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大学入試と英語学習のバックアップ・サイト

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本のなかみをググってみると – 1

9月
2008
30
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大学入試の英語長文は,その長文の出典・著者を明示しないことが多い。誰が書いたのか,どういうタイトルの本や記事から採ったのかをはっきりさせていないのだ。

むろんこれには,入試問題という「メディア」の特性もあることはある。タイトルを載せてしまったら,「この文章のタイトルとして適当なものは次のうちどれか」なんて問題は作りにくい。要約問題でもヒントになる,あるいはミスリーディングになる場合がある。テキストの出自にまつわる情報を消去して,できるだけテキストそのものを宙づりにした状態で生徒に読ませるということに,全く意味がないわけではない(すごく意味があるわけでもないが)。

だが,状況は変わりつつある。東大・京大のように以前として著者・タイトルを載せない,載せたこともない(と思う)の大学も多いが,ここ数年は徐々に記載する大学が増えてきた。それでもまだ記載大学は3割程度らしいが,増加傾向にあるのは確かなようだ。それも別に大学のテキスト観や著作権意識が変化したというよりは,主に現代文で裁判沙汰にもなった著作権問題が,英語にも波及してきた,要は外圧がかかってきたということのようだ。

最近ある事情があって,長文の出典調査をいくらかまとまった量せざるを得ないはめになった。☓☓大学の☆学部のyyyy年度の問題のn番の著者は誰で,タイトル・出版年・出版社などの情報を調べるというかなりめんどくさい仕事だ。

昔だったら,ほとんどカンでやるしかなかった。全体の内容から判断してこんなことを書くのはきっとOOに違いないとか,本文中の片言隻句をとらえて割り出したり...まあ,こんな作業で出典まで突き止められるのはごくごくわずかにすぎない。たまたま見つけると,結構うれしい。さっそく授業でひけらかしたりする。もちろん誰も評価してくれないけど。

しかし今はネットがある。特に「グーグル・ブック検索」である。

ちまたでは,ストリート・ビューが話題である(だった)が,「グーグル・ブック検索」のパワーたるや半端じゃない。「こんなのアリなのか?」と思ってしまう。

   (つづく)

 

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by rickie | Posted in 雑記 | No Comments »

BBC — Learning English  英語学習情報 [初・中級レベル向け]

9月
2008
24
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前回は,VOAの Special English を取り上げました。これは当然アメリカ英語でしたが,今回はそのイギリス英語版とでもいうべき BBC — Learning English を取り上げます。

 

 

BBC — Learning English とは

BBC はいわずとしれたイギリスの国営放送,日本のNHKみたいなものです。番組の質の高さでも,使われている英語の「信頼性」でも有名です。わたしは昔これを聞くためだけに,月に数千円もする有線放送に加入したことがありますが,今ではあらゆる番組がネットを通して聞くことができます。

NHKも,総合テレビ,教育テレビ,ラジオ第1,ラジオ第2,NHK-FM,国際放送などのチャンネルがありますが,BBCもテレビ・ラジオ併せて20近いチャンネルがあるようです。BBC — Learning English はそのうちの BBC World Service の中のひとつの番組群です。海外の英語学習者を対象にしています。

BBC LEARNING ENGLSIH

ページをみると,LEARNING ENGLISH というコーナーの中にいろいろな番組が用意されていることがわかると思います。自分の興味に応じて試聴してみればいいわけですが,特にオススメは,次の2つ。どちらも pdf  形式のトランスクリプトがあります。語彙解説がついていたりします。内容に関する小テストがあるものもあります。 解説が方なところは,VOA よりもとっつきやすいかも。

6 Minute English

名前のとおり,6分前後の番組。対話形式。

ストリーミングと  MP3 ダウンロードと Podcast の3とおりの試聴形式が可能。

 →  BBC World Service - 6 Minute English - 6 Minute English

News English

このカテゴリーの中に,Words in the News という番組と,News about Britain という番組があります。VOA — Special English と形式的には似ていますが,長さは短め。

ストリーミングと  MP3 ダウンロードの2形式で,Podcast は現在のところまだないようです。

 

これらは英語学習用番組であり,通常番組は山のように大量にあります。BBCはネット放送にかなり力を入れていて,どんどん進化しています。

日本で教材として取り上げられるのはアメリカ英語が多いため,イギリス英語は慣れないとクセが強いように聞こえるかもしれません。慣れればなかなか味があります。

 

