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大学入試と英語学習のバックアップ・サイト

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高校生用の分厚い英文法参考書のはなし (6)

7月
2008
24
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英文法参考書をさらっと見ていくシリーズの第6弾。

そもそもこの種の文法参考書が書店から消えつつあるような印象を受けます。中高の英語教育がコミュニケーション重視となっているというのが理由の一つに挙げられるのかもしれません。コミュニケーション重視については今は取り上げませんが,学校教育で文法に真正面から向かわないのであれば,なおさらこの種の文法書が必要になるはずです。コミュニケーション重視型教育では文法項目順に進んでいくわけではないので,「なぜ」という疑問には答えずにはなしが進んでいきがちだからです。

 

★ マスター英文法 (全面改訂版 中原道喜 著 聖文新社 2008)

これは以前はメジャーだった本。著者はあの開成高校教諭。受験英語に関して多くの著書があり,業界では有名な方です。

2008年に改訂版が出たのですが,本屋で立ち見した限りでは旧版とあまり変わっている気がしなくて,実は買っていません。買ってもいない本をコメントしたくないのですが,一応参考まで。以下はあくまでも旧版についてです。

内容的には非常にまとまった大学受験生向きの英文法書です。

レイアウトや叙述のしかたは,すこし(かなり)古めかしい感じがしますが,そういうのが好みの読者もいると思います。見映えを変えればまだまだ使えると思うのですが,出版社ももう少し考えればいいのに。

 

  • 読者対象 英語が平均レベルの高校生~大学生(英語専門以外)
  • 使用目的  大学入試レベルの英文法知識の確認
  • 長所  ほかの本の著者が大学教授であるのに対し,この著者は高校教師であることから,受験を念頭に置く度合いは高い。
  • 短所 レイアウト的に見て,大きな本から必要な情報だけを読み取ることに慣れていない人にとっては,とっつきにくいかも。

 

★ depth 英語総合 (町田健,高沢節子,豊島克己 著 河合出版 2005)

河合塾で出している問題集系はたくさんありますが,英語参考書はこれだけ。著者代表の町田先生は最近ではよくテレビにも露出している言語学が専門の名古屋大教授です。(昔はモー娘時代のなっちファンだと書いていましたが,最近は時東あみファンを公言しています。どうでもいい情報だが。)この先生は以前河合塾に出講していて,他の二人の著者も河合の先生です。

全体的にはイラスト満載で,余白が多くて(他の本は余白がかなり少ないです),内容の図解もあり,ここで取り上げた本の中ではいちばん取っつきやすいでしょう。逆に言えば辞書的に情報を詰め込んではおらず,大学受験に必要ないものは徹底的に省いてあるという印象です。これくらいなら通読は不可能ではありませんが,時間効率を考えればやはり辞書的使い方でよいと思います。

 

  • 読者対象 高校生1年生~大学受験生
  • 使用目的  大学入試レベルの英文法に不安を感じる人のレファレンス
  • 長所  読みやすい。説明が簡潔。意外な切り口や詳しいところも。
  • 短所  ポイントが絞り込んであるので,探しても知りたいことが見つからないこともあり得る。

 

ほかにも,参考書はあるのですが,とりあえずこんなところで。

次回は,とりあげた8冊の横断的比較の予定。

 

 

 

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by rickie | Posted in 高校生向け | No Comments »

いまそこにある there ( ONE POINT at a time 11)

7月
2008
23
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= 存在文 There is ~ その1 =

え~っ,タイトルに意味はありません。

中学校で習う There is ~. There are ~. 「~がある」という表現で使われる there は文法上は副詞で,もともとは「そこに」という意味ですがこの構文では「そこに」という意味はありません...なんてことは知ってますよね。

there や here は副詞なので,主語や目的語にはなれないはずです。たとえば,「ここは東京です」という文は,Here is Tokyo. ではありません。この文は主語が here ではなくて,Tokyo で,たとえば地図を指さした場合の,「ここに東京があります」という意味になります。「ここは東京です」は This is Tokyo. です。ただし, He left there. とか,from there などは使えます。これらは名詞化しているとみなすこともできます。また,「ここが好きです。」というのは,なぜか it を入れて,I like it here. と言います。

