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さまざまな発音表記

6月
2009
13
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発音記号をマスターしておくことは,単語を増やす上での前提条件です。

なのですが...

発音記号にもいろいろな種類があって,またアメリカ英語とイギリス英語では発音に違いがあり,さらに同じ種類の記号体系でも約束ごと(この音を発音してもしなくてもいい場合どう表記するかとか)があって,それらが辞書によって違うことがあります。

とはいえ,日本のメジャーな辞書ではそれほど大きな違いはなく,市販の単語集であればそれをさらに簡略化したものを使っているので,そんなにむずかしくはありません。

学習者用の発音記号については,

発音記号 – おおざっぱに理解しようgoup

のページに載せておきましたので,参考にしてください。そろそろこれも改訂版を出したいのですが,その準備も兼ねて,かつ入試から離れて少し考えてみます。

 

いろいろある発音表記の中で,もっとも「権威のある」ものは国際音声字母(国際音声記号) International Phonetic Alphabet です(略して IPA)。しかしこれは本来,音声学で利用されるものであり,つまり地球上のすべての言語のすべての方言も含め,すべての音を正確に記述するために作られたものです。ということは,標準的な英語(「標準ってなに?」という問題は措いといて)の発音を記すのには必要ない記号がいっぱい入っていることになります。/ θ / という記号は英語で使うから目にしたことがあるでしょう(舌先を歯に軽く当てる『ス』)。発音記号の/ a / と/ ɑ /は違う音,なんてことも英語の音を知る上では知っておかなければなりません。辞書によっては,/ i /と/ ɪ /や/ u /と/ ʊ / を区別するものもあります。さらに英語以外では,/ ɥ /, / ʨ /, / ɰ /, / ɕ / といった記号もIPAにはあるのですが,こうなるとどう発音したらいいのか僕にもわかりません。

 

IPAでは専門的すぎるという理由でしょうか,ふつうの学習用英和辞典ではいくぶんそれを簡略化したものを載せています。各辞典で微妙に違っているのがふつうなので,凡例なので確認しておく必要があります。ジーニアス第4版なら表の見返し(表紙をめくったところ),ルミナスなら巻末にあります。

「発音なんか教わったこともない」という人はざっくりと勉強しておいた方がいいかもしれません。薄い本でCD付きの「ルミナス英和辞典―つづり字と発音解説」(研究社)あたりがお奨め。少し専門的には「ファンダメンタル音声学」(ひつじ書房)か「英語音声学入門」(大修館)ってところでしょうか。あとの2冊はもちろん受験生には必要ありません。学生・教師・一般向けです。

 

アメリカで出ているアメリカ人向けの辞書(英英)の多くでは,困ったことにIPAやその簡略バージョンが使われず,その辞書の独自ルールで発音を表記しています。 a という文字でIPAの/ æ /を表すことに決めているわけで,新たに覚えるのがかなりめんどくさいしろものです。辞書同士で似ているものもありますが,違うルールで書いてあるものも多いようです。一覧は,アメリカのWikipedia にあります。

Pronunciation respelling for English (Wikipedia-en)

それを元に,メジャーなものだけを pdf にしましたので,参考にしてみてください。これも高校生には不要です。

アメリカの辞書の発音表記pdfgoup

 

上のWikipedia のページもそうですが,発音記号をパソコン上で見たり書いたりするために発音記号用のフォントが必要になる場合があります。現在のパソコンの多くはUnicodeを使っているので,あまり意識しなくても発音記号を表記できるかもしれません(環境と設定しだい)。

