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	<title>Where are we going? &#187; 英語を読む</title>
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	<description>大学入試と英語学習のバックアップ・サイト</description>
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		<title>The Remains of the Day (Kazuo Ishiguro) &#8212; paperback review</title>
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		<pubDate>Fri, 13 Mar 2009 14:50:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[文学]]></category>

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		<description><![CDATA[
邦題 『日の名残り』｜語彙レベル★★★☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★★☆｜前提知識★☆☆☆｜対象レベル 英検準1級以上｜ジャンル 純文学｜258p.｜英語

カズオ・イシグロはご存知だとは思いますが，現役のイギリス人作家です。生まれは日本ですが幼い頃からイギリス暮らしで，イギリス国籍を取得し，おそらく日本語もできません。ストーリーも文章も，「日本」を感じさせるものは何もないと言っていいでしょう。『日の名残り』は彼の代表作とされる小説で，アンソニー・ホプキンス主演で映画化されています。
まあ，あんまり劇的結末やらオチやらがある小説ではありませんので，ネタバレになるかどうかは気にせず書いています。気になる人はパスしてください。
&#160;

Penguin 版

舞台は1950年代イギリスの貴族の屋敷( Darlington Hall と呼ばれている。ただし，現在は Darlington 卿からアメリカ人の手に移っている) で，主人公 スティーブンス(Stevens)はそこに数十年勤める執事である。物語は，彼が休暇を取って，屋敷の所在地である Oxford からイギリスの最東端にある Cornwall に，かつて同じ屋敷で働き，今は結婚している Miss Kenton （旧姓）に会いに行く6日間の車での旅の中で進んでいくのだか，しかしほんとうの旅はむしろ彼の回想の中で進む。Darlington卿が健在で，StevensやMiss Kentonが忙しく働いていた戦間期のイギリスである。それは大英帝国の貴族的精神が最後の輝きをはなっていた時代でもある。小説は，その時代についてのStevensの視点からの回想を中心に展開する。
主人公Stevensは，執事という職にすべてを捧げている男で，一切の感情を表に出さないし，表に出さないことに誇りを持。雇い主であるDarlington卿は，第一次大戦の敗戦国たるドイツが，戦後賠償の支払いや経済破綻で苦しむのを見て，英米仏などの要人を屋敷に集めて調停をはかったりする。Stevensは，主人のこうした努力を支え，自らも大義と歴史に参画できることに無情の歓びを感じる。同じく執事を務めていた父親の死にまつわる動揺や，自分の Miss Kenton への想いを押し殺しながら，「執事」を務めあげる。

Faber&#038;Faber 版

たとえば1923年のある日。この日は，屋敷内にヨーロッパ各国とアメリカの要人を集めてドイツ救済に関する重要な会議がDarlington卿によって主催される。階上の一室では，Stevensの父親の容態が悪化する。Miss KentonとStevensは，いつもながら感情的に行き違ったままである。会議では説得のむずかしそうに思えたフランス代表がおしだまったまま，平穏に終わりそうになる。しかし，最後にフランス代表はドイツ救済に異を唱えるのではなく，裏で会議の進展を妨害しようとしていたアメリカ人に非難を浴びせ，さながら古き良きヨーロッパによる新興アメリカの糾弾のセレモニーの様相を呈する（歴史の後知恵では，このリアリスティックなアメリカ人が正しいのだが）。その混乱のなかで，Stevensにはさらに，Darlingtonの友人の息子（結婚を控えた）に，「こどもはどうして生まれるのか」(?)という知識(the facts of life)を教える任務が課されるというコミカルなシーンがはさまる。そして，会議のさなかにStevensの父は死ぬが，息子は会議の世話の責任を最後まで果たす。彼はそれを「勝利」と呼ぶ。


Let me make clear that when I say the conference of 1923, and that night in particular, constituted a turning point in my professional development, I am speaking [...]]]></description>
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<p>邦題 『日の名残り』｜語彙レベル★★★☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★★☆｜前提知識★☆☆☆｜対象レベル 英検準1級以上｜ジャンル 純文学｜258p.｜英語</p>
</div>
<p>カズオ・イシグロはご存知だとは思いますが，現役のイギリス人作家です。生まれは日本ですが幼い頃からイギリス暮らしで，イギリス国籍を取得し，おそらく日本語もできません。ストーリーも文章も，「日本」を感じさせるものは何もないと言っていいでしょう。『日の名残り』は彼の代表作とされる小説で，アンソニー・ホプキンス主演で映画化されています。</p>
<p>まあ，あんまり劇的結末やらオチやらがある小説ではありませんので，ネタバレになるかどうかは気にせず書いています。気になる人はパスしてください。</p>
<p>&#160;</p>
<div class="amazonlink">
<p>Penguin 版</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ysnrrkmr-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=1405880449&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;m=amazon&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></div>
<p>舞台は1950年代イギリスの貴族の屋敷( Darlington Hall と呼ばれている。ただし，現在は Darlington 卿からアメリカ人の手に移っている) で，主人公 スティーブンス(Stevens)はそこに数十年勤める執事である。物語は，彼が休暇を取って，屋敷の所在地である Oxford からイギリスの最東端にある Cornwall に，かつて同じ屋敷で働き，今は結婚している Miss Kenton （旧姓）に会いに行く6日間の車での旅の中で進んでいくのだか，しかしほんとうの旅はむしろ彼の回想の中で進む。Darlington卿が健在で，StevensやMiss Kentonが忙しく働いていた戦間期のイギリスである。それは大英帝国の貴族的精神が最後の輝きをはなっていた時代でもある。小説は，その時代についてのStevensの視点からの回想を中心に展開する。</p>
<p>主人公Stevensは，執事という職にすべてを捧げている男で，一切の感情を表に出さないし，表に出さないことに誇りを持。雇い主であるDarlington卿は，第一次大戦の敗戦国たるドイツが，戦後賠償の支払いや経済破綻で苦しむのを見て，英米仏などの要人を屋敷に集めて調停をはかったりする。Stevensは，主人のこうした努力を支え，自らも大義と歴史に参画できることに無情の歓びを感じる。同じく執事を務めていた父親の死にまつわる動揺や，自分の Miss Kenton への想いを押し殺しながら，「執事」を務めあげる。</p>
<div class="amazonlink">
<p>Faber&#038;Faber 版</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ysnrrkmr-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=0571225381&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;m=amazon&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></div>