さて,There is ~. に話を戻しましょう。

there は主語ではないのですが,しばしば疑似的に主語のような働きをします。特に,there is を不定詞・分詞・動名詞構文に変えるとそれがはっきりします。

  1. I want there to be a copier in the library. 図書館にはコピー機があってほしい。(← There is a copier in the library を私は望む)
    cf. I want him to come. 彼に来てもらいたい。彼が来ることを望む。
  2. It was not necessary for there to be two.  二つある必要はなかった。(← There were two は必要ない)
    cf. It was not necessary for him to come. 彼が来る必要はなかった。
  3. There being no bus service, we had to take a taxi. バスの便がなかったので,タクシーに乗らなければならなかった。(← There are no bus service だったので,)
    cf. It being rainy, we had to take a taxi. 雨が降っていたので,...
  4. I don’t mind there being no flowers in the room. 部屋に花がなくてもかまわない (← There are no flowers in the room を私は気にしない)
    cf. I don’t mind him coming. 彼が来なくてもかまわない。

1, 2 が不定詞,3 が分詞,4 が動名詞の例です。それぞれの cf. (参照)の文と比べてわかるとおり,本来 there の位置には名詞相当語句が来てbe の主語になっているのがふつうのパターン。でもthere は副詞だから主語になれないはずなのに,主語と同じように使われています。もちろんこの場合「そこ」という場所を指す意味はありません。

今回は短いけどここまで。There is の話はまだつづきます。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

『より良い外国語学習法を求めて』『「達人」の英語学習法』

7月
2008
22
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著者:竹内理 |出版社:松柏社|2003年|2500円|英語教師・研究者・一般向け|独断的おすすめ度 ★★☆☆

著者:竹内理 |出版社:草思社|2007年|1500円|高校生・一般向け|独断的おすすめ度 ★★★☆

 

同じ著者による同じテーマの2冊の本。実は,この2冊は読者対象が違うだけで,中身はほぼ同じといってもいい。

「より良い」が,データをもとにした研究発表の形式であり,「達人」はその研究成果を一般向けにかいつまんで述べたものです。従って,調査方法やデータを含めて知りたいのであれば「より良い」を,結果だけ知りたければ「達人」を読めばいいわけです。

調査目的は,「英語ができるようになった人に共通する学習法はあるのか」ということ。調査対象は3種類で,第二言語習得論の先行研究を踏まえて,

  • 英語ができる大学生とできない大学生
  • おそらく筆者周辺の,英語の達人たち
  • 世間に出回っている「私はいかにして英語の達人となりし乎」といった類の本

を扱っています。「より良い」の第9章で,これらのデータと既存の理論を踏まえた結論を述べていますが,この部分を敷衍ふえんして,英語学習者へのアドバイスの形で1冊の本に独立させたのが「達人」です。

調査方法も,そこから導き出されている「学習法」のアドバイスも,ハッタリのない信頼できるものです。たとえば,「学習法」の議論はそもそも万人共通の学習法が存在するのかどうかから出発すべきなのですが,筆者はその前提を踏まえた上で,調査対象から共通項が引き出せるという順当な手順を踏んで議論を組み立てています。その上で,学習者全般だけでなく,初級段階(中~高レベル)に必要なことと,中上級で必要なことを分けていたりと,あたりまえなんだけど実際には雑に扱われることが多い手順をしっかり押さえて考察を引きだしています。

リスニングは初級レベルでは正確さを重視すべきだが,上級では形式的正確さよりも内容重視に移行する傾向が英語の達人には多いパターンであるという記述があります。細かいことをいえば,「達人にはこのパターンが多い」というデータから「学習者はみなこの方法を採用すべき」という結論を引き出すには少し飛躍があるわけですし,私の経験的(データに基づかない)問題意識から言えば,中上級者も正確さ重視の方法を適宜組み込まないと進歩が止まるという感想を持っています。しかし,日本人の学習成功者対象のデータにもとづいたこの種の議論は今までありそうで,案外なかったような気がします。

英語学習法本には,自分の経験だけが最良の学習法であるかのような語り口の本がよく見られますし,そこに売らんがための宣伝文句が加わるとほとんどウソに近いものも存在しますが,この本は安心して全レベルの学習者にお勧めできるでしょう。もちろんその分,「楽にペラペラになれる」「いつのまにかあなたも達人に」といった魔法のような学習法を探している人にはがっかりするようなことしか出ていません。逆にしっかり腰を据えて勉強しようと思っている人,特に英語初心者にはぜひ読んで欲しい本だと言えます。

 

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by rickie | Posted in 一般の語学学習, 勉強法の勉強, 英語の周辺 | No Comments »

Never do today what you can put off till tomorrow. (Punch)

7月
2008
21
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「明日まで延ばせることを今日やるな」

Punch はイギリスのユーモア・風刺をメインにした雑誌。19世紀に発刊され,比較的最近まで出ていたらしい。上の言葉は1849年に初出。もちろん,Never put off till tomorrow what may be done today. ( Don’t put off till tomorrow what you can do today. の形もよく見る) 「今日できることを明日まで延ばすな」という諺のもじりです。