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by rickie | Posted in 英語学習情報, 英語学習情報(初~中) | No Comments »

間に合わないぞ

9月
2008
23
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締め切りまで間がないんだけど,模試を3本(問題+解説)を作る宿題が残っている。昔から夏休みの宿題は8月31日ではなく,9月に入ってからやる主義だった。お尻に火がついて,さらにその熱さが実感できてからでないと動き出せないのですね,わたしは。

これが大学入試なら,合否だけを決めればいいから話は別なんだけど,予備校の模試というものは生徒各人が自分の弱点を発見しつつ,全体の中での立ち位置を見つけるという役割があって,得点分布を適当に散らばらせるのが至難の業だ。だいいち,現役生の場合ホントの意味で実力が伸びるのは冬休み頃からで,それ以前は一部を除けばほとんどダンゴ状態・どんぐり状態なのだ。その母集団をうまく散らばらせる問題なんて無理な注文だよな。そこにいろいろな営業的は配慮・大人の事情的問題が絡む。

というわけで,泣き言はこれくらいに。

 

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by rickie | Posted in 雑記 | No Comments »

死ぬまでに読まなくていい10冊の本

9月
2008
20
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Times (London) に載っている。

→   10 Books Not To Read Before You Die

 

10: Ulysses – James Joyce

9: Lord of the Rings – J R R Tolkien

8: For Whom the Bell Tolls – Ernest Hemingway

7: À la Recherche du Temps Perdu – Marcel Proust

6: The Dice Man – Luke Reinhart

5: Fear and Loathing in Las Vegas – Hunter S Thompson

4: The Beauty Myth – Naomi Wolff

3: War and Peace – Leo Tolstoy

2: The Iliad — Homer

1: Pride and Prejudice – Jane Austen

 

基本的には,長さに比してストーリーに起伏の少ないものが選ばれてるような気がする。5, 6  あたりは日本ではほとんど無名に近い。

今考えたが,起伏/長さ 比 というのは何かの尺度になるかしら。

UD/L ratio ( ups and downs / length ratio )。だめか。

 

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by rickie | Posted in いろんな本 | No Comments »

発音・アクセント問題 どこまでやるか?

9月
2008
19
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よく思うのだが,大学入試英語問題に,発音・アクセントは不要ではなかろうか。 もちろん音声面はだいじだが,リスニング・テストをちゃんとやればいいはなしで,個々の単語の正しい発音・アクセントを択一形式のテストで成績をつけるということには意味があるだろうか。今のリスニングにもいろいろ問題点はあるが,まともなリスニング問題があれば発音・アクセント問題は不要なのでは?もちろん,英語問題の全体的傾向に対する批判(難しすぎ,非実用的)とか,そもそも入試に英語は必要かとか,はたまた入試そのものが必要か,とかを言い出す向きもございましょうが,そのへんは全部パス。

 

まず,そもそも正しい発音・アクセントなど存在するのかという問題。

英米差もあれば,たとえば同じアメリカでも当然地域差がある。さらに,豪・加英語もあるし,インドやフィリピンやアフリカ諸国の英語だって無視していいいわれはない。ただし,これらは規則的に対応していることが多いので,入試問題的にはあまり重要ではない。dog は /dɑg/(米) と /dɔg/(英) の2種類の発音があるが,/dɑg/ と読むところでは,hot も /hɑt/ と読まれるから,入試問題では矛盾は起きない。

むしろ,個人差の方が問題かもしれない。「語尾が -ee であれば,そこにアクセントが来る」 というのは,教師がよく言っていた「アクセント法則」だが,employée と並んで emplóyee という発音もよく耳にするし,often を /ɑftn/ と発音する人はかなり多い(印象では10人に1人か,せいぜい2人だが。学者なんかでも多い)。

アメリカ英語の標準的な(という言い方にすでに問題があるが)発音は,アメリカ中西部地方の発音だといわれている。イギリスには容認発音(Received Pronunciation: 略してRP。アナウンサーみたいな発音)というスタンダードがある。これらを学ぶことに意味はあるし,特に入門段階ではそれ一本でかまわないと思うが,それ以外は☓だ,などとはとてもいえない。