<p>たとえば1923年のある日。この日は，屋敷内にヨーロッパ各国とアメリカの要人を集めてドイツ救済に関する重要な会議がDarlington卿によって主催される。階上の一室では，Stevensの父親の容態が悪化する。Miss KentonとStevensは，いつもながら感情的に行き違ったままである。会議では説得のむずかしそうに思えたフランス代表がおしだまったまま，平穏に終わりそうになる。しかし，最後にフランス代表はドイツ救済に異を唱えるのではなく，裏で会議の進展を妨害しようとしていたアメリカ人に非難を浴びせ，さながら古き良きヨーロッパによる新興アメリカの糾弾のセレモニーの様相を呈する（歴史の後知恵では，このリアリスティックなアメリカ人が正しいのだが）。その混乱のなかで，Stevensにはさらに，Darlingtonの友人の息子（結婚を控えた）に，「こどもはどうして生まれるのか」(?)という知識(the facts of life)を教える任務が課されるというコミカルなシーンがはさまる。そして，会議のさなかにStevensの父は死ぬが，息子は会議の世話の責任を最後まで果たす。彼はそれを「勝利」と呼ぶ。</p>
<blockquote>
<div class="engp">
<p>Let me make clear that when I say the conference of 1923, and that night in particular, constituted a turning point in my professional development, I am speaking very much in terms of my own more humble standard. Even so, if you consider the pressures contingent on me that night, you may not think I delude myself unduly if I go so far as to suggest that I did perhaps display, in the face of everything, at least in some modest degree a &#8216;dignity&#8217; worthy of someone like Mr Marshall &#8212; or come to that, my father. Indeed, why should I deny it? For all its sad associations, whenever I recall that evening today, I find I do so with a large sense of triumph.</p>
</div>
<p>「ただこれだけははっきりさせておこう。1923年の会議，特にあの夜は，わたしのプロとしての成長において転換点をなしている，とわたしが言う時，わたしなりのつつましい基準で述べているにすぎないのだ。とは言っても，あの夜，わたしに降りかかった重圧を考えれば，諸事に直面しても，わたしがマーシャル氏（名執事と呼ばれている人）や，さらにはわたしの父のような人こそふさわしい『威厳』という資質をわたしもまた少なくとも控えめな程度には示すことができたのだとまで言ったとしても，過度な思い込みだとは思われないだろう。いや，どうしてそれを否定できようか。あの晩のことを今日思い出すと，悲しい連想の数々にもかかわらず，勝利したのだという気分がいっしょにあふれかえってくるのだ。」</p>
</blockquote>
<p>&#160;</p>
<p>この小説は全編がStevensという視点から語られているのだが，この語り手は，「信頼できない語り手」という手法に属する。この小説の場合，語り手は事実を偽っているわけではない。ただ，事実の解釈が根本的にまちがっているのだ。彼の Miss Kenton への想いは紛れもなく恋愛感情なのだが，彼はそれを自らに対して許すことも認めることもしない。Darlington卿の行動は親ナチス・反ユダヤ的になっていき，彼はその間違いにうすらうすら気づいているのに「執事」としての立場に隠れるだけでなく，気づいていることにも気づいていない姿勢をとる。読み手は語り手に対して，そういう態度，そういうことば，そういう解釈はないだろう，イライラしてくるのだが，そのイライラこそが作者の意図したことであろう。</p>
<p>Miss Kentonは，結婚して屋敷を去り，30年の月日が経過した後，つまりこの物語が語られている時点に再会するが，そこでもStevensは踏み出すことを自らに禁じたまま，最後の別離となる。</p>
<blockquote>
<div class="engp">
<p>At first, my mood was &#8212; I do not mind admitting it &#8212; somewhat downcast. But then as I continued to stand there&lt; a curious thing began to take place; that is to say, a deep feeling of triumph started to well up within me.</p>
</div>
<p>「はじめわたしの気分は，いくぶんの落胆であったし，それを認めるのにやぶさかではない。しかしそれから，そのままそこに立っていると，ある奇妙なものが生じ始めた。つまり，深いところから勝利の感情がわたしの中に湧き上がってきたのだ。」</p>
</blockquote>
<p>&#160;</p>
<p>英語の読みやすさという点でこの本を評価するのは，なかなかむずかしいような気がする。語り手は，もったいぶった，こっけいなほど凝った言い回しを駆使する。それは一昔もふた昔も前の大学入試のイギリス英語（ Russell とかMaughamとか Lynd とか）やこみ入った構文に慣れ親しんだ記憶のある人には，むしろ懐かしく楽しめるかもしれない。逆に，現代の口語的アメリカ英語しか英語だと思っていない向きには，むずかしく見えるかもしれない。たしか斎藤兆史氏は，この小説を現代の名文に挙げていたが，名文かどうかはともかく名人芸の英文ではあると思う。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>The Gettysburg Address　の英語解説</title>
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		<pubDate>Fri, 06 Mar 2009 07:15:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語の作品を読もう]]></category>
		<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ]]></category>
		<category><![CDATA[スピーチ]]></category>
		<category><![CDATA[英文読解]]></category>
		<category><![CDATA[英語サンプリング]]></category>
		<category><![CDATA[英語解説]]></category>

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		<description><![CDATA[ノーベル文学賞受賞者でもある小説家ウィリアム・フォークナー (William Faulkner) はアメリカ南部出身ですが，戦後の日本を訪問した際に，敗戦国日本の国民のメンタリティーを南北戦争後の南部人のそれにたとえたことがあります。そこから新しい文化が生まれるとも言っています。「戦争に負ける」ということがどういうことなのか，経験をしたことのない国民にはなかなかわからないでしょうが，かくいう我々も半ば以上忘れているようです。
&#160;

アメリカの南北戦争(the Civil War)は，1861年に始まりました。サウスカロライナ，ミシシッピ，フロリダ，アラバマ，ジョージア，ルイジアナ，テキサス，バージニア，アーカンソー，テネシー，ノースカロライナの11州がアメリカ合衆国から離脱し，あらたにConfederate States of America （アメリカ連合，南部連合などの呼び名がある）を結成し，リンカーン大統領（Abraham Lincoln）率いる北部との内戦（a civil war）に突入しました。
南軍の士気は北軍を上回り，当初は南軍優勢で戦局はすすみました。しかし戦争が長引くにつれ，経済的な国力で優位に立つ北部が挽回しはじめ，ついに1965年，南部は降伏します。アメリカで唯一の内戦であるこの戦争はアメリカ人，特に敗者となった南部の人々の心に大きな傷跡を残しました。
ゲティスバーグの戦いはこの戦争の転換点になった戦闘で，ペンシルヴァニア州ゲティスバーグを中心として，3日間にわたり展開された南北戦争最大の激戦といわれています。これ以前には，北部は押され気味でしたが，これ以降は北部が連勝していきます。
この戦いの4ヶ月後，戦没者慰霊のための式が同地で開かれ，その際にリンカーン大統領が行ったスピーチが「ゲティスバーグ演説」です。
以下にあげるのがその全文と和訳と解説ですが，大統領のスピーチとしてはごくごく短いものですね。最後の一節はあまりにも有名ですが，歴史的背景を踏まえておかないと，その意義はとらえ損ねてしまうかもしれません。
&#160;
Gettysburg, Pennsylvania November 19, 1863


Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continent, a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal. 