  • ワープロで使うなら,フォントは"Century"や"Arial"(Windowsのばあい)ではなく,"Arial Unicode MS"などのUnicodeフォントを使う。ATOKなどの「文字パレット」でフォントを指定してから,「IPA拡張」のドロップダウンを選択して文字を探す。
  • IPA用(かな・漢字・ハングル以外のおもに西洋文字)にはさらに,"Doulos SIL goup" "Chrysanthi Unicode goup"などのフォントをダウンロードする(無料)という手もある
  • ホームページを作るなら,CSSでフォント指定をする。ちなみにWikipediaでは,"IPA"というクラスのCSSは,
    /* Support for Template:IPA, Template:Unicode and Template:Polytonic. The inherit declaration resets the font for all browsers except MSIE6. The empty comment must remain. */.IPA { font-family: 'Chrysanthi Unicode', 'Doulos SIL', 'Gentium', 'GentiumAlt', 'Code2000', 'TITUS Cyberbit Basic', 'DejaVu Sans', 'Bitstream Vera Sans', 'Bitstream Cyberbit', 'Arial Unicode MS', 'Lucida Sans Unicode', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', 'Matrix Unicode', sans-serif; } .Unicode { font-family: 'TITUS Cyberbit Basic', 'Code2000', 'Doulos SIL', 'Chrysanthi Unicode', 'Bitstream Cyberbit', 'Bitstream CyberBase', 'Bitstream Vera', 'Thryomanes', 'Gentium', 'GentiumAlt', 'Visual Geez Unicode', 'Lucida Grande', 'Arial Unicode MS', 'Microsoft Sans Serif', 'Lucida Sans Unicode', sans-serif; }

    となっている。

 

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by rickie | Posted in 一般の語学学習, 英語の周辺, 英語学習情報(初~中) | No Comments »

無料のオーディオブック  英語学習情報 [全レベル向け]

2月
2009
25
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オーディオブック,つまり本(ここでは英語の本)をまるごと一冊朗読したもの,については以前紹介しました。

以下のページにあります。

  1. オーディオブック-1 英語学習情報 [全レベル向け]
  2. オーディオブック-2 英語学習情報 [全レベル向け]

今回は,無料版,ただでダウンロードできるものを紹介します。

 

ただし,無料で一般に開放されている,というからには,著作権切れの書物に限ります。著作権保護期間は,アメリカ・EUでは,著作権者の死後70年(日本では50年。欧米並みにすべきとの議論もあるが僕は反対です)なので,現時点だと1939年以前になくなった人の作品がメインです。つまり,かなり古い作品しかないということです。古い作品だと,概して英語はむずかしく感じられることが多いので,初心者には向かないかもしれません。

一冊の本のオーディオブックだけ単発でアップしてあるサイトもあるようなのですが,まとめてたくさん閲覧できるところは何と言っても有名な「プロジェクト・グーテンベルク」(Project Gutenberg)です。

「プロジェクト・グーテンベルク」は,本をネット上に公開しようという企画で,3万弱のタイトルが公開されています(パートナーサイトの英語以外のものを含めると10万タイトル)。そのうち一部が,「オーディオ」化されているわけです。

古いものが多いということ以外で,いくつか欠点を挙げておきましょう。オーディオ化といっても,これには電子音声(音声合成で読み上げたもの)もあり,はっきり言ってこれはあまり聞けたものではありません。人が読んだもの(human-read)となるとタイトルはずっと減って,500程度になります。さらに,もともとオーディオ化の動機の一つは,視覚障害を持った人の読書のためです。したがって,「人が読んだ」といっても,アマチュアのボランティアが読んだもので,商品化されているものと比べると質的にはいまいちのものが混じっています。録音環境もあまり良くないものがあります。

とはいえ,何と言ってもタダです。試す価値は十分です。

英語を聞くだけで理解するのはなかなかむずかしいので,テキストも入手して読みながら聞く,または読んでから聞くというのが無難です。

 

 

どんなタイトルがあるか一覧するためには,

  1. Project Gutenberg の メインページを開ける → こちらgoup
  2. 左のサイドバーから,Advanced Search をクリック
  3. サーチページの Language の項で English を, Category の項で Audio Book, human-read を選択して,Search ボタンをクリック

です。(このリストの PDF (2009.02.23現在))pdf

たとえば

  • イソップ童話  Aesop
  • グリム童話  Grimm & Grimm
  • アンデルセン童話 Andersen, H.C.
  • 不思議の国のアリス (Alice’s Adventure in Wonderland) Carroll, L.
  • 小公女 (Little Princess) Burnett, F.H.
  • 若草物語 (Little Women)  Alcott, L.M.
  • ドリトル先生 Lofting, H.
  • 赤毛のアン (Anne of Green Gables) Montgomery, L.M.