ついでに,この元祖の方の諺と類似した諺を列挙すると,

  • Make hay while the sun shines.  
    日が照っているうちに干し草を干せ。(チャンスは逃すな)
  • Gather ye rosebuds while ye may.  
    摘める時につぼみを摘め。(若いうちに楽しんでおけ。命短し,恋せよ乙女? ye は古語で「汝ら」という呼びかけ)
  • Tomorrow never comes.  
    明日という日は来ない。
  • What may be done at any time is done at no time.  
    いつでもできることはいつでもできない。
  • Procrastination is the thief of time.  
    ぐずぐずは時間泥棒。

どれもわたしのようなダラダラ人間には耳が痛い言葉で,だから Punch のことばの方が安心できるというか,既に実行済み,いつもやってるよというか…。その結果が今のていたらくなわけですが。

「明日まで延ばせること」はたいていの場合あさってまで延ばせるわけで,ということはいつまでも何もしないままということになります。逆に「今日できる」(でも今日やらなくてもよい)ことを今日やってしまうと,やることはどんどん膨れ上がってホントはやらなくてもいいことまで引き受けてしまうことになりかねません。達成感は大きいのだろうけど,達成感を得るためだけに何かを達成するというのもねえ。「今がんばって歳取ってから楽に暮らすという生き方をするくらいなら,なぜ今楽に暮らさないの?」と言ったという南海の小島の住人をわたしは支持します。

以上,怠け者による怠惰の合理化でした。

 

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by rickie | Posted in 引用 | No Comments »

何を否定しているのか? ( ONE POINT at a time 10)

7月
2008
18
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= 否定の作用域 =

否定の作用域とは,not や no といった否定語が何を否定しているのか文の中のどこからどこまでを否定しているのか(つまりnotが作用している範囲)という問題です。とても大きな問題で,このテーマで専門書がいくつか出ているくらいの深ーいはなしなのですが,実は前回取り上げた部分否定はこの話題の一部とみなすことができます。たとえば,「彼は毎日来る」をもとに否定文を考えてみると,

「彼は毎日来ない」= 「来ないよ,毎日」 (全部否定 『来ない』と言ってるんだから,動詞を否定していて,『毎日』は否定されていない)

「彼は毎日来るわけではない」= 「来るのは,毎日じゃないよ」 (部分否定 『来ない』とは言ってない。『毎日』が否定されている)

を区別しなければならないということでした。

「否定の作用域」というのは,「語否定」と「文否定」というポイントとして取り上げられることもあります。まずは,そこから考えてみましょう。

1. He doesn’t have any idea about it. 「彼はそれについては何もわからない」(文否定)

2. He has no idea about it. 「彼はそれについては何もわからない」(文否定)

1 と 2 は意味は同じですよね。ということは,1 では,not が文全体を否定していますが(文否定),意味が同じということは 2 の no も文全体を否定しているということになります。

  •  no が文中に入るとふつうは文全体が否定される

というのがルールになります。ところが,これは「ふつう」の場合の話で,そうじゃないときもあるからめんどくさい。

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3. In no time, she was fast asleep. 「たちまち彼女はぐっすり寝てしまった」 (語否定)

これは,no があるのに否定文になっていません(「寝てしまった」)。これは,in a few minutes 「2, 3分したら」の in の使い方と同じで,in time 「そのうち,やがて」(← いくらか時間が経ったら), in  no time 「たちまち,あっというまに」(← ゼロ時間が経過したら)という理屈です。ここで注意したいのは,下線のうしろの文が倒置にはなっていないことです。否定の副詞句が文頭に来るとよく倒置になるのですが,これはなっていません。in no time の no は in time 部分だけを否定していて,文否定ではない,つまりこの文は否定文ではないからです。次の文と比較してください。

4. At no time did anyone involved speak to the press. 「当事者は誰も報道陣とは口もきかなかった」 (文否定)

こんどは倒置しています。 anyone involved 「当事者」という S と spoke という V が倒置され, did anyone involved speak になっていますね。文全体が否定される文否定だからです。

これらはそんなに難しく考えなくても,「熟語だから」ですませることもできなくはありません。

in no time 「すぐに,たちまち,あっという間に」

at no time 「決して~ない」

てな具合に覚えておけば問題は生じないでしょう。at no time は「・・・ない」だけど, in no time には「ない」という言葉がつかないということです。

 

でも,次の場合にはそんなに簡単に逃げることはできません。

5. You should not despise a man because he is poorly dressed.

「装いが貧しいからといって人を軽蔑すべきではない。」(= [装いが貧しいから軽蔑する]というのはよくない)