Now we are engaged in a great civil war, [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ノーベル文学賞受賞者でもある小説家ウィリアム・フォークナー (William Faulkner) はアメリカ南部出身ですが，戦後の日本を訪問した際に，敗戦国日本の国民のメンタリティーを南北戦争後の南部人のそれにたとえたことがあります。そこから新しい文化が生まれるとも言っています。「戦争に負ける」ということがどういうことなのか，経験をしたことのない国民にはなかなかわからないでしょうが，かくいう我々も半ば以上忘れているようです。</p>
<p>&#160;</p>
<div class="rightimage" style="padding: 2px; width: 132px; border:1px dotted #B2C7FF;"><div id="attachment_1186" class="wp-caption alignnone" style="width: 135px"><a href="http://www.where-are-we-going.com/wp/wp-content/uploads/2009/03/csn_flag.png" rel="lightbox[1184]"><img src="http://www.where-are-we-going.com/wp/wp-content/uploads/2009/03/csn_flag.png" alt="Confederate States of America　の国旗" title="csn_flag" width="125" height="83" class="size-medium wp-image-1186" /></a><p class="wp-caption-text">Confederate States of America　の国旗</p></div></div>
<p>アメリカの南北戦争(the Civil War)は，1861年に始まりました。サウスカロライナ，ミシシッピ，フロリダ，アラバマ，ジョージア，ルイジアナ，テキサス，バージニア，アーカンソー，テネシー，ノースカロライナの11州がアメリカ合衆国から離脱し，あらたにConfederate States of America （アメリカ連合，南部連合などの呼び名がある）を結成し，リンカーン大統領（Abraham Lincoln）率いる北部との内戦（a civil war）に突入しました。</p>
<p>南軍の士気は北軍を上回り，当初は南軍優勢で戦局はすすみました。しかし戦争が長引くにつれ，経済的な国力で優位に立つ北部が挽回しはじめ，ついに1965年，南部は降伏します。アメリカで唯一の内戦であるこの戦争はアメリカ人，特に敗者となった南部の人々の心に大きな傷跡を残しました。</p>
<p>ゲティスバーグの戦いはこの戦争の転換点になった戦闘で，ペンシルヴァニア州ゲティスバーグを中心として，3日間にわたり展開された南北戦争最大の激戦といわれています。これ以前には，北部は押され気味でしたが，これ以降は北部が連勝していきます。</p>
<p>この戦いの4ヶ月後，戦没者慰霊のための式が同地で開かれ，その際にリンカーン大統領が行ったスピーチが「ゲティスバーグ演説」です。</p>
<p>以下にあげるのがその全文と和訳と解説ですが，大統領のスピーチとしてはごくごく短いものですね。最後の一節はあまりにも有名ですが，歴史的背景を踏まえておかないと，その意義はとらえ損ねてしまうかもしれません。</p>
<p>&#160;</p>
<p>Gettysburg, Pennsylvania <br />November 19, 1863</p>
<div class="dotted-block">
<div class="parallel-left">
<p>Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continent, a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal. </p>
<p>Now we are engaged in a great civil war, testing whether that nation, or any nation so conceived and so dedicated, can long endure. We are met on a great battle-field of that war. We have come to dedicate a portion of that field, as a final resting place for those who here gave their lives that that nation might live. It is altogether fitting and proper that we should do this. </p>
</div>
<div class="parallel-right">
<p>今から87年前に，我々の父たちはこの大陸に新しい国家を打ち立てました。「自由」の理念から生まれ，「すべての人は生まれながらにして平等である」という命題を至高とあがめる新国家を。</p>
<p>そうした国家が，あるいはこのような理念から生まれ，このような命題を信じる国家はいかなる国家であろうと長く存続できるのか，それが試される大きな内戦の渦中にいまわたしたちはいます。わたしたちがいま集っているのは，そういう戦争の大きな戦場のひとつです。わたしたちがやって来たのも，そういう国家が存続できるようにとここで命を捧げた人々のための最終的な安住の地としてその戦場の一画を捧げるためです。このおこないはまったくふさわしく，また当然のことでしょう。</p>
</div>
<div class="fullwidth" style="line-height:20%;">　</div>
</div>
<ul>
<li><em>score</em>&#160;&#160; 「20」 four score で80 を表す。score はdozen 「12」と同じく，単複同形の名詞なので，* four scores にはならない。この演説が行われたのが1863年，その87年前の1776年にアメリカ合衆国は独立した。ちなみに， scores of ～, dozens of ～ はどちらも「何十もの～」の意味で，これらは複数形で使う。 </li>
<li><em>our fathers</em>&#160; いわゆる「建国の父」( founding fathers )のこと。 </li>
<li><em>bring forth</em>&#160;&#160; 「～を生み出す，引き起こす」 目的語は a new nation </li>
<li><em>conceive</em>&#160; 「（子どもを）はらむ」 このconceived とdedicated は a new nation にかかる。 conceive は日常語では「想像する」の意味が有名だがここは違う。 </li>
<li><em>proposition that</em> &#8230;&#160;&#160; 「・・・という命題」 that は同格節を導く </li>
<li><em>all men are created equal</em>&#160; 「すべての人は平等に造られている」 equal は補語で， create O + C&#160; 「（神などが）OをCの状態で造り出す」 「建国の父」のひとりであるトマス・ジェファソン(Thomas Jefferson)の起草になる独立宣言の中のもっとも有名なことばが，We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal 「すべての人は生まれながらにして平等であるという真理をわれわれは自明なものと考える」で，アメリカ人なら誰でもこのことばを知っているでしょう。 </li>
<li><em>be engaged in ～</em> 「～に従事する」 </li>
<li><em>civil war</em>&#160; 「内戦」 </li>
<li><em>testing whether &#8230;</em>&#160;&#160; 「・・・かどうかを試す」 分詞構文 </li>
<li><em>that nation, or any nation so conceived and so dedicated</em>,&#160;&#160; 「そうした国家が，または，そのように生まれ，そのように捧げられたどんな国であれ」 2つの so + p.p.（過去分詞）がany nation を修飾。「アメリカであれ，アメリカ以外の自由と平等を国是とするどんな国であれ」ということ </li>
<li><em>endure</em> 「長続きする，存続する」 (= last) </li>
<li><em>We are met</em>&#160; は「出迎えられる」「直面する」の意味が多いが，ここは We meet each other の受け身 We are each other met の意味と解釈しておきます。 </li>
<li><em>a portion of</em>&#160; ≒&#160; a part of </li>
<li><em>resting place</em>&#160;&#160; 「休憩所，安息の地（= 墓場）」 </li>