といった児童向け文学や,ホームズ(Doyle, A.C.)やブラウン神父(Chesterton, G.K.)といった古典的推理小説,19Cから20C初頭にかけての英米の古典(Jane Austen, Joseph Conrad, O. Henry, Henry James, Charles Dickens, Rudyard Kipling, Jack London, Katherine Mansfield, Edgar Allan Poe, Mark Twain, H.G. Wells, Oscar Wilde)などなど,バラエティに関してはタダにしてはお得です。

 

著作権の問題から1939年以前になくなった著者のものがメインだ,と先ほど書きましたが,リストには1939年以降に死去した作家の作品でも公開されているものがあります。サイトの性質から見て非合法のものではなさそうで,おそらく著作権者の承認があるのだと思われます。その中には,学術書もありますが,児童文学系も多いようで,初心者にいいかもしれません(ただし,子ども向けの本の英語がやさしいとは限らないので注意)。

 

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by rickie | Posted in 英語学習情報, 英語学習情報(中~上), 英語学習情報(初~中) | No Comments »

英単語ゲーム  英語学習情報 [初級~中上級レベル向け]

1月
2009
9
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今回は,ネット上にある英単語ゲームを紹介します。といってもそんなに詳しいわけではありません。詳しい方は教えていただけると助かります。

 

● デジタルスペラ

ひとつめは,「ジーニアス英和辞典」を出版している大修館のサイトにあるゲーム『デジタルスペラ』。 → ここ

ここには2種類のゲームがあります。はじめに17のアルファベットが盤上に与えられ,それを並べて英単語を作り,作った文字数だけ新たなアルファベットが追加されます。全部使い切るか,ギブアップすれば終了で,短時間であればあるほど,作る単語が長いほど高得点になります。

左に各文字のカードの数が示されていますから,これを頭に入れて作っていきます。たいていの英単語は母音が必要ですから,母音を適当に残して置かないと,子音ばかり残ってギブアップというはめになります。コツは,q や z といったあまり使われない字をどう消化するか(quit, quite, quick, squid などqを使うためにはuを残しておく)とか,strap のようにたくさん子音を使う語をうまく利用するとかいろいろありそうです。

レベルが3つに分かれているので,比較的初心者でもできそう。

ここのもう一つのゲームはいわゆる「落ちゲー」(でしたっけ)で,次々と落下してくるアルファベットで単語を作るもの。こちらは積み上がった文字が天井まで届くと終わりですから,結構あせるかも。僕はこっちが苦手かな。

 

● Times Spelling Bee

イギリスの新聞 Times のサイトにあるゲーム。  → ここ

ここも2種類のゲームがありますが,ひとつは間違ったスペリングのものを探す3択問題。もう一つはリスニング問題。

後者は,聞こえてきた単語をキーボード入力するという単純なものですが,日本人向けに作られているわけではなく,ネイティブ向けですからかなりむずかしい単語も含まれています。一応レベルが3つありますが,HARD レベルのものは英検1級以上の単語もごろごろ出題されます。EASY レベルでも,英検2~準1 程度といったところでしょうか。

僕もなかなか完答できなくて,何度もチャレンジさせられました。

これだけで「リスニング力アップ」というわけにはいかないでしょうが,息抜き・暇つぶしにはなります。

 

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by rickie | Posted in 英語学習情報(中~上), 英語学習情報(初~中) | No Comments »

ESL Podcast  英語学習情報 [中級レベル向け]

10月
2008
7
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英語リスニングのためのPodcastはほとんど無数と言っていいくらいに存在します。iTunesから見ることのできるのは5ページ分だけですから,そのうちごく少数です。制作者もメディア(TV, ラジオ, 出版社, 新聞社)だったり,教育機関だったり,個人だったり様々ですし,対象も初級から上級まで,あるいははっきりしないものまであります。内容もまちまちだし,完成度もばらばらです。試しにPodcastを配信してみたが反応があまり芳しくないのでやめちゃった,なんていうのもよく見かけます。探す時には少なくとも,続いているか,定期的に配信されているかには気をつけてください。