6. You should not go to the country because it is now in a dangerous situation. 「危険な状態なので,その国には行くべきではない。」

太字の not はそれぞれの下線部を否定してます。どちらも文否定ですが,文のどの部分を否定しているかが違うわけです。

  • not … because ~ 構文は二つの意味をもちうる。 1) ~だからといって…というわけではない 2) ~だから,…ない

not A because B は,

1) 「BだからAっていうのは,ないよね」

2) 「Aじゃないのは,Bだからだよね」

の二つの意味を持つことになります。どちらになるのかは全体の意味を考えて決めるしかありません。形では決められないのです。

 

いまのは,not A because B でしたが,一般化すると,

  • 二つの節からなる文を否定すると,二つの節をセットで否定している場合もあるし,前半だけ否定しているばあいもある

ということになります。

たとえば, not A and B は,1) 「AかつBなんてことはない」 2) 「Aではなく,そしてBである」の二つの可能性を持っています。

We don’t think things though and decide to fall in love.

この文の意味はどうなるでしょうか。 think ~ through は「~をじっくり考え抜く」という意味です。

もちろん「わたし達は物事をじっくり考え抜かないで恋をする決心をする」と訳す可能性がないわけではありませんが,みなさん「恋をする決心」ってしたことあります?正しい訳は「わたし達は,物事をじっくり考え抜いて恋する決心をする,なんてことはしない」です。人間は思考(thinking)ではどうにもならない感情に突き動かされて恋をする,とか何とかいう話です。えっ,「似たようなもんじゃないか」って?そういう人は日本語のセンスが足りません。前者は「恋する決心をする」,後者は「恋する決心なんてしない」と言ってるんです!

結局,この文の not は,think things through だけではなく,下線部全体を否定しているということです。そしてそれを見極めるには,前後関係に頼るしかありません。

 

【問題】 下線部を訳せ。(ホントの入試問題は全文訳)

There are always at least two games taking place during a tennis match: the one on the court and the one in your head. There’s not an experienced player alive who hasn’t practically won the game on the tennis surface only to lose it in his head and in the final score. Tennis is often compared to chess because of the almost limitless strategic alternatives and the enormous mental pressure that can increase as you play through your strategy. Keeping all this under control is what a good mental attitude is all about.   (京都大学)

 

 

【答】

テニスの試合中はいつも少なくとも2つの戦いが行われている。1つはコートの上,1つは頭の中でである。テニスのコート上での戦いではほとんど勝ちそうになるところまでいったのに,精神的に負け,そして最終スコアでも負けた,という経験のない選手は,経験豊かな人の中にはいない。テニスはよくチェスにたとえられるが,それはほとんど無限の作戦上の選択肢があり,作戦でプレーするにつれて増してゆく,とてつもないプレッシャーがあるからだ。こういったことすべてを統御することこそが,よき精神的態度についての重要な点である。

・ … only to V ~ 「・・・したが,あいにくとVしてしまう」に注意。

ここは, not A and B ではなく, not V1 only to V2 であり,

hasn’t practically won the game on the tennis surface only to lose it in his head and in the final score.

のnot が下線部全体を否定している。「V1 したのにあいにくとV2 してしまった,というようなことをしたことがない」という意味。さらに There’s not で否定しているから,。「V1 したのにあいにくとV2 してしまった」という経験は誰にでもあるということが言いたい文です。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

大統領になったあかつきには,…

7月
2008
17
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言語学者集団が寄稿する Language Log というブログ(英語)があって,そこで見つけた記事のはなし。

ことはアメリカの大統領選と環境問題とカリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)に絡む。シュワちゃん(この言い方好きじゃないけど長すぎなので)がテレビインタビューでした発言が話題になっている。7月13日に載ったニューヨークタイムズの記事で引用すると以下のとおり。

That apparently prompted George Stephanopoulos, the moderator of "This Week," to ask Mr. Schwarzenegger whether he would take a phone call from Mr. Obama if he was calling with an offer to be his energy and environment czar.

"I’d take his call now, and I’d take his call when he’s president — any time," Mr. Schwarzenegger said. "Remember, no matter who is president, I don’t see this as a political thing. I see this as we always have to help, no matter what the administration is."

