃうでしょうね。

 

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チキンスープとグーグル

2月
2008
10
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最近おもしろかった記事

New York Times: The Chicken Soup Chronicles  by Nora Ephron

「なぜ母乳保育がアレルギーを引き起こし,Google は会話を終わらせるか?」(本気にしないでね)

THE other day I felt a cold coming on. So I decided to have chicken soup to ward off the cold. Nonetheless I got the cold. This happens all the time: you think you’re getting a cold; you have chicken soup; you get the cold anyway. So: is it possible that chicken soup gives you a cold?

「風邪にはチキンスープ」と言われているのは知らなかった。日本では何だっけ?ネギを首に巻く?

  • be big on ~ ~に熱中している,大好きだ
  • if you must know 知りたいっていうんなら教えてあげるけど
  • make a stab at ~ = guess, try

Nora Ephron はアメリカのシナリオライターですね。Meg Ryan の出てた "Sleepless in Seattle" (邦題「めぐり逢えたら」)ぐらいしか知りませんが。

 

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「お年寄り」を何と呼ぶか

2月
2008
6
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いささか,というかかなり旧聞に属するのですが,11月28日のNHK「ビジネス英会話」の話です。なぜそんな1月以上も前の放送の話をするかというと,私は各種語学講座をVJ-10で録音して,後でまとめて聞くことにしているのですが,年末年始はいろんなことにかまけていたので,溜まってしまったのですね。というわけで,今日電車の中で iPod にためこんだのを聞いていたわけです。

この日の放送で,杉田敏先生と Chris Matsushita さんが,英語でお年寄りを何と呼ぶかについて話し合っています。テキストには掲載されていない会話なので,私がtranscribe したものです。間違ってたらごめんなさい。

「お年寄りの」という形容詞,または「お年寄り」という名詞として,放送で取り上げられている単語は,

senior (senior citizen), old, older, mature, the aged, elderly, longer-living です。

  • senior — AARP (アメリカのNGO. かつては,American Association of Retired Persons の略だったが,今は略称のAARPが正式名称) が stereo-typed なので避けるべきだと言っています。この団体は,older, mature を薦めているのですが,

それに対し Chris さんは,"Personally, " と断った上で,

  • mature — "sounds like trying to avoid the obvious, avoid the truth" 「本当のことをごまかしている感じがする」
  • old       —       " is too strong, , because it’s focusing on its bad part of it" 「年をとることのマイナス面に焦点があたって,強すぎる」
  • the aged   —  "sounds even worse than old, although it has a bit of a literary ring to it" 「old より ひどい感じ。ただし,文学的な響きはある」
  • the elderlythe longer living  —   "They are OK, but they’re still kind of sidestepping the truth" 「まあいいけど,これも真実を回避している」

とし,

  • older   —   "not as young" を意味するだけなので,"acceptable"であり,"best"

と結論付けています。

杉田先生は,まとめとして Jack Rosenthal の言葉を引用しています。

There is probably no single acceptable term, because no single term can embrace so vast and varied a population.

私の個人的印象としては,「老人」のていねい語としては,書き言葉では the elderly がいちばん見かけるような気がします。mature は「成熟した」というのが本義ですから人間的成熟の意味も含んでしまいますね。 immature な old person ていうのもありえます。日本語の「高齢者」のようなやや固めの言葉は, the aged かな。

by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

YouTube から – リチャード・ドーキンスのインタビュー

2月
2008
5
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YouTube でみつけた動画です。BBCで放送された,Richard Dawkins のインタビュー。

リチャード・ドーキンスは,「利己的な遺伝子」("Selfish Gene" )で有名な生物学者ですが,宗教批判を展開した「神は妄想である―宗教との決別」("The God Delusion")を出版して話題となり,宗教界などの人々からは攻撃を受けています。

このBBCのインタビューでも,MCはやたらと攻撃的です。

英語としては全体的には聞き取りやすい方でしょう。イギリス英語なので慣れていない方は,ちょっと異和感があるかも。

 

 

MCは,Dawkins の宗教批判そのものより,宗教批判の激しさを攻撃しているので,いまいち議論に進展がない。

使われている英語は,結構高級ですね。以下は耳に付いたidiomaticな表現。

sit on the fence    日和見的態度をとる

come (down) off the fence    態度を決める

push the envelope    ぎりぎりまで押し進める

in-your-face way    攻撃的に

buy into ~   ~に賛成する

以下は,MCが,「あんたの信ずる無神論もひどいことをやってきたじゃないか」という批判に対しての Dawkins の反論。

[8:15] There’s a distinction between somebody doing something in the name of religion and somebody doing something who happens to have a religion, now if, say, Hitler was a Roman Catholic, which he was, I would not know anybody would wish to say that the reason he did terrible things he did was because he was a Roman Catholic. Similarly, Stalin was an atheist, but (..the reason ..) he didn’t do anything bad in the name of atheist.

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

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