本のなかみをググってみると – 3

昨日のつづき。

「グーグル・ブック検索」は,さまざまな大学図書館が提携し,そこから書籍を借りてデジタル入力しているらしい。日本では慶應大学図書館が協力しているとのこと。

 

「グーグル・ブック検索」ではもちろん日本語の書籍も検索できる。ありがたい。

でもスニペットはいただけない。横書き表示を前提にしているのだ。

ど,どこにみつかったんだ?これでは何の役にも立たないではないか。

 

まあでも,問題は英語に比べ日本語では検索対象になっている書籍数が少ないということでしょうね。急速に増えてはいるらしいのだが,スニペットを含めプレビュー禁止というものが多いような気がする。スニペッド表示を使えば著作権保護は十分できるのではないか。著作権保護を過剰に意識すれば,文化の基盤が弱体化するわけで,ネットのような技術革新に対応して著作権での縛りをきつくしなくても稼げる手段を企業は開発すべきだろう。

 

これに限らず,日本は著作権保護を過剰に解釈しすぎる傾向にあるように思える。その対極には一部に見られる著作権無視,それも主義主張があってのことではない無知から来る無視の傾向もある。両極端に流れやすいのは日本の負の伝統ではあるが,といって「中を取って」とすればいいわけでもあるまい。折衷とバランスとは同義ではない。

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