 

そうしたことに促されたかのように,"This Week"(ABCのテレビ番組)の司会者である George Stephanopoulos は,シュワルツェネッガー氏に,もしオバマ氏から,エネルギー・環境問題の責任者になってくれないかという申し出の電話が来たら,あなたは受けるかどうか尋ねた。

「今でも受けるし,大統領になった時でも受けますよ。いつでもね。」とシュワルツェネッガー氏は言った。「忘れないでほしいんだが,誰が大統領になろうと,このこと(環境問題)が政治的問題だとは思わないんですよ。政府がどうだろうと,助力しなければいけないことだと思うんです。」(下線はわたし)

シュワちゃんは共和党であり,共和党は George W. Bush を筆頭に環境問題に熱心ではないというイメージがあるが,その中にあってシュワちゃんはやけに熱心らしいという背景がある。もちろん彼は Obama ではなく,McCain 支持でもある。だからこの発言がとりあげられた。だが,言語学者が問題にしているのはもちろんそっちじゃない。 おわかりかもしれないが,問題は下線部の when の用法で,when he’s president と言ってしまうと,オバマが大統領になることがすでに予定されていることになってしまうのではないか,いちおう McCain支持なんだから,ここは if じゃないの?ということだ。Language Log を引用すると,

This use of when instead of if struck me as unfortunate, and my first thought was that it might be the result of interference from Schwarzenegger’s native German, where wenn can serve as the equivalent of English if or when.

if ではなく when をこのように使うことは私には適切だとは思えなかった。最初に思い浮かんだのは,シュワルツェネッガーの母語であるドイツ語が干渉した結果ではないかということだ。ドイツ語では,英語の if と when 両方に相当するはたらきができるものとして wenn (ヴェン)がある。

ブログ記事はこのあとドイツ語との比較分析が続き,コメント欄でも,うがちすぎだとか,いやちがうとか,関係ない意見も含め,いろいろな意見が寄せられている。「ちょっとした言い間違いが母語話者と同じような分析を受けるなんて,第二言語話者としては名誉だ」というコメントあたりには同感できる。

when と if の違いについては,たとえば「ウィズダム英和辞典」では,

when と if 未来の事柄について確定的であれば when を用いるが,確定的でなければ if を用いる。「彼が来たらそういってください」という場合,Tell him so when he comes. と言えば彼が来ることが予定されているが,… if he comes. と言えば彼が来るか来ないかは不確定。習慣的・必然的な事柄についてはいずれも用いられる。▶ When[If] you heat ice, it turns to water.

また,デクラーク(Renaat Declerck)の「現代英文法総論」には,

when 節は,叙実的含意を持つので,条件節を導くのには用いられないことに注意すべきである。

  • I’ll deliver the goods if you pay me. [話し手は,彼が金を払うかどうかに確信を持っていない]
  • I’ll deliver the goods when you pay me. [話し手は,彼が金を払うことを当然と考えている]

とある。

ところでシュワちゃんはどういえばよかったのか。ふつうに考えれば,

  • I will take his call if he becomes president. 直説法 「彼が大統領になれば,受けますよ」
  • I would take his call if he were to become president. 仮定法 「彼が仮りに大統領になったと仮定したら,受けるでしょうね。」

あたりが無難だと思える。前者は客観的に,「この場合はこうする」といった表現になるし,後者だと「あくまでも仮定の話で言えば」という表現になる。

 

ただ気になるのはシュワちゃんの発言は,あくまでも司会者の質問を受けたものだということで,シュワちゃん発言だけを文脈を取っ払って考えてもしょうがない。MC は「もし Obama が大統領になったら」と聞いているのではなく,「もし Obama が電話してきたら」と聞いている。

それを踏まえれば彼の意図は次のようなものではなかったのか。

I would take his call ( if he were calling me ) when he is president.

これとて, if 節を省略して if 節中の when 節が残るというのは文法性に疑問が残るし, he is でいいのかもやや疑問だ。でも,きっとこう言いたかったんじゃないでしょうかね。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

高校生用の分厚い英文法参考書のはなし (5)

7月
2008
16
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英文法参考書をさらっと見ていくシリーズの第5弾。

毎回書いているのだけれど,基礎的なことはおおざっぱであれ理解しているという人向けであり,そういう人が学習過程で文法に関する疑問を持った場合に辞書的に使う文法書の紹介をする目的で書かれています。「基礎的なこと」を「おおざっぱ」に理解するとはここでは,品詞の働きや簡単な文法用語(不定詞の形容詞的用法とか副詞節とか)がわかっているくらいのレベルを想定しています。そのへんがまだ危なっかしい人は,基礎事項をひと月くらいの短期間仕上げてしまう必要があります。

目的が,疑問を解決するために辞書的に使うことだとすると,これらの本には当然高校レベルの説明をはみ出す部分が出てきます。出てこないと疑問に答えられないからです。逆に言えば,暗記用の本ではなく,調べて納得するためのものです。少なくとも「ふーん,よくわかんないけど,この点は学者も問題としてとらえていることなんだな」くらいの理解が得られれば収穫かもしれません。私たちがいだく疑問には,そこを掘り下げていくとすごい物が出てくる場合と,ガラクタしか出てこない場合があります。「よくわかんないけど,ここを掘り下げると結構いいものがでてくるかも」という発見も重要な発見なわけです。