ことばは時々刻々生成されていて,それらが常に「標準」を求めて無数の争いを繰り広げている。いつ・どこで・何が標準と言えるのかは難しい問題だ。

 

「正しさ」の問題以外にも,ひとつの単語だけを取り出して発音・アクセントを問うことに対する疑義もある。

「次の4つの単語のうちアクセントの位置が異なるものを選べ」というようなものが,定番的問題形式のひとつだ。だが単語というものは文脈の中にしか存在し得ないものであり,文脈によってアクセントやアクセントの強さが変化する場合もある。センター試験がずっと出題している「文強勢問題」は,この点を考慮したもので,長らく評価されてきた。もっとも,これってペーパーテストでやるべきことなの?という疑問はあり得る。

本来,発音・アクセント問題はリスニングとスピーキングのテストをやりたいのだが,実施運営上の難しさゆえにできないので,その代用品というくらいの位置づけしかないのだろう。かなり不完全な代用品なのだから,本気で発音能力を試したいのであれば,むしろ逆に大量に出題した方がいいくらいだ。だが,たとえば最近のセンター試験では,文強勢を除く発音・アクセント問題は2~5題で,これで発音能力を測定できると考える方がおかしい。「発音もいちおう勉強しといてね」という,大学からの弱々しいプレッシャー以上のものではない。

 

上に述べたような問題点には,大学側もとっくに気づいているはずだ。それゆえにであろう,近年は発音・アクセント問題の比重は,入試問題の中で低下しつつある。

1999 3.7%
2000 4.6%
2001 2.7%
2002 3.2%
2003 1.6%
2004 1.8%
2005 2.0%
2006 1.5%
2007 2.1%
2008 1.7%

左は,私立大学の入試問題(英語)の総問題数のうち,発音・アクセント問題が占める割合の推移。データは,この10年間の旺文社の「大学入試問題正解」(いわゆる電話帳)に収録された資料による。「入試問題正解」では読解力(56.8% 2008年データ 以下同様),文法語法(22.9%),会話(10.9%),表現力(6.2%),発音アクセント(1.7%),語彙力(1.2%),聴解力(0.3%)に分類されている。分類基準が明示されていないので何とも言えないが,おそらく大問ごとの分類で,だとすると「語彙力」などは単独で大問を構成することは少なく,たいてい「文法・語法」に組み込まれているから,実数はだいぶ多いはずだ。つまり,発音・アクセントはほとんど分類が無意味なほど少ないということになる。(リスニングの割合が低いのは,出題大学がまだ少ないこともあるが,大問ごとの統計だからだろう。小問数やかかる時間,配点は多い。そして今後は出題大学自体が増えそうだ。)

推移に注目しても,全体的に低下傾向にある。これだけ低いと,これ以上の変化は誤差のレベルになってしまう。

さらに,このデータは問題数上の割合である。配点を考えれば,発音・アクセントはほとんどの場合1点~3点で,記述・論述問題と比べればかなり低い。2008年度の1.7%という数字は,配点ペースでみれば,0コンマ数パーセントのはずである。

早慶上智やMARCHレベルの大学では,発音・アクセント問題はほとんど出題されていない。たまだまある年のある学部の問題に出ることはあっても,毎年恒例で出題する大学は見かけなくなった。発音・アクセント問題がお好きな数少ない学部のひとつは,中央大学経済学部で,2008年の問題は,こんな感じだ。

アクセントがある母音の発音が同じものを選ぶ。

A widespread notion is that computers, the Internet, bioengineering, and so forth represent a (1) fundamental change in human affairs. These (2) recent inventions are sometimes hailed as a "third (3) Industrial Revolution." (…)

(1) 1 calendar   2 calculate  3 elementary  4 elusive  5 punctual

(2) 1 American  2 century  3 certainly  4 disease  5 athlete

(3) 1 intense  2 interference  3 intellectual  4 interested  5 interruption

中央・経済はなぜか文法系問題が伝統的に好きなようだ。

以前はこのような文章付き問題の形式ではなく,ただの4択問題であった。

 