今回紹介する ESL Podcast (正式名称はEnglish as a Second Language Podcast)です。ESLというのは「第二言語としての英語」,つまり非ネイティブ用英語,外国人が学習する英語という意味の普通名詞(ESLで辞書にも載っている)です。

制作しているのはロサンジェルスに本拠を置く ESL.com で,中心は Dr. Jeff McQuillan さん。この人をメインにしたチームで作成しているようですが,非常に完成度が高く,人気順で配列される iTunes のリストにも常に最上位を競う位置にあります。この9月で3周年ですからPodcastとしてはかなり早くから取り組んだことになります。回数ですでに500回以上,月・水・金(日本時間)ほぼコンスタントに配信されているようです。

 

サイト → ESL Podcast

iTunes → Center for Educational Development - English as a Second Language Podcast - English as a Second Language Podcast

 

内容はALL ENGLISH,つまり英語だけ(日本語なし)です。センター試験のリスニングテストで70%~80%くらいとれる人ならばついていけるでしょう(ちなみに,平均点は60%程度)。週に2回は特定の場面での長めの会話を中心にしたレッスン,1回はEnglish Cafeと題したトークです。スピードはかなり意識的にゆっくり話されて,上級者はもの足りなく感じるかもしれませんが,完璧に理解するという目的意識を持てば十分使えると思います。

語彙レベルは全体的には高くありませんが,会話の中にはなかなかむずかしいもの(口語的という意味で)もあります。このPodcastの特徴の一つはMcQuillan さんの説明のうまさでしょう。だから,多少むずかしいところもじゅうぶんついていけると思います。

サイトにはトランスクリプトや学習ガイドもあります。ただし有料です。

 

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BBC — Learning English  英語学習情報 [初・中級レベル向け]

9月
2008
24
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前回は,VOAの Special English を取り上げました。これは当然アメリカ英語でしたが,今回はそのイギリス英語版とでもいうべき BBC — Learning English を取り上げます。

 

 

BBC — Learning English とは

BBC はいわずとしれたイギリスの国営放送,日本のNHKみたいなものです。番組の質の高さでも,使われている英語の「信頼性」でも有名です。わたしは昔これを聞くためだけに,月に数千円もする有線放送に加入したことがありますが,今ではあらゆる番組がネットを通して聞くことができます。

NHKも,総合テレビ,教育テレビ,ラジオ第1,ラジオ第2,NHK-FM,国際放送などのチャンネルがありますが,BBCもテレビ・ラジオ併せて20近いチャンネルがあるようです。BBC — Learning English はそのうちの BBC World Service の中のひとつの番組群です。海外の英語学習者を対象にしています。

BBC LEARNING ENGLSIH

ページをみると,LEARNING ENGLISH というコーナーの中にいろいろな番組が用意されていることがわかると思います。自分の興味に応じて試聴してみればいいわけですが,特にオススメは,次の2つ。どちらも pdf  形式のトランスクリプトがあります。語彙解説がついていたりします。内容に関する小テストがあるものもあります。 解説が方なところは,VOA よりもとっつきやすいかも。

6 Minute English

名前のとおり,6分前後の番組。対話形式。

ストリーミングと  MP3 ダウンロードと Podcast の3とおりの試聴形式が可能。

 →  BBC World Service - 6 Minute English - 6 Minute English

News English

このカテゴリーの中に,Words in the News という番組と,News about Britain という番組があります。VOA — Special English と形式的には似ていますが,長さは短め。

ストリーミングと  MP3 ダウンロードの2形式で,Podcast は現在のところまだないようです。

 

これらは英語学習用番組であり,通常番組は山のように大量にあります。BBCはネット放送にかなり力を入れていて,どんどん進化しています。

日本で教材として取り上げられるのはアメリカ英語が多いため,イギリス英語は慣れないとクセが強いように聞こえるかもしれません。慣れればなかなか味があります。

 

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VOA — Special English  英語学習情報 [全レベル向け]

9月
2008
17
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今回は,リスニングのマテリアルとしてどのレベルにも対応できるインターネット・ラジオ放送のVOA Special English を取り上げます。

 