<li><em>that that nation might live</em> = so that that nation might live 「その国が生きるために」 so that S may V&#160; 「SがVするために」の目的表現。 so （または that のどちらか）が省略されることがある。 </li>
<li><em>It is altogether fitting and proper that we should do this</em>&#160; 「わたしたちがこれをするのは，まったくふさわしく当然だ」 形式主語構文。 should は， It is natural(proper) that S should V という形で使われ，別になくてもいいのだけれど「意外感」を表す時に使うshould。 </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<div class="dotted-block">
<div class="parallel-left">
<p>But, in a larger sense, we can not dedicate &#8212; we can not consecrate &#8212; we can not hallow &#8212; this ground. The brave men, living and dead, who struggled here, have consecrated it, far above our poor power to add or detract. The world will little note, nor long remember what we say here, but it can never forget what they did here.</p>
</div>
<div class="parallel-right">
<p>しかし，もっと広い意味で考えると，この地を捧げること，この地を聖なるものとし，神に供することなどわたしたちにはできません。生きている人も死せる人も含め，ここで戦った勇敢な人たちによってすでに神に捧げられていて，それに付け加えることも差し引くことも，わたしたちの貧しい能力をはるかに越えることだからです。わたしたちがここで語ることなど，世界は注目もせず長く記憶することもないでしょうが，彼らがここで成し遂げたことは忘れ去られることは決してありません。</p>
</div>
<div class="fullwidth" style="line-height:20%;">　</div>
</div>
<ul>
<li><em>in a ～ sense</em>&#160; 「～な意味で」 </li>
<li><em>consecrate, hallow</em> どちらも「（神に）捧げる」 </li>
<li><em>this ground</em> 「この土地」＝前段で battle field, that field といっていたものを指す。これは dedicate, consecrate, hallow の目的語。 </li>
<li><em>The brave men, living and dead, who struggled here</em> 「ここで戦った，生きている，そして死んでしまった，勇敢な人たち」 兵士たちのことを指しているわけですが，リンカーンはこの演説で一度も，「北軍」「合衆国」にあたることばを使っていません。つまり，「南軍」「南部連邦」も含めて，brave men, nation といっているわけです。 </li>
<li><em>far above our poor power to add or detract</em> 「つけ足したり，差し引いたりする我々の貧しい能力をはるかに越えて」 above one&#8217;s power 「～の能力を超えている」 cf. above my understanding 「わたしの理解を超えて」 </li>
<li><em>The world will little note, nor long remember what we say here</em> 「世界はわたしたちがここで言うことに注目もしていないし，また長く記憶もしない」 動詞にかかる little は「ほとんどない」ではなく「まったくない」(=never)。 long = for a long time 。 what we say here は note と remember 共通の目的語。 </li>
<li><em>it will never</em>&#160;&#160; it = the world </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<div class="dotted-block">
<div class="parallel-left">
<p>It is for us the living, rather, to be dedicated here to the unfinished work which they who fought here have thus far so nobly advanced. It is rather for us to be here dedicated to the great task remaining before us &#8212; that from these honored dead we take increased devotion to that cause for which they gave the last full measure of devotion &#8212; that we here highly resolve that these dead shall not have died in vain &#8212; that this nation, under God, shall have a new birth of freedom &#8212; and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.</p>
</div>
<div class="parallel-right">
<p>ここで戦った彼らがかくも気高く前に推し進めた未完の事業に身を捧げねばならないのは，むしろ生き残ったわたしたちの方のなのです。むしろわたしたちこそが，目の前に残された偉大な責務に身を捧げねばなりません。偉大な責務，それはすなわち，これら名誉ある死者が最後で最大の献身を果たした理想に対し，それを彼らから引き継いでいっそうの献身を果たすこと。これら死者たちの死をけっして無駄にすることはすまいと決意を固めること。神のもとでこの国に自由の新生をもたらすこと。そして，人民の人民による人民のための統治をこの地上から死滅させはしないということなのです。</p>
</div>
<div class="fullwidth" style="line-height:20%;">　</div>
</div>
<ul>
<li><em>It is for ～ to V</em>&#160; 「Vするのは，～の役割・義務だ」 ( ≒ It is up to ～ to V ) </li>
<li><em>the living</em>&#160; 「生きている人々」 the + 形容詞 「～な人々」 </li>
<li><em>be dedicated to</em> + 名詞・動名詞 「～に献身する・専念する」 </li>
<li><em>the unfinished work which they who fought here have thus far so nobly advanced</em> 「ここで戦った彼らが，このように高貴に前進させた，未完成の仕事」 unfinished 「完成していない」。 they who fought here 「ここで戦った彼ら」 they のような人称代名詞が関係節の先行詞になるのは今ではかなり古風な言い方。 </li>
<li><em>the great task remaining before us</em> 「わたしたちの前に残っている偉大な仕事（責務）」 この後の4つの that 節（―つき）は，このtask の説明。「責務，つまりAとBとCとDという責務だ」 </li>
<li><em>from these honored dead we take increased devotion</em> 「これらの名誉の死者から，よりいっそうの献身をひきつぐ」 この take は「受け取る，引き継ぐ」こと。 increased devotion 「増加した献身をひきつぐ」というのは，献身を引き継いでそれをさらに大きくすること。形容詞がこのように，動作の結果～になる，という意味を表すことがある。 </li>
<li><em>cause</em>&#160; 「大義，理想，主義主張」 </li>
<li><em>full measure of ～</em> 「最大限の～，すべての～」 measure 「程度・限度」 </li>
<li><em>resolve that S + V</em>&#160; 「・・・・ことを決意する」 </li>