  発・アク 問題数 発・アク 配点 文強勢 など配点
1979 20 20  
1980 10 20  
1981 11 11  
1982 9 18  
1983 10 20  
1984 6 12 6
1985 5 10 10
1986 6 12 6
1987 5 15 6
1988 4 8 6
1989 5 10 6
1990 5 10 6
1991 5 10 6
1992 8 16 4
1993 8 16 4
1994 8 16 4
1995 6 16 6
1996 5 12 8
1997 4 12 6
1998 4 12 6
1999 4 12 6
2000 4 12 12
2001 2 4 16
2002 2 4 12
2003 2 4 12
2004 2 4 12
2005 2 4 12
2006 2 4 12
2007 5 10 9
2008 5 10 6

こちら(右)はセンター試験(89年までは共通一次試験)のデータ。

すべて200点満点。全問題数は昔は70~80問あったが,今は50問程度になっている。

最初の2年間の発音・アクセント重視(総点の10%)ぶりには驚く。いくらか波があるものの全体的には,比重は低下しつつある。ただし,この2年はちょっと盛り返してますね(配点では5%)。2006年からリスニングが導入されていて,そのころは「発音・アクセント問題は消えるかも」といわれていたのだが,翌年からむしろ増えている。リスニング導入で何か反省点があったのか,それとも単なる気まぐれか。上にも述べたが,2問程度では何も測定できないので,少し増やしたということか。

文強勢が減っているが,確かにこちらはリスニングと「かぶる」かもしれない。

ただし,文強勢は,極端に言えば単語の発音・アクセントを間違えて覚えていても解答には影響しない。文強勢は,文の中でどの単語を強く読むべきか,という問題であり,ふつうのアクセント問題は一単語の中のどの母音を強く読むべきかという問題。すごく大事なことではあるが,今回のテーマとは異なっている。

 

発音・アクセントの勉強は?

さて,受験生からみると,発音・アクセント問題問題はどう扱うべきか。

発音・アクセントの勉強にどの程度のエネルギーや時間を傾けるべきか。

 

簡単に言うと,発音・アクセントはだいじ,でも問題として練習する必要はほとんどない,ということだ。

まずふつうに単語を覚える時にできるだけ声に出して,正確な発音で覚えようとすること。すでにどこかにも書いたが,発音できない単語は覚えられない。「僕は単語は覚えてるけど,ちゃんと発音するのは苦手」という人もいるかもしれないが,そういう人は実は自己流の言い方(=発音)で覚えているというにすぎない。どうせ言い方を覚えるなら,正確に覚えた方がいいに決まっている。

覚える時は,音声教材があればそれをまねすればよいが,なければ発音記号を読めるようになる必要がある。

発音記号 – おおざっぱに理解しよう

 

こうして,ふだんの単語学習の際に地道に覚えおけば,それ以上のことはほとんど必要ないだろう。

いちおう自分の受ける大学で出るのかどうかチェックして,どうも不安だったらそこではじめて対策の必要が出てくる。そうでないのなら,特に対策は必要ない。

単語自体はほっておけば意味をどんどん忘れてしまうから,何度もチェックしなければならない。そのついでにもう一度発音もチェックしておこう。単語集には「発音注意」とか「類音」とかのマークがついているものもある。そういう単語は発音を意識して重点的にチェックする必要がある。

 

 

 

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by rickie | Posted in その他(高校生向け), 勉強法の勉強 | No Comments »

VOA — Special English  英語学習情報 [全レベル向け]

9月
2008
17
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今回は,リスニングのマテリアルとしてどのレベルにも対応できるインターネット・ラジオ放送のVOA Special English を取り上げます。

 

VOA — Special English とは

説明しなくてもご存知の方も多いでしょう。

VOA (Voice of America) というラジオ局は,民営が当たり前のアメリカでは珍しい国営の短波放送として半世紀以上前にスタートしました。英語だけでなく,第2次大戦中は日本語やドイツ語で,冷戦期にはロシア語などでも放送されたという事実からわかるとおり,もともと旧共産圏などの仮想敵国に向けた,アメリカン・イデオロギーを宣伝するための放送という位置づけの国策放送局です。そういう政治的背景はありましたが(今だってあるでしょう),内容がゴリゴリの「アメリカ万歳」一辺倒というわけではありません(アメリカ万歳に終始しないことが,アメリカン・イデオロギーの強み[人によってはイヤミ]でもあります)。現在は,ネット・短波放送両方で配信されています。