VOA — Special English とは

説明しなくてもご存知の方も多いでしょう。

VOA (Voice of America) というラジオ局は,民営が当たり前のアメリカでは珍しい国営の短波放送として半世紀以上前にスタートしました。英語だけでなく,第2次大戦中は日本語やドイツ語で,冷戦期にはロシア語などでも放送されたという事実からわかるとおり,もともと旧共産圏などの仮想敵国に向けた,アメリカン・イデオロギーを宣伝するための放送という位置づけの国策放送局です。そういう政治的背景はありましたが(今だってあるでしょう),内容がゴリゴリの「アメリカ万歳」一辺倒というわけではありません(アメリカ万歳に終始しないことが,アメリカン・イデオロギーの強み[人によってはイヤミ]でもあります)。現在は,ネット・短波放送両方で配信されています。

Special English はそのVOAの中で,語彙や文法をやさしめに押さえた,ゆっくり発音される英語で世界の英語学習者用に向けて放送しているプログラムで,毎日1, 2 本,3 ~ 5 分程度の短い番組と15分程度の番組を配信しています。

→サイト Voice of America : Special English

iTunes www.voanews.com/specialenglish - VOA Special English (MP3 and Text) - VOA Special English (MP3 and Text)

番組内容は単なる毎日のニュースではなく,テーマ別に分類された情報・ニュース・解説で,

  • 経済ニュース (Economics Report)
  • 教育 (Education Report)
  • 科学 (Science in the News)
  • 健康 (Health Report)
  • 人物伝 (People in America)
  • アメリカ史 (Making of a Nation)

その他,社会・文化などの番組が曜日別に配信されます。テーマが多様(Agriculture Report なんてのもある)なので自分の興味で選べます。トランスクリプト(原稿)もネット上にあります。

 

英語学習の観点では

使い方を工夫すれば高校生(人によっては中学レベル)から上級者まで全レベルで使える教材になりえます。

この番組が,「ちょっとむずかしいな」と思う人は,トランスクリプトを読むことを中心にすえて,音声はその補助として,読んだ後で何度も聴くという順番で学習すればいいでしょう。

逆に「ずいぶんゆっくりだな」と思う人は,完璧に隅から隅まで理解することを心がけたり,シャドウイングの練習教材として使うことをおすすめします。「遅すぎるよ」という人もけっこうたくさんいそうですが,そういう人がほんとうに完全に理解しているかどうかはちょっと疑問です。このスピードで完全に理解できれば,スピードが上がってもかなり理解できているはずです。「遅すぎ」と感じる人には,理解するということがどういうことなのかを誤解している(理解のハードルが低すぎ)場合が多いように感じています。

シャドウイングだって,このスピードで十分なのでは?わたしはたとえば日本語のNHKのニュースだって,ろくにシャドウイングできませんし。

 

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オーディオブック-2 英語学習情報 [全レベル向け]

9月
2008
3
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オーディオブックを紹介するシリーズ第2弾。

オーディオブックを「聴く」ということは,何も「耳だけで理解しなければならない」という意味ではありません。本を読みながら聴く(パラレル・リーディング),読んでから聴く,聴いてから読む,いろいろなパターンが考えられます。何回も読んで,最終的には耳だけで理解するというのが理想といえば理想ですが,いきなり「耳だけで」というのは難しいかもしれません。

オーディオブックとは,本来,ネイティブの,「本読むのカッタルイから,通勤中とか車の中で耳で聞きたい」という需要に応えるものです(視覚障害者向けという考えもあった)。日本人でもこのレベルに達していれば,前回紹介したサイトから直接購入すればいいわけですが,「英語学習」という観点からは難しすぎるものが多いのが実情です。したがって,オーディオブックの選び方としては次の2つが考えられます。

  1. ノンネイティブ向けの本で,音声付きのものを探す
  2. ネイティブ向けのものの中からやさしいものを探す

順に考えていきます。

 

1. ノンネイティブ向けの本で,音声付きのものを探す

これは,初心者から利用可能です。いちばん取り組みやすい,そして入手しやすいのは,いわゆるグレーディッド・ブック(graded books)です。レベル別になっていて(ふつう使用語彙レベル別),入門,level 1 ~ level 6 くらいに分かれています。学習用にはうってつけの本ですが,この中にCD付きのものがあります(すべてではない)。一般の大型書店で見つけやすいのは,