 

★ 英文法総覧 (改訂版 安井稔 著 開拓社 1996)

文法についての学問は,1957年にチョムスキー(Noam Chomsky)という学者が登場して「生成文法」という考え方を提起する以前と以後とでは大きくちがっています。それ以前の文法は「伝統文法」と総称的に呼ばれていますが,「生成文法」は,外国語を学習するという目的のために作られたわけではないので,われわれが英語を学ぶときに使いやすい文法は「伝統文法」の方ですし,高校生用の(あるいは学習用の)文法参考書は「伝統文法」をベースに書かれています。

この本の著者である安井稔先生は「生成文法」を含む現代の言語学の大家のひとりに数えられる人です。ビッグ・ネームが執筆した高校生・一般向け文法参考書なわけです。といっても,安井先生はゴリゴリの生成文法家ではなく,語用論や機能文法や意味論といった領域も広くカバーしている方ですし,第一,この本はそれほど専門的に書かれているわけではありませんから,基礎的なことがわかっていれば,高校生でも読めるでしょう。難しい本という評判もあるようですが,それほどでもないと思います。

  • 読者対象 英語が得意~大学生・一般・英語教師レベル
  • 使用目的  大学入試レベルの英文法の各事項を理解している人が,さらに興味・疑問を持ったときのレファレンス
  • 長所  「参考」の部分は入試レベルを超えているものを含む。英語を体系として理解したい人にはいいでしょう。
  • 短所 例文が多いわりに,案外解説部分が少ない(特に基本部分)用に思います。「ロイヤル」のようなリストになっている部分が少なく,そうした情報を求めている人には「ロイヤル」の方がハズレがすくないかな。

全体としては第3回で取り上げた「英文法解説」と似た位置にありますね。

 

★ 英文法詳解 (杉山忠一 著 学習研究社 1998)

これまでの本はまあメジャーと言っていい本でしたが,ここからややマイナー(「やや」ですよ,やや)なものに入ります。ヤクルトファンとかAB型とか,世の中には「マイナーなものが好きっ!」っていうひともいるわけで,ちゃんと紹介しておきましょう。

この本は有名ではないのですが(というか有名ではないがゆえに点が甘くなるのかもしれないけど),なかなかいいんじゃないの,という本ですね。二色刷,レイアウトも地味で気づきにくいが読みやすさに工夫がある。内容的に見ても,基礎的なこともはしょっていないが,意外に突っ込んだ記述もある。文法オタクっぽい人にはもの足りないかもしれませんが,ふつうの高校生でも何とか使えるでしょう。言語学的理論よりも,筆者の経験的な知恵で書いたという趣きの本です。

 

  • 読者対象 英語が平均レベルの高校生~大学生(英語専門以外)
  • 使用目的  大学入試レベルの英文法にやや不安な人の総合的レファレンス
  • 長所  読みやすい。(読みやすさは,情報量が多いこのタイプの本ではばかにならない)「訳し方」の説明などは特徴的。
  • 短所 リスト的なものはあまり見当たらない。プロっぽい人にとってはおもしろみが少ないかも。新しい知見の組み込みも少なそう。

意外なダークホースです。人とはちがうものを求めるヤクルトファンの高校生必見。

 

 

 

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by rickie | Posted in 高校生向け | No Comments »

『STUDY HACKS! ― スタディ ハック』

7月
2008
12
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著者:小山龍介 |出版社:東洋経済新報社|2008年|1500円|一般向け|独断的おすすめ度 ★☆☆☆

副題には「楽しみながら成果が上がるスキルアップのコツ」とあります。ビジネスマン向けのようですが,受験生にも何か使えるネタはあるかなと読んでみた。

使えるところが全くないというわけではないが,なんだかなあ,という本ですね。奥付の筆者の経歴によれば筆者は1975年生まれ,京大→広告代理店→MBA→現・松竹・松竹芸能ほか,ということで若い多才な(そしてリッチでスマートな)エリートビジネスマンという人物像が浮かんでくるのですが,本書から受ける印象もそのイメージから1ミリもはみ出しません。紹介しているツールのたぐいはどれもお金のかかるものばかりだし,特に検証されずにシータ波やクオリア,フォトリーディング(!)などが方法論やその理論的背景として導入されているし,英語ができることは前提になっているし...

  • ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンを紹介していて,おもしろそうなので実際買っちゃいました。筆者は4万いくらのやつを薦めていたのですが,手が出るはずもなく1万のものでガマン。ま,こんなところかな。
  • 六本木ヒルズ(!)などの有料自習室を紹介していたので調べてみたが,高いの高くないの。
  • ハーブティー,アロマ,お経,腹式呼吸...好きですよね,こういう人ってこういうものが。
  • 「夜の散歩でリスニング暗記」...昔からやっとります。
  • 「長時間眠る」...生まれたときからやっとります。
  • 「まず机のそうじから始める」...すみません。やってませんでした。さっそくやります。

まあ,このサイトはできる限り人の悪口を言わない方針なのでフォローしておくと,役に立つところもけっこうあります。「勉強」というものとある程度以上つきあってきた人なら誰でも知っていることが多いですが,でもこれからやろうという人にはいいかもしれません。ただそういう人にとって難しいかな,と思うのは,ここのアドバイスをどう使い,どう使わないかです。アドバイス自体が正しくても,学習対象(科目),学習段階,個性などによって使えるときと使えないときがあるということは,どんな勉強法でも言えることです。「試験ハック」の章に出ている「問題集は答から読む」とか「正解した問題は二度とやらない」「教科書を逆さまに読む」とかは使えない場合も多いので注意です。「問題集は答から読む」というのは,知識系の科目(地歴公民)などで,かつある程度予備知識を持っていて新たに覚えることはそれほど多くないという場合などはたいへん有効でしょうが,それ以外の場合はどうかなあ。

学習法というものは「人が言うことを鵜呑みにしない」というのがいちばんだいじなことで,それがわかっている人にはこの本も大いに使えるでしょう。

 

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by rickie | Posted in 一般の語学学習, 勉強法の勉強 | No Comments »

夏休みの英語学習

7月
2008
11
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夏休み,といっても受験生対象のはなし。しかも英語のみ。

まもなく夏休みが始まります。塾・予備校ではすでに1学期が終わっているところが多いでしょう。

夏休みですべてが決まると,なかば脅迫めいたことばをよく聞かされて,うんざりしている人もやる気満々になっている人もいると思います。現実的に言えば,そんなに深刻になる必要はないですが,2学期にどれくらい伸びる可能性ができるかは夏休みで決まってしまうでしょう。すべては決まらないけれど,夏休みが終わった時点でのチカラで,その後,最大どこまで伸びるかはだいたい判断できるようです。

 

夏休みになんとなくボーッと突入すると,あっという間に日はどんどん過ぎていき,焦る気持ちだけが募ります。どう過ごすのか,早めに考えておいてください。

ただし,先に言っておきますが,夏休みにメチャクチャがんばったからといって,夏の終わりには成績が飛躍的に伸びているという可能性はそれほど多くありません。努力が成績に結びつくには時間がかかるからです。ですから,得点にそれほどこだわらず,そのうち結果につながることを信じて,めげずに続けてください。夏にやったことはゼッタイにムダになりません。

 

● 好きになる

夏休みに限ったことではないですが,勉強が続けられるかどうかは,勉強が・その科目が・勉強している自分が好きになれるかどうかです。いやいややっているのなら,伸びるはずも続くはずもありません。極論すれば,そういう人は一年浪人する覚悟をして自分を見つめ直した方がいいでしょう。

好きになるというのは,その科目が好きになることだけに限りません。勉強をちょっとでいいから,「楽しい・おもしろい」と思えるようになることです。友だちとの競争でもいいし,「あいつもがんばってるみたいだから,俺も」というというライバル心でもいい。不純な動機でもいいし,もちろん自分が歩むべき道が見えてくるという啓示的体験でもいい。何か心の底から「よーしっ!」とエネルギーが湧き出てくるような経験をこの夏の間にできれば大収穫でしょう。

 

● ノルマ消化型ではなく,目標設定型に

夏休みの大半が,予備校や高校の講習のスケジュールでうまっている人は,それをこなすのでいっぱいいっぱいでしょう。それはそれでいいのですが,そういう人も,そうではなくて,「このテキストとあのテキストをこなして...」という計画を立てている人も,スケジュールをこなすことに目がいってしまい,その授業・そのテキストで何を身につけるべきだったのかを見失いがちです。計画をこなすことしか頭にないと,こなしたという自己満足しか得られないことが多いです。満足もだいじなことではありますが,もっとだいじなのはどういう力がついたのかです。授業を受けた,テキストをやりとげたということにとどまらす,自分が何がわかっていて,何がわからないのか,わかっているけどできないことは何なのか,その辺をきちんとわかるようになるだけでも,かなりの実力がついた証明です。勉強するとわからないことが増えるというのもよくあるパターンで,それは悪いことではありません。

 