Special English はそのVOAの中で,語彙や文法をやさしめに押さえた,ゆっくり発音される英語で世界の英語学習者用に向けて放送しているプログラムで,毎日1, 2 本,3 ~ 5 分程度の短い番組と15分程度の番組を配信しています。

→サイト Voice of America : Special English

iTunes www.voanews.com/specialenglish - VOA Special English (MP3 and Text) - VOA Special English (MP3 and Text)

番組内容は単なる毎日のニュースではなく,テーマ別に分類された情報・ニュース・解説で,

  • 経済ニュース (Economics Report)
  • 教育 (Education Report)
  • 科学 (Science in the News)
  • 健康 (Health Report)
  • 人物伝 (People in America)
  • アメリカ史 (Making of a Nation)

その他,社会・文化などの番組が曜日別に配信されます。テーマが多様(Agriculture Report なんてのもある)なので自分の興味で選べます。トランスクリプト(原稿)もネット上にあります。

 

英語学習の観点では

使い方を工夫すれば高校生(人によっては中学レベル)から上級者まで全レベルで使える教材になりえます。

この番組が,「ちょっとむずかしいな」と思う人は,トランスクリプトを読むことを中心にすえて,音声はその補助として,読んだ後で何度も聴くという順番で学習すればいいでしょう。

逆に「ずいぶんゆっくりだな」と思う人は,完璧に隅から隅まで理解することを心がけたり,シャドウイングの練習教材として使うことをおすすめします。「遅すぎるよ」という人もけっこうたくさんいそうですが,そういう人がほんとうに完全に理解しているかどうかはちょっと疑問です。このスピードで完全に理解できれば,スピードが上がってもかなり理解できているはずです。「遅すぎ」と感じる人には,理解するということがどういうことなのかを誤解している(理解のハードルが低すぎ)場合が多いように感じています。

シャドウイングだって,このスピードで十分なのでは?わたしはたとえば日本語のNHKのニュースだって,ろくにシャドウイングできませんし。

 

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by rickie | Posted in 英語学習情報, 英語学習情報(中~上), 英語学習情報(初~中) | No Comments »

締め切り × 4

9月
2008
11
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気がついてみたら,というのはウソで,ずっと前からの規定事項でとっくにわかってはいたのだが,いつものグズのせいで気づいていないふりで逃げてきただけなんだけど,このひと月で模試を4本仕上げなければならない。

週に1本ペース。作問だけならやれぬこともないが,解説は面倒だし,長文は自分で全訳を用意しなければならない。やってて楽しい部分もあるが,「またこの説明書くのか」と思うと気の滅入るところもある。神経を使う箇所も多い。9月はちょっときつくなるかな。

1本めの締め切り間近。

 

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by rickie | Posted in 雑記 | No Comments »

イギリス人が文法的誤りだと考える20の例(2)

9月
2008
10
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昨日のつづきです。

 

11. really にすべきところを literally にする

literally 「文字どおり」を単に強調の意味で使うな,「そこに書かれているとおりに」という本来の意味で使え,ということでしょう。でも,辞書でも許容しいてますし,日本語の「文字どおり」も同様な使い方をしています。気持ちはわかるけど...というかんじ。

 

12. its とすべきところを it’s にする

これは日本の高校生もよくやっているミス。

 

13. owing to とすべきところを due to を使う

これも昔からよく言われることですが,現実にはあまり守られていません。わたしも時々守んない。

記事にはBBCの注がついているので引用すると,

NOTE: The BBC News website style guide says "due to" means "caused by" and needs a noun, but "owing to" means "because of" and relates to a verb. Hence, "the visit was cancelled [cancelled is the verb] owing to flooding" is correct. So too is "the flooding [flooding is the noun] was due to weeks of heavy rain".