  • Penguin Readers シリーズ
  • Oxford Bookworms シリーズ

ですが,これ以外のシリーズもあります。タイトル数は多いのですが,日本のアマゾンなどでは案外少なかったりします。

日本支社は,

Longman(Penguin)日本支社Penguin 本社

Oxford日本支社

CD付きであることを確認してください。

 

これらはほんの一例。

 

2. ネイティブ向けのものの中からやさしいものを探す

あまりやさしいものはありません。前回も書いたように,少年少女向けといえども,やさしいとはいいにくいです。

おすすめは,シドニー・シェルダン ( Sidney Sheldon ) かな。はっきり言って,小説家としては n 流 ( n > 1 )です。「ありえねー」っていう話も多いし(たとえば The Doomsday Conspiracy ),途中で最後のどんでん返しがわかっちゃう(たとえば Nothing Lasts Forever)のもあります。でもなぜか人気作家なんですね。なんといっても,情景だの人物だのの描写がほとんどなく,事件と会話と表面的心理描写だけで話は進んでいき,サスペンスと読者サービス場面だけはまあうまい方,というタイプの小説で,だから「聴く」にはちょうどいいと思います。

 

iTunes Store

The Sky Is Falling (Unabridged)
icon

Nothing Lasts Forever (Unabridged)
icon

The Doomsday Conspiracy (Unabridged)
icon

 

Amazon (CD)

 
 

 

シリーズ [オーディオブック] のもくじ

  1. オーディオブック-2 英語学習情報 [全レベル向け]
      | 

 

 

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オーディオブック-1 英語学習情報 [全レベル向け]

8月
2008
18
この記事の印刷用バージョン

オーディオブックとは,主に本を朗読した音声(MP3, CD, カセット)のことをいいます。本を読む代わりに同じ中身の朗読を聞く,ということです。聞くだけでわかるならそれでよし,難しければ朗読音声を聞きながら,音声に合わせて本を読むという方法も可能です(パラレル・リーディング)。一般ネイティブ向けの本のオーディオブックだと,パラレルリーディングでも,ついていくのはかなりの集中力(ともちろん英語力)が必要ですが,やさしい本を選べば中級レベルくらいの人でも対応可能でしょう。短めの本を選んで何回も繰り返すという方法もあるでしょう。

わたしは昔からこれが気に入っていて,いろいろなオーディオブックを集めたものです。日本の本屋に入ってくるものは少なくて(後述しますが,Unabridged Editionが少なかった),あってもべらぼうな値段(1冊分で1万前後)でした。ちょうどインターネット(Web)が普及し始めた頃で(むろんダイアル・アップなのでDLなんかできない),アメリカのサイトを探して注文を出しました。アメリカには視覚障害者向けの朗読テープが販売されていたんですね。それでも数千円したと記憶しています。送られてきた段ボール箱には税関へのメッセージなのでしょうか,「障害者向け」と大書されていました。これで通関しやすくなったのかどうかは知りませんが。

フィクション・ノンフィクションを問わずさまざまな本がオーディオブック化されています。まず気をつけたいのは難易度です。

本で理解できないものは,聞いても理解できないでしょう。自分の読解力レベルの2段階くらい易しめでないと聞くのはたいへんです。青少年向けの本が聞いてやさしいとは限りません。案外早口だったり,スラングだらけということもあります。自分にあったジャンルを探すのもいいでしょう。わたしの場合は,ミステリーや歴史関係だと集中力を傾けなくても自然に入り込めると,経験的に知りました。当然人によってちがうだろうと思います。文章の難易度は本で確認するのが手っ取り早いでしょう。

ネットからのダウンロードの場合は試聴(プレビュー)ができますから,必ず試聴してください。朗読者の声が聞き取りにくかったり,読むスピードが速すぎたり,声質の相性が悪い場合もあります(相性だけなら,聞いてるうちに慣れますが)。小説などではセリフが連続して出てきますから,朗読者が声を変えてセリフを使い分けてくれないと,どれが誰のセリフかわからなくなることもあります。