<li><em>these dead shall not have died in vain</em> 「これら死者たちが無駄に死んだことにはならないようにさせる」 主語が we, I 以外のshall （2, 3人称のshall）は，will とは異なり，「話者の意志」「第三者の意志」を表し，「～するようにさせよう」という意味。ここでは「死が無駄になるようにはさせまい」「死を無駄にすべきではない」ということ。 以下のshall も同じ考え方。have died となっているのは死が過去のことだから。「無駄に死んでしまった，ということにはさせない」というわけ。 in vain 「むだに，むなしく」 </li>
<li><em>government of the people, by the people, for the people</em> については，下を参照 </li>
<li><em>perish</em> 「滅びる，死滅する」 </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<p><em>government of the people, by the people, for the people</em> は，「人民の，人民による，人民のための政治・統治・政府」などと訳されています。</p>
<p>「人民による」というのは，統治主体が国民であること，つまり主権在民を表していますし，「人民のための」というのは統治の目的が人民の利益にかなうものでなければならない，ということでしょう。この2つがわかりやすいのに対し，「人民の」が何を言いたいのかは，実はよくわかっていません。of the people とはどういうことなのか。この of がどういうはたらきなのか，一般的に議論になっているのは，以下のような解釈のようです。</p>
<ol>
<li>「所有の of 」 </li>
<li>「起源の of 」 </li>
<li>「目的格関係の of 」 </li>
</ol>
<p>1. は government of Japan のような「～が所有している」の意味です。government of the people という句では，The people has[have] the government. もしくは，The government belongs to the people. の関係が成り立つことになります。of 自体の意味としてはいちばん一般的と言ってもいいのですが，by the people の部分と意味がカブリそうです。</p>
<p>2. は be born of ～ 「（家系など）の生まれである，～から生まれる」とか，come of ～ 「～の出である，～から生じる」という時のof と同じ「～から」と訳せる起源・出身をあらわす of です。 The government comes of the people. の関係ということになります。ただ， come of ならまだしも，government of ～ だけでこの意味にとるのは少し苦しい気がします。</p>
<p>3. の解釈は，前の名詞が government であることから考えて，いちばん有力でしょう。 government は「政府」という普通名詞でもありますが，govern 「統治する」という動詞の派生名詞でもあり，この場合は「統治（すること），国などを治めること」という抽象的な意味を持ちます。</p>
<p>一般に，動詞の派生名詞の後ろに of ～ をつけると，(1) 「主格関係のof」 つまり，「～が・・・すること」という関係が成り立つ（ love of mother 「母の愛＝母が愛する気持ち」）場合と， (2) 「目的格関係のof」つまり，「～を愛すること」の関係が成り立つ（ education of children 「子どもの教育＝子どもを教育すること」）のどちらかの関係がことが多いわけです。この点は日本語の「の」も同じですからむずかしくないでしょう。</p>
<p>したがって， government of the people は「人民を統治すること」という意味に解釈するのが英語的には，すんなり理解できるところではあります。</p>
<p>もちろんこういうことばは，使用文脈をはなれて一人歩きを始めます。最初の話者はどのような意味で言ったのか。それを耳にした現場にいた人々はどのように受け取ったのか。広まった時点でどう解釈されていたのか。現代の英語国民ならどう受け取るのか。論理的にどう解釈するのが自然か。どう解釈するのが有益か。これらはすべて異なる可能性があり， それぞれが同じく正当性を主張し始めることもあります。「誤読」も創造的，という場合もあるでしょう。</p>
<p>&#160;</p>
<p>&#160;</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチの英語解説</title>
		<link>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2009/02/haruki-speech-in-jerusalem/</link>
		<comments>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2009/02/haruki-speech-in-jerusalem/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 20 Feb 2009 08:51:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語の作品を読もう]]></category>
		<category><![CDATA[英語の落としもの]]></category>
		<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[スピーチ]]></category>
		<category><![CDATA[文学]]></category>
		<category><![CDATA[英語サンプリング]]></category>
		<category><![CDATA[英語解説]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.where-are-we-going.com/?p=1109</guid>
		<description><![CDATA[村上春樹がイスラエルで行った「エルサレム賞」受賞スピーチを取り上げます。英語のスピーチです。全文と翻訳を載せたいところですが，現役作家のオリジナルですから，版権の問題がありそうですので解説だけを載せることにします。原文については，イスラエルの新聞社のサイトにあります。
&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160; Always on the side of the egg (by Haruki Murakami) 
便宜上4つのパートに分けました。
&#160;
PART I

「小説家はプロの嘘つきだ」というところから，スピーチは始まる。だが，この「嘘つき」は巧みなウソであればあるほど賞賛される。なぜか。真実をそのまま正確に描きとることは困難で，それゆえ小説という手段で真実を「おびき寄せる」ことで，より真実に近づくことができるからだ。


which is to say &#8230;&#160;  ― 「それはすなわち・・・」 that is to say 「すなわち，つまり」 の that を関係代名詞に変えたもの。 
spinner of lies&#160;  ― 「嘘をつむぐ人」&#160;&#160; spin 「つむぐ」 
S is not the only one who &#8230;&#160;  ― 「・・・するのはSだけではない」 この onlyは「唯一の」という形容詞 
on occasion&#160;  ― 「時々」 
as [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>村上春樹がイスラエルで行った「エルサレム賞」受賞スピーチを取り上げます。英語のスピーチです。全文と翻訳を載せたいところですが，現役作家のオリジナルですから，版権の問題がありそうですので解説だけを載せることにします。原文については，イスラエルの新聞社のサイトにあります。</p>
<p>&#160;&#160;&#160;&#160;&#160;&#160; <a href="http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html" target="_blank">Always on the side of the egg</a> (by Haruki Murakami) </p>
<p>便宜上4つのパートに分けました。</p>
<p>&#160;</p>
<h4>PART I</h4>
<div class="dotted-block">
<p>「小説家はプロの嘘つきだ」というところから，スピーチは始まる。だが，この「嘘つき」は巧みなウソであればあるほど賞賛される。なぜか。真実をそのまま正確に描きとることは困難で，それゆえ小説という手段で真実を「おびき寄せる」ことで，より真実に近づくことができるからだ。</p>
</div>
<ul>
<li><span class="blueletters">which is to say &#8230;&#160; </span> ― 「それはすなわち・・・」 that is to say 「すなわち，つまり」 の that を関係代名詞に変えたもの。 </li>