つまり,owing to ~ は動詞を修飾する副詞句(つまりowing to を because of, on account of と同様の前置詞とみなす)であるのに対し,due はもともと形容詞なので,名詞にかけたり,be の後ろに置いて補語として使うべきだということです。しかし,現在ではあまり区別されていません。ただし,due greatly to ~ のように間に副詞を入れることができることなどは due to だけで固定した前置詞句になっているわけではないことを示しています。

 

14. they’re, there, their や two, too の混同

こんな間違いするの?というレベルですが,投稿者は中学の先生ですから,おそらく中学生のミスでしょう。

 

15. lend と borrow の混同

なんかありそうですね。日本語の「貸す」「借りる」は日本人はあまり間違えないと思いますが,漢字の間違えならけっこうあるかも。

 

16. number of とすべきところを amount of とする

大学入試ではよく出題されるポイントの一つです。 a large number of people (多数の人々), a large amount of water (大量の水)のように使い,number of + 可算名詞, amount of + 不可算名詞 です。

 

17. on foot とすべきところを by foot とする

中学生の時には,あれっ?と思ったような気がします。 by bus, by car, by plane, by train。 でも on foot。「ジーニアス」には go by foot は《略式》,とありますが,避けた方がいいでしょう。

 

18. The team are happy とか The management have congratulated のような単数形の複数扱い

これはちょっと微妙な問題です。

投稿者のことばを引用すると,

The usage that I find particularly irritating is that of a single noun with a plural verb, for example: "the team are happy with their victory", or "management have congratulated the workforce on the recent increase in productivity". Team is a singular noun so it should read "the team IS happy…" or "the team members ARE happy", the same applies "management HAS congratulated…"

問題は「集合名詞」を単数扱いするか,複数扱いする(つまり単数形なのに複数とみなして,主語になったらたとえばisでなくareを使う)のか,ということです。

日本の受験英文法の伝統的な教え方は,

  1. その集合名詞を「ひとつのグループ」とみなして,そのグループの属性・特徴などを述べる文では単数扱い。 His family is very large.  彼の家族は大家族だ。
  2. その集合名詞で表されているグループの「ひとりひとりのメンバーたち」に重点がある場合は複数扱い。 His family are all early risers. 彼の家族はみんな早起きだ
  3. このタイプの集合名詞には,class, committee, family, audience, crowd, crew, team などがある

といったところです。大学入試に出題される場合は,これで処理するのが無難ですが,「グループ」とみなすか「各メンバーたち」とみなすかは微妙です(個人の感情や行動はメンバーとみなすくらいしか言えません)。

現実の英語では,イギリス英語には上のルールがほぼ適用できる(投稿者は反対していますが)のに対し,アメリカ英語では上の1, 2 の場合とも単数扱いすることが多いと言えます。また,個々の名詞によっても多少クセのちがいがありそうです。

まあ,入試に出題すべきではないポイントでしょうね。

 

19. 文末が前置詞で終わる文

これも投稿者の意見を引用してみます。

A classic confusing rule is the one that states that one is supposed never to end a sentence with a preposition. While this is easy and appropriate to follow in most cases, for example by saying "Yesterday I visited the town to which she has just moved" instead of "…the town she has just moved to", it becomes troublesome when the verb structure includes a preposition that cannot be removed from it, as in "At work I am using a new computer with which my manager recently set me up", which cannot correctly be changed to "…I am using a new computer up with which my manager recently set me".

つまり,「文を前置詞で終えるのはよくない,と言われているが,そうするしかない場合もあって困ります」という,誤りの糾弾と言うよりはボヤキに近いですね。

「文を前置詞で終えるべきでない」というのも時々耳にはしますが,無視するしかありません。少なくとも会話文では to which の方が硬すぎるでしょう。

ただし,文末に置くことができない前置詞もあります。

around, beside, beyond, concerning, despite, down, during, except, near, inside, opposite, outside, regarding, round, since, up (デクラーク『現代英文法総論』による)

などです。これらは使うなら, around which のようにするしかありません。

 

20. stadium の複数は stadiums でなく stadia

いわゆる「外来複数」で,ギリシャ語・ラテン語などからの外来語はその言語の複数形を使い,~s を使わない,というのが本来ですが,だいぶゆるーいルールになっていて,複数は ~s になってしまっているものも多いです。stadia を使う方がペダンチックでしょう。BBC の注も,「スポーツ関係では stadiums を使っています」と言っています。

medium (単数) ―― media (複数) ラテン語

phenomenon (単数) ―― phenomena (複数) ギリシャ語

などは,使い分けられることもありますが,

focus ―― foci ラテン語

などはfoci より, focuses が多いでしょう。

datum ―― data ラテン語

にいたっては,datum がほとんど使われず,単複とも data が用いられるのがふつうです。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

イギリス人が文法的誤りだと考える20の例(1)