現在では,オーディオブックもだいぶ利用されるようになってきました。入手方法も増えています。探すに当たっては,Abridged Edition と Unabridged Edition の区別にしてください。abridge は「短縮する,簡略化する」の意味ですから,Abridged 版は本まるごとではなく,適当にかいつまんで朗読されています。じっくり読むような本ではない場合には便利です。でも,ちゃんとした作品ならUnabridged版を手に入れたいところです。特に,本を見ながら聞くという目的なら,Unabridgedが必須です。値段は高めになりますが。Abridged か Unabridged かは,必ず商品に大きく記載されています。それ以外に dramatized 版が存在する場合があります。これも少し原著から離れてドラマ化したもので,セリフは声優が担当し,効果音なども入っています。BBCなどのラジオが過去に放送したものもあります。脚色が入るので本を見ながら,というわけにはいきませんが,おもしろく仕上がっているものもあります。

 

大きな本屋 (CD) 洋書コーナーにビジネス書などのAbridged版が大量に並んでいます。Unabridgedは案外少ないので注意です。商品の入れ替えも激しく,どうしても最新のベストセラー中心です。でも,実際手にとって比較できるので便利です。

 

Amazon (CD) 日本のアマゾンはダウンロードはやっていません(アメリカのアマゾンはやってます)が,輸入オーディオブックCDの販売は行われています。自分の好きな作品・作家から検索するか,オーディオブック・コーナーをのぞいてみるといいでしょう。ただし試聴はできません。

アマゾン・オーディオブック

 

iTunes Store (MP3) オーディオブックのコーナーがありますが,どうしても日本語中心です。「すべてを見る」も仕様で,5ページしか出てきません。タイトル名・作者名でパワー・サーチをかけた方が早いでしょう。でも,漠然と探しながらブラウズするにはどうするかというと...

iTunes Store (以下 iTS )のトップページの一番下にある国名を選択して,アメリカかイギリス(United Kingdom と表記)の iTS に行くという手があります。使い方・レイアウトは日本と全く同じです。ここから Audiobooks に入ってブラウズします。イギリスとアメリカでは出てくるものがちがうので,両方のぞくのもおもしろいです。

ただし,あなたが日本在住である場合は,日本以外の iTS から直接購入することはできません。海外の iTS で見つけたものをメモしておいて,日本の iTS から購入します。でも困ったことにアメリカでは売っているのに,日本からは買えないというものもあります。権利関係の問題でしょうか。

 

Audible.com (MP3) オーディオブックのダウンロード販売の専門店です。アメリカがベースですが,イギリス,フランス,ドイツ向けサイトもあります。実は,iTS に Audiobook を供給しているのもこの会社で,また,米国アマゾンでのダウンロード販売もここが請け負っています。実に様々なオーディオブックがあります。

ただ,ここで見つけてはじめて購入しようとする時,購入手続きの最後に「このタイトルはおたくの国には売れないんだよね」という内容のお断り文が出ることがあります。ったく。いちどアカウントをとってしまえば,そういう本は検索時点ではじかれるようです。

 

値段は,ダウンロードに比べると当然CDの方が高くなるはずです。「はず」と言ったのは,なぜか時々そうじゃないものもあるからです。アマゾンだと送料がかかる場合があります(送料無料が適用されることあり)。Audible.com が供給しているはずなのに,iTSの方が安い場合もあるようです。何がいちばん得かは,ワン・タイトルごとに各サイトでチェックするしかなさそうです。Harry Potter なんかは,iTSでは売ってるのに,Audible.comでは「目下販売停止中」(この記事執筆時点)となっていて,なかなか複雑です。

 

アマゾンや iTunes Store で売れているオーディオブックを見ると,本の名前で買ってるんじゃないのと思いたくなるようなものがベストセラーに入っています。ほんとにそんなの聞けるの?と思ってしまいます。Sherlock Holmesなんてなかなか難しいですよ,ふつうに読んでも。19世紀の英語だし。Harry Potter ?やさしくないし,だいいち初中級者には長すぎでしょう。1冊目で8時間23分,5巻目なんか29時間06分。というわけで,次回はタイトル紹介の予定。

 

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