リスニング教材の選び方 (2)

リスニング教材を具体的に考えてみます。

 

映画

映画はリスニング練習用には適さない場合が多いことは,リスニング教材の選び方(1)で述べました。特に,アクション中心の映画はセリフ自体が他のジャンルよりも少なく,生きのいいセリフである分スラングやわれわれには使いにくい表現が多く,娯楽として,あるいは「こういう英語もあるんだ」と知る目的にはいいですが,教材としてはイマイチです。

映画で英語を学びたいというなら,

  • アクション中心でない,セリフ中心の映画を選ぶ
  • ミュージカルや歴史ドラマも,そのジャンルの英語を知る目的以外には不適
  • あまり方言がきつすぎないものがお勧め(方言もだいじですが。比較的多いのはアメリカ南部方言。 I don’t know. が「アー・ダン・ナー」のようになる)
  • といって,自分にとって関心が持てないタイプの映画は避けた方が無難
  • できる限り,シナリオが本などの形で刊行されているものがおすすめ
  • そして,学習用としては何回か見る必要があるので,TV録画するか,DVDを購入する
  • DVDの英語字幕つきは,学習用には最適(これならシナリオはなくても大丈夫)

などを踏まえて,自分の好みのものを探してみてください。

アメリカ映画は1960年代からニュー・シネマの時代となり,映画的には面白くなるのですが,英語的にはくだけすぎて,ついていきにくくなります。1950年代以前の映画(白黒が多い)が比較的リスニングにはいいと思いますが,といって20年代以前になるとサイレントになってしまいます。

「ローマの休日」などはよく英語学習用に使われていますが,それに限らずオードリー・ヘップパーン(Audrey Hepburn)の映画は概して学習向けでしょう。

現代のものでは,私の個人的感想としては,ウディ・アレン(Woody Allen) の映画が学習用にはいいと思っています。登場人物がアメリカ東部のインテリという設定が多いので,比較的安全な(?)英語だからです。ものによっては,ミュージカルや観念的過ぎ(「インテリア」など)な映画もありますが。

 

テレビ・ドラマ

テレビドラマのいい点は,何といってもその量にあります。映画だとせいぜい 2 ~ 3 時間ですが,ドラマはワンセット(DVDボックス)で10時間以上になるでしょう。もちろんその分値段が高いのが難点ですが。

選択基準はほぼ映画と同じです。「ER」のような医療用語がたくさんあるもの,「ビバリーヒルズ青春白書」のような若者のスラングが出てくるもの,などそれほどお勧めはできませんが,逆にそういう英語に触れたいという人にはいいかもしれません。「24」は結構難しいかな。

私の個人的なおすすめは,「X-ファイル」,「アリー my love」「ザ・ホワイトハウス」あたりです。これだって「X-ファイル」は警察用語,「アリー」は法律用語,「ホワイトハウス」は政治用語が出てきますが。

 

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