● 長期計画よりも中期計画を

計画というものは,もともとうまくいかないのが当たり前です。特に,今まで計画なんてあまり立てたことがないという人はなおさらでしょう。8月31日まできっちり計画を立てても,どうせ途中でズレて来ます。だから夏休み全体についてはおおまかな目標を掲げておき,こまかい計画は1週間から10日ぐらいの単位で立てて,それが終わったら次の期の計画を立てなおすという方が現実的で消化しやすいだろうと思います。

 

● 苦手・不得意な人は毎日英語を

勉強は「毎日少しずつ」型と「短期間に集中的に」型の2種類のやり方がありますが,苦手な人は前者のやり方で,毎日1~2時間ずつ英語をやっていくのがいいでしょう。文法と単語・熟語を中心にして,読解は講習メインにするのがいいでしょう。

2学期からは読解重点にしなければならないので,文法は夏休みにひととおり終わらせておくことが前提です。

 

● 得意な人は,集中的に

上で「毎日少しずつ」型と「短期集中」型に分けましたが,短期集中だけでいいというわけではありません。英語が得意な人は「毎日少しずつ」やりつつ,かつ夏休み中に 5 ~ 7 日程度の集中英語学習期間☓2回 くらいは時間を割きたいですね。英語が得意な人ほど実力は伸びにくいものです。だからこそ,英語漬け期間が必要なのです。その際,自分の志望大学の出題傾向とは関係なく,リスニングや英作文も手をつけてください。特にふだんそれらをやっていない人は,読解や文法の面でも意外な収穫があるはずです。

 

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by rickie | Posted in 高校生向け | No Comments »

ビミョー大好き ( ONE POINT at a time 9)

7月
2008
10
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= 部分否定 =

部分否定については高校や予備校などで,早ければ中学段階で教わるポイントなので,きっとご存知だと思います。次のようなポイントでした。

all, every, both, always 「全部・すべて・両方・いつも」のような100%を表す語を否定文の中で使うと,「ぜんぜんない,どっちもない,一度もない」のような0%を表すのではなく,「全部・すべて・両方・いつも + わけではない・とは限らない」という意味になる。

言い換えると,100%の否定は0%ではなくて,0% < x < 100% の広い範囲,曖昧な範囲を表している

このへんがいちばんよくある,少しおおざっぱな部分否定の説明です。

  • I have not read all the books he mentioned. 彼が触れた本全部を読んだわけではありません。
  • What teachers say is not always true. 教師の言うことがいつも正しいとは限らない。
  • Not everyone knows the news. みんながそのニュースを知っているわけではない。

もう少しポイントを追加しておきましょう。

● 上記の all, every, both, always 以外に,necessarily(必ず,必然的に), entire (entirely) (全体的な(まったく)), whole (wholly) (全体の(まったく)), completely (完全に), quite (まったく)などの 100%語でも同じことが言えます。

● 0% を表すためには,単にnot をつけるのではなく,別の語を用いる必要があります。none (どれも・・・ない) ↔ all,  neither (どちらも・・・ない) ↔ both, never (一度も・・・ない)↔ always などです。

確実に部分否定が成り立つためには,通常 not は all, every, both, always よりも前に(つまり左側に)なければならない。not がall, every, both, always よりも後に(つまり右側に)あるときには,全部を否定しているのか,部分否定なのかがあいまいな文になります。

All dogs don’t like it. (すべての犬がそれが好きだとは限らない/すべての犬はそれが嫌いだ)

こういう文は書くときには避けた方が無難だと言うことになります。

もし確実に部分否定にしたければ, Not all dogs like it.

全部否定にしたければ, No dogs like it. にすればだいじょうぶです。

どちらも否定語が最初に出てきて,日本人は苦手にしやすいので注意してください。日本語の「ない」は最後に出てきますからね。

● 部分否定を拡張して考えると,100%語だけでなく強調語全般に適用できます。

not + very 「あまり・・・ない」 ← 「とても・・・というわけではない」

not + much 「あまり・・・ない」 ← 「とても・・・というわけではない」

not + too 「あまり・・・ない」 ← 「~すぎるわけではない」

not + 最上級 「あまり・・・ない」 ← 「いちばん~だというわけではない」

"Not exactly." "Not really." 「(あいまいに)そういうことでもないんだよね」

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最後のは「正確にそうだというわけではない」という意味で,会話などで相手の発言に肯定でも否定でもなく答えるときに使ったりします。これらをみても,部分否定は曖昧な言い方であることがわかります。「あいまいな日本人」には,便利な表現です。以前,"Not exactly." を使ったら,ネイティブに「あいまいだなあ」とひんしゅくを買ったことがあります。まあその後で,そうでもなくて何なのかをはっきり言えばいいだけのはなしです。でもあいまいに言いたいんだよね,私たちは。

 

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by rickie | Posted in 英語ワンポイント | No Comments »

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