<li><span class="blueletters">spinner of lies&#160; </span> ― 「嘘をつむぐ人」&#160;&#160; spin 「つむぐ」 </li>
<li><span class="blueletters">S is not the only one who &#8230;&#160; </span> ― 「・・・するのはSだけではない」 この onlyは「唯一の」という形容詞 </li>
<li><span class="blueletters">on occasion&#160; </span> ― 「時々」 </li>
<li><span class="blueletters">as do used car salesmen</span> ― 「中古車のセールスマンと同じように」&#160; do (=tell lies) と salesmen が倒置されている。 as 節では時々倒置が起きる。中古車のセールスマン（時には弁護士も）はアメリカなどではよく嘘をつく，口先だけ，の典型として扱われる </li>
<li><span class="blueletters">in that S + V&#160; </span> ― 「・・・という点で」 </li>
<li><span class="blueletters">Indeed, the bigger and better his lies and the more ingeniously he creates them, the more he is likely to be praised by the public and the critics.&#160; </span> ― 「それどころか，嘘が大きくうまければうまいほど，巧みに作られていればいるほど，大衆や批評家にほめられるだろう」&#160;&#160; The + 比較級, the + 比較級 「&#8230;すればするほど～」の形だが，比較級が合計で4つある。この公式では，前半と後半の切れ目はふつう and ではなく，カンマになることに注意。 The <strong>X</strong>er and the <strong>Y</strong>er, the <strong>Z</strong>er. は「XとYすればするほど，Zになる」， The <strong>X</strong>er, the <strong>Y</strong>er and the <strong>Z</strong>er. なら「Xすればするほど，YにそしてZになる」 </li>
<li><span class="blueletters">Why should that be?&#160;&#160; </span> ― 「いったいどうしてこういうことになるのか」 疑問文（特にwhyやhow）中のshouldは，意外感を強めるはたらき。強いて訳せば「いったいぜんたい」 </li>
<li><span class="blueletters">namely&#160; </span> ― 「つまり」 (= that is to say) </li>
<li><span class="blueletters">that by telling &#8230;&#160;&#160; </span> ― この that は「&#8230;ということ」の接続詞。ここではなくてもいいが，後の文に which ～ true までの挿入が入って複雑なのでつけている。 </li>
<li><span class="blueletters">bring a truth out&#160;&#160; </span> ― 「一つの真実を引き出す」 the truth でなく a truth （いろいろあるかもしれない真実の一つ）と言っていることに注意。 </li>
<li><span class="blueletters">virtually impossible&#160; </span> ― 「ほとんど不可能で」 virtually = practically = almost </li>
<li><span class="blueletters">This is why &#8230;&#160;&#160; </span> ― 「こういうわけで・・・」 why は関係副詞 </li>
<li><span class="blueletters">grab its tail by luring the truth from its hiding place,&#160; </span> ― 「真実を隠れ家からおびき寄せてしっぽを捕まえる」 lure 「おびき寄せる，誘惑する」 by 以下に luring, transferring, replacing という3つの動名詞がつづく </li>
<li><span class="blueletters">replace A with B </span> ― 「AをBと取り替える，置き換える」 </li>
<li><span class="blueletters">we first have to clarify where the truth lies within us. </span> ― 「まず，わたしたちの中のどこにその真実が潜んでいるのかを明らかにしなければならない」 </li>
<li><span class="blueletters">qualification </span> ― 「資格，適性」 </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<h4>PART II</h4>
<div class="dotted-block">
<p>ウソと真実の話は，次の本題が自分の真実の声であることを言うための前置きだった。</p>
<p>多くの反対にもかかわらず，この式に出席しているのは自分で直接この現実に触れてみたかったからだ。語りかけたかったからだ。といっても，政治的メーセージを送ろうというわけではない。それが次のような，自分の小説家的な核心に関わるからだ。</p>
<blockquote class="dotted-block"><p class="dotted-block">&quot;Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg.&quot;</p>
<p>「高く，堅固な壁と，それにぶつかれば割れてしまう卵の2つのうちで，わたしは常に卵の側に立つ」</p>
</blockquote>
<p>わたしはたとえ「壁」の方が正しく「卵」の方が誤っていたとしても，「卵」の側に立つ。</p>
<p>このメタファーは，「壁」が戦闘を仕掛ける国家，「卵」が殺されていく民衆を意味するだけではなく，「システム」と「個人」との関係をも意味する。「システム」はわたしたちを守りもするし，殺し殺させもする。わたしは「個人」のかけがえのなさに光を当てつづける。</p>
</div>
<ul>
<li><span class="blueletters">engage in </span> ― 「～に従事する」 </li>
<li><span class="blueletters">today happens to be one of them </span> ― 「今日はたまたまそういう一日だ」 them は「わたしが嘘をつく仕事をしていない，年に数日しかない日」 </li>
<li><span class="blueletters">A fair number of people&#160; </span> ― 「かなりの数の人々」 </li>
<li><span class="blueletters">instigate a boycott&#160; </span> ― 「ボイコットをよびかける」 instigate 「そそのかす，扇動する」 </li>
<li><span class="blueletters">the fierce battle that was raging in Gaza </span> ― 「ガザで激しさを増している戦闘」 rage 「荒れ狂う」 </li>
<li><span class="blueletters">The UN&#160; </span> ― = the United Nations 「国際連合」 </li>
<li><span class="blueletters">the blockaded Gaza City </span> ― 「封鎖されたガザ市」 </li>
<li><span class="blueletters">Any number of times&#160; </span> ― 「何度も」 </li>
<li><span class="blueletters">notice of the award </span> ― 「受賞の知らせ」 </li>
<li><span class="blueletters">ask oneself whether</span> ― 「自問する，～ではないのかと考える」 </li>
<li><span class="blueletters">the impression that I supported one side in the conflict </span> ― 「争いの一方に加担したのではないかという印象」 </li>
<li><span class="blueletters">endorse </span> ― 「支持する，認める」 </li>