9月
2008
9
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イギリスの BBC News が less と fewer の誤用について取り上げていたことは,前にチョコッと触れましたが,そのフォローアップ記事が出ています。「わたしの気に入らない,最近よく見かける文法的誤り」という体の,読者から寄せられた声が20ほど載っているのですが,「それよく言われるよね」というものもあり,ちょっと意外なものもありで,なかなか興味深いです。投稿者はイギリス在住の人が多いですが,中にはドイツやスウェーデン在住の人も。言語的バックグラウンドはわかりませんが。

以下,かいつまむと,

1. have とすべきところを of にする

これは日本人はまずやらない間違いです。音声からことばを学んだ場合にしか起きない間違いだからです。

たいていの場合この間違いは could have … とか should have … などで, h の音が脱落して /kʊdəv/, /ʃʊdəv/となり,/əv/の部分がof と同じ発音になるために起きます。昔,Faulkner (だったかな?)の小説を読んでいると,登場人物のセリフが should of … と書かれていたのを読んだことがありますが,これもちょっと卑俗な英語をそのまま書写してた形になっています。

 

2. for nothing とすべきところを for free にする

えっ,いけなかったの,という感じです。どちらも「ただで」という意味です。イギリス系の辞書にも出ています。わたしとしては却下。

 

3. 12 pm という表現

正午は午前でも午後でもないという理屈。

pm(p.m., P.M., PM とも表記)は,ラテン語の post meridiem の略(post = after, meridiem = noon)で,am は ante meridiem (ante = before)の略です。12時は,noon そのものだから,beforeでもafterでもないというわけ。ごもっとも。

ごもっともだけど,まあいいんじゃないですか。ほかの時刻にあわせてるだけだし。 

 

4. 動詞 affect と effect の混乱

これはだいじ,かな。

名詞 effect は「効果・影響」。この意味に対応する動詞「影響を与える」は affect です。でも,effect は動詞にも使えて,その場合の意味は「~を引き起こす」という意味。投稿者が使っている例では,

☓ You affect a change in something.

☓ You are effected by something.

などは,それぞれ逆でなければなりません。

 

5. 頭字語(CD とか UFO とか NATO)の複数は,CD’s じゃなくて CDs

うーん,これはどっちでもいい,というのが大勢だと思うけど。Practical English Usage (Michael Swan)の日本語版だと,「略語の複数形の s の前に,ときには,省略符号の (’) を置くことがある。としています。MP’s または MPs; CD’s または CDs 」

「現代英文法講義」(安藤貞雄)では, 「-’s をつけるのが原則であるが,アポストロフィー(’s) をつけないのが最近の傾向」とあります。

 

6. me とすべきところを I にする

ネイティブでもこんな間違いするの?というレベル。

挙がっている例は,

☓ She said some very kind things about George and I.

大学入試の正誤問題で出る場合もこのパターンです。つまり,前置詞 + A and me とすべきなのに,me を I にして間違いを探させる問題。前置詞と離れているぶん気づきにくいわけです。

 

7. you, me にすべきところを yourself, myself にする

再帰代名詞の使える場所については,生成文法でこまかくルール化されていますし,伝統文法でも「主語と目的語が同じものを指す場合」と説明されているはずです。

He1 killed him2. He と him は別人。

He1 killed himself1. Heは自殺した。

yourself や myself で間違えるのは,日本人はしそうにないですね。

 

8. None は単数扱いにすべき

もともとは not + one だから,というのが理屈ですが,現代では,複数扱いも許されていますし,そちらが多いかもしれません。

 

9. different from, compared with とすべきところを to にする

アメリカではむしろ different than が結構多いですね。to を使うのはイギリス用法と辞書にありますが,from が無難なのは確かでしょう。

compared with ←→ to  はとくに過去分詞の後ろではどちらもよく使われています。本来は投稿者の言うとおりですが,もはや to も正用法になっていると,わたしは思います。(BBC は「withを原則とする」と言っています)ただし,「たとえる」の意味では,compare A to B がふつう。

 

10. they opened fire on us でなくて,they open-fired on us が正しい

これは投稿者によれば,軍事用語としては敵に対する射撃は2種類あって,うんぬん。辞書引いても出てこないのでググってみると,イギリスの軍事関係掲示板みたいなところで,この投稿自体が「ほんとかよ」というような議論になっていました。まあ却下しておきます。誤りだとしても,文法的誤りではなくて,語彙上の問題だし。

