センター試験対策 (2009年1月実施分 向け)

センター試験が目前に迫っています。

国公立志望,センター利用の私大志望の人は,私大や個別試験向けの勉強を中断して,センター対策一本でしばらく過ごすことになります。

とはいえ,直前ですから英語でやれることは数少ないでしょう。単語・熟語をチェックすること,時間配分をどうすべきかを過去問で体験しながら作戦を練ること,苦手なタイプの問題を克服しておくことくらいです。

センター試験の出題傾向は,だいたい同じ傾向が数年続いたり,けっこう大きな変化する年もあったりで読みにくいのですが,昨年度は比較的大きな変化があったので,今年度は昨年と同傾向がつづくと見ておいていいと思います。むろん傾向が変わる可能性もなくはないので,「第1問に××分,第2問に××分」なんてこまかい時間配分計画をしてしまうと,傾向変化に対応できず,かえって逆効果です。ちょっとした傾向の変化にパニくる人が意外に多いので気をつけてください。

個々の問題の対策に関しては,昨年度のセンター対策ページに載せたことが有効だと思いますので,参考にしてください。

そのページにあるおもなポイントを再掲しておきます。

● 文強勢問題の基本 (昨年度はもっとかんたん)

  1. 対比されている箇所は,強く読まれる。前に言われている内容を訂正する語も強い。
  2. 対比されていなければ,代名詞,前置詞,冠詞,助動詞,接続詞などは弱く読まれる。ただし,文末の助動詞は強い。
  3. 疑問文の答えは強い。
  4. 新情報(会話の中ではじめて出てきた内容)は強く,旧情報(会話の中ですでに前で述べられている内容)は弱い。

● 会話文問題の基本

  1. ( ) の部分とその前後(特に後ろ)で,
    1. 指示語,代用表現が対応するか?
      たとえば,( )の後ろにitがあれば,それに当たる語が( )にあると考えられる。
      代名詞以外でも,here, there, so, such, too, alsoなどに注意
    2. 代動詞のdo(does, did)も前に対応する動詞があるはず。
    3. 疑問詞で始まる疑問文は,Yes-No では答えられない。
    4. 省略された表現があれば,その直前の表現を補えるはず。それを補える選択肢が正解
  2. 会話の決まり文句を覚えておく。
  3. もし,選択肢のどちらでも言えそうかな?と迷ったら,論理的に飛躍がないものを選ぶ。
    英語は日本語よりも理屈っぽい言語なので,飛躍が少ない。たとえば,
    「昨日あのドラマ見た?」に対する答えとしては,「疲れて寝てた。」より,「いいえ,見ませんでした。疲れて寝てたから。」のほうが飛躍が少ない。

● 整序英作文問題の基本

  1. まずVを探す。それを使う熟語はないか?そのVの語法はどうだったか?を考える。
  2. 部品を先に作っておく。たとえば,助動詞の次は原形,前置詞の次は名詞。ただし,間に何かが入るかもしれない。
  3. it が選択肢にあれば,形式主語や形式目的語,強調構文を疑う。
  4. 無生物主語構文に注意。(物のS+V(使役系)+人のO….)
  5. S+Vが2組あるのに,接続詞が一つもなければ,関係詞の省略を疑う。(接続詞のthatの省略も多い)

 

昨年度は,最後の長文が小説文ではなく,論説文(的)な文章に変わりました。注意すべきは,昨年度の第6問の問5にある,文章全体の段落構成を問う問題。今年もいちおうこの傾向が続くと見ていいでしょう。

長文を読み始める前にまず設問を見てどのような問題があるのかを確認し,段落構成を問う問題があれば,長文を読みながらパラグラフごとに余白にでもそのパラグラフの内容を簡単にメモしながら読んでいくと比較的楽にできるでしょう。段落のテーマは最初に書かれている可能性が高いこと,例が出てきたら,「何を説明するための例か?」を考えながら読むこと,などが心得ておくべきことです。センターレベルの現代文(論説)で,段落構成の図式化の練習をしておくといいでしょう。

 

センターは「高3生が最初に受ける入試」ということもあって,実力が発揮しきれない場合が多いものです。前半で時間取られすぎたり,小さいミスにたじろいでしまってそれが大きなミスを連鎖的に引き起こす,というのがよくある失敗パターンです。小さいミスをしても,一つ深呼吸でもして「まだまだ」という気合いでがんばってください。

 

昨年度(2008年1月実施分向け対策)は,こちら

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