<li><span class="blueletters">a nation that chose unleash its overwhelming military power </span> ― 「圧倒的軍事力を行使することを選択した国家」 もちろん，イスラエルのこと。 unleash 「(押さえていたものを)解き放つ，爆発させる」 </li>
<li><span class="blueletters">Neither, of course, do I wish to see my books subjected to a boycott </span> ― 「むろん，わたしの本がボイコットの憂き目にあうのを見たくもない」Neither + V + S&#160; 「Sも・・・ない」&#160; subjected to ～ 「～にさらされて，～を受けて」 see + O + C 「OがCなのを見る」 </li>
<li><span class="blueletters">all too many people </span> ― 「あまりに多くの人たち」 all too ～ 「あまりに～すぎる」 </li>
<li><span class="blueletters">It&#8217;s in my nature, you might say, as a novelist. </span> ― 「それは言ってみれば，小説家としてのわたしの性分だ」 </li>
<li><span class="blueletters">a special breed </span> ― 「特殊な生き物」 breed 「（生物の）品種」 </li>
<li><span class="blueletters">stay away </span> ― 「近づかない，遠ざかっている」 </li>
<li><span class="blueletters">I chose to speak to you rather than to say nothing. </span> ― 「何も言わないよりも，語りかけることを選択した」 </li>
<li><span class="blueletters">This is not to say that&#160; </span> ― 「だからといって，～というわけではない」 </li>
<li><span class="blueletters">deliver a political message </span> ― 「政治的メーセージを発信する」 deliver 「送り届ける」 </li>
<li><span class="blueletters">It is left to A to V&#160; </span> ― 「VすることはAにゆだねられている」 </li>
<li><span class="blueletters">the form in which he or she will convey those judgments to others </span> ― 「彼または彼女（作家）が他人にそうした判断を伝える方法」 </li>
<li><span class="blueletters">transform them into stories </span> ― 「それら（の判断）を小説という形に変える」 transform A into B&#160; 「AをBに変える」 </li>
<li><span class="blueletters">the surreal</span> ― 「超現実的なもの」 the + 形容詞 「～なこと，もの」 </li>
<li><span class="blueletters">keep in mind </span> ― 「覚えておく，銘記する」 </li>
<li><span class="blueletters">I have never gone so far as to write it on a piece of paper and paste it to the wall </span> ― 「それ（わたしのモットー）を紙に書き付けて壁に貼りつけるなんてことまでやったことはない」 go so far as to V&#160; 「Vすることさえする」 </li>
<li><span class="blueletters">carved into the wall of my mind</span> ― 「心の壁に刻みつけられて」 </li>
<li><span class="blueletters">&quot;Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg.&quot; </span> ― 「高く，堅固な壁と，それにぶつかれば割れてしまう卵の2つのうちで，わたしは常に卵の側に立つ」 </li>
<li><span class="blueletters">no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg. </span> ― 「壁がどれほど正しかろうと，卵がどれほど誤っていようと，わたしは卵とともにある」 </li>
<li><span class="blueletters">If there were a novelist who, for whatever reason, wrote works standing with the wall, of what value would such works be?</span> ― 「理由は何であれ，壁の側に立って作品を書く小説かなんてものがいたとして，そんな小説に何の価値があるだろうか？」 </li>
<li><span class="blueletters">bombers </span> ― 「爆撃機」 </li>
<li><span class="blueletters">white phosphorus shells </span> ― 「白燐弾」 ガザ攻撃でイスラエルが使用したといわれる兵器。毒性が強く，国際法上禁止されるべきとの議論が強い。 </li>
</ul>
<div style="text-align: center;"><object width="480" height="295"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/UVY4NUKowzg&#038;hl=en&#038;fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/UVY4NUKowzg&#038;hl=en&#038;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="295"></embed></object></div>
<ul>
<li><span class="blueletters">Each of us is a unique, irreplaceable soul enclosed in a fragile shell </span> ― 「わたしたちひとりひとりが，もろい殻につつまれた，取り替えのきかないただ一つの魂だ」 </li>
<li><span class="blueletters">be true of ～ </span> ― 「～にあてはまる」 </li>
<li><span class="blueletters">to a greater or lesser degree </span> ― 「多かれ少なかれ」 to a ～ degree 「～の程度まで」 </li>
<li><span class="blueletters">The System </span> ― 「システム，体制，社会秩序を形成する機構」 </li>
<li><span class="blueletters">be supposed to V </span> ― 「Vすることになっている」（そういう建前になっている，ということ） </li>
<li><span class="blueletters">it takes on a life of its own </span> ― 「それ（システム）は，それ自体の生命を持つようになる」 take on ～ 「～を帯びる」 </li>
<li><span class="blueletters">that is to bring the dignity of the individual soul to the surface and shine a light upon it. </span> ― 「それ（わたしが小説を書く理由）は個人の魂の尊厳を浮かび上がらせ，それに光を当てることだ」 </li>
<li><span class="blueletters">sound an alarm </span> ― 「警報を鳴らす」 </li>
<li><span class="blueletters">keep a light trained on The System </span> ― 「システムに光を当て続ける」 keep O + C 「OをCのままにする」 train A on B 「A（の照準）をBに向ける」 </li>
<li><span class="blueletters">prevent it from tangling our souls in its web </span> ― 「それ（システム）によって，わたしたちの魂が網の目に絡め取られないようにする」 prevent O from Ving 「OがVするのを妨げる，はばむ」 tangle 「からめる，まきこむ」 </li>