 

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by rickie | Posted in 英語の落としもの | No Comments »

It (Stephen King) — paperback review

9月
2008
6
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語彙レベル★★★★|ストーリー★★★☆|知的興奮度★★☆☆|前提知識★★☆☆|対象レベル 英検準1級以上|ジャンル ホラー小説|1090p.|英語

スティーブン・キングはいうまでもなくホラー小説の大家なのだが,ホラー小説などいい歳したおとなが読むものではないと思われているらしい。大家・名人と呼ばれるキングでも,そのホラーの対象は,吸血鬼であったり,意志を持つ自動車だったり,超能力が絡んでいたりと,荒唐無稽のひと言で片付けられるものだ。でも,きっと誰もが気づくとおり,読んでいてそれほど白けてこない。その恐怖を経験する人々がそれに出会う以前に過ごしている日常の細部のリアリティー,人間関係や人間的感情のアクチュアリティーが丹念に積み上げられているからだ。感傷的と言えば言えなくもない。それは荒唐無稽なホラーに現実味を与えるための装置なのだが,時にはそれが逆転して,ホラーが人間関係を駆動するための装置にすぎなくなることもある。この It もそういう気味のある小説だろう。

場所は,メイン州デリー(Derry, Maine)。It はこの(架空の)町に取り憑き,26 ~ 27 年周期で目覚めては,町民,とくに子どもたちを次々に虐殺する。しかし,町民は誰も It の存在に気づかない。1958年,これに気づいた 7 人の子どもが立ち上がり,It に立ち向かう。そして長い苦闘の末にこれを倒したが,とどめを刺せなかったのでは,という思いが残る。そして,もし再び It が現れたなら,全員がもういちど集まって It と戦うという誓いを立てる。

彼らはその後,ひとりを除いてみんな町を離れ,そのひとりを除くとなぜか6人全員が社会的に成功し,なぜか全員に子どもができない。そして,27年後の1985年,町に残ったひとりから6人に電話が入る。ふたたび It が現れた...。誓いのしるしとしてた手のひらにつけた傷は,27年間で消えていたが,電話が入ったその時から,鮮やかによみがえる。そして7人のうちのひとりは,その電話の晩に浴室で血だらけになって息絶える...

7人の少年のグルーブは The Losers’ Club と名乗っている「負け犬」の集まりだ。吃音者,肥満児,虐待を受けている少女,喘息持ち,ユダヤ系,黒人,メガネ(アメリカだし)。この小説は結局この少年たちの青春ドラマであり,27年後からみれば,失われた少年時代を一時的にであれ取り戻せるのかという reunion drama (今作ったことばだけど)である。

僕は文学的評価は別にして,この種のストーリーには弱い。この小説には破綻やあらずもがなの部分がいろいろなくはないのだが,少年グループが何かの困難に立ち向かい...という教養小説的な結構と,数十年後の再会(回顧・喪失・回復)という筋立ては,僕の大好きなパターンの一つかもしれない。

But I’m going, because all I’ve ever gotten and all I have now is somehow due to what we did then, and you pay for what you get in this world. Maybe that’s why God made us kids first and built us close to the ground, because He knows you got to fall down a lot and bleed a lot before you learn that one simple lesson. You pay for what you get, you own what you pay for … and sooner or later whatever you own comes back home to you.

この箇所はそうでもないのだけれど,全体としては読みにくい英語の部類に入るかもしれません。なにせ,キングは語彙の多い小説家だし,スラング満載だし,辞書に出ていないような単語がごろごろ転がっている。50年代の子ども時代のできごとと80年代の大人の時代とを並行的に叙述していくので,当時の音楽やテレビ番組なども出てきて,知らないと面白くないところもある。そして何よりくそ長い。1000ページを越えている。(よく100万語多読とか言われていますが,この小説1冊で概算では36万語程度あります。私見ですが,100万語では英語力の飛躍には,圧倒的に足りないでしょうね。)

というわけで,ふつうの英語学習者には強くオススメはできない本ですが,でも好きだな,これ。

 

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by rickie | Posted in いろんな本, 英語を読む | No Comments »

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