<li><span class="blueletters">concoct</span> ― 「調合する」 </li>
<li><span class="blueletters">fictions with utter seriousness </span> ― 「きわめて真摯なフィクション」 </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<h4>PART III</h4>
<div class="dotted-block">
<p>話題は，亡き父の話へ。昨年物故した父は教師兼僧侶でもあり，戦時中は中国戦線に投入された経験を持つ。戦後，彼は毎朝読経をしていた。かつての敵と味方の死者たちを弔うためだという。今も父のその後ろ姿が目に焼き付いている。</p>
</div>
<ul>
<li><span class="blueletters">graduate school </span> ― 「大学院」 </li>
<li><span class="blueletters">was drafted into the army&#160; </span> ― 「陸軍に招集された」 draft 「招集する」 </li>
<li><span class="blueletters">offering up long, deeply-felt prayers at the Buddhist altar in our house </span> ― 「我が家の仏壇の前で，長い哀切に満ちた読経をささげる」 deeply felt 「痛切な」（死者の弔いの時に使われることが多い表現） prayer 「祈り」 altar 「祭壇」 </li>
<li><span class="blueletters">I seemed to feel the shadow of death hovering around him </span> ― 「彼（父）のまわりに死の影が漂っているのを感じ取れる気がした」 </li>
<li><span class="blueletters">the presence of death that lurked about him remains in my own memory </span> ― 「彼（父）のまわりに潜んでいた死の存在が，今もわたしの記憶に残っている」 </li>
<li><span class="blueletters">It is one of the few things I carry on from him </span> ― 「それは，わたしが彼から引き継いだ数少ないものの一つである」 </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<h4>PART IV</h4>
<div class="dotted-block">
<p>そしてまとめ。「システム」に対して，わたしたち個人は勝ち目はない。ただ，個人というものが，自分も他者もかけがえがないものなのだと信じ続けることしかできない。希望は存在する。</p>
</div>
<ul>
<li><span class="blueletters">individuals transcending nationality and race and religion </span> ― 「国籍，民族，宗教を超越した個人」 transcend 「超越する」 </li>
<li><span class="blueletters">To all appearances </span> ― 「どうみても」 </li>
<li><span class="blueletters">If we have any hope of victory at all </span> ― 「少しでも勝利の希望があるとするなら」 if + at all 「そもそも（かりに少しでも）&#8230;なら」 </li>
<li><span class="blueletters">it will have to come from our believing in the utter uniqueness and irreplaceability of our own and others&#8217; souls and from the warmth we gain by joining souls together </span> ― 「それ（勝利の希望）は，わたしたちが自分と他者の魂の独自性，かけがえのなさを信じること，魂と魂が結びつくことで得られる温もりからやって来る」 </li>
<li><span class="blueletters">Take a moment to think about this </span> ― 「少しこれについて考えてみてください」 直訳は「これについて考えることに，少しの時間をかけてください」 </li>
<li><span class="blueletters">tangible </span> ― 「てごたえのある，確固とした」 </li>
<li><span class="blueletters">exploit </span> ― 「搾取する，利用する」 </li>
<li><span class="blueletters">I am grateful to have been awarded the Jerusalem Prize </span> ― 「エルサレム賞をいただいてうれしく思います」 be grateful to V 「Vしてうれしく思う，ありがたく思う」 </li>
</ul>
<p>&#160;</p>
<p>エルサレム賞受賞とイスラエル訪問に関しては，周知の通り多くの批判があります。村上自身も，受賞と訪問が持つ政治的意味（そしてあえてイスラエル批判を受け入れる自由で寛容なイスラエルというイメージ作りも含め）を熟慮したことでしょう。その上で彼はただ「語りかける」ことを選択したのだと思います。イスラエルという「壁」を批判するというよりも（ハマスもまた「壁」であろう），「ひとり」（ガザ市民だけでなく，イスラエル市民も）を見つめたいという，ある意味で村上の「オウム事件」の際の立場に通じる想いに発する行動でしょう。</p>
<p>村上の直接の社会的発言は，「オウム事件」以来のことですが，ある意味でわかりにくく，歯切れが悪く，「甘い」といえば甘いのですが，わたしはそれが彼の良さでもあると思っています。彼は社会的発言に際して既存の言い回し，手垢のついた言葉を使うまいと決意しているようです。そしてそれが「わかりにくさ」「歯切れの悪さ」を生んでいるように見えます。「システム」と「個人」という対比は，確かに手垢がついていなくもないですが，今の時点で紡ぎ出せる精いっぱいのタームであるのかもしれません。</p>
<p>イスラエル訪問というあまりプラスにならない選択を彼はあえてしました。プラスにならないからこそ，そう選択したのでしょう。彼のスピーチも小説家としてのアンガジュマン的発言というより，たまたま小説家であった「ひとり」のつぶやきに似ているような気がします。</p>
<p>決して強いメッセージでもなく，心揺さぶるスピーチというわけでもないですが，「ひとり」の人間の誠実なことばを感じることはできます。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>It (Stephen King) &#8212; paperback review</title>
		<link>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/09/king-it/</link>
		<comments>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/09/king-it/#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 06 Sep 2008 07:08:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[いろんな本]]></category>
		<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★★★★｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★★☆☆｜対象レベル 英検準1級以上｜ジャンル ホラー小説｜1090p.｜英語

スティーブン･キングはいうまでもなくホラー小説の大家なのだが，ホラー小説などいい歳したおとなが読むものではないと思われているらしい。大家・名人と呼ばれるキングでも，そのホラーの対象は，吸血鬼であったり，意志を持つ自動車だったり，超能力が絡んでいたりと，荒唐無稽のひと言で片付けられるものだ。でも，きっと誰もが気づくとおり，読んでいてそれほど白けてこない。その恐怖を経験する人々がそれに出会う以前に過ごしている日常の細部のリアリティー，人間関係や人間的感情のアクチュアリティーが丹念に積み上げられているからだ。感傷的と言えば言えなくもない。それは荒唐無稽なホラーに現実味を与えるための装置なのだが，時にはそれが逆転して，ホラーが人間関係を駆動するための装置にすぎなくなることもある。この It もそういう気味のある小説だろう。

場所は，メイン州デリー（Derry, Maine）。It はこの（架空の）町に取り憑き，26 ～ 27 年周期で目覚めては，町民，とくに子どもたちを次々に虐殺する。しかし，町民は誰も It の存在に気づかない。1958年，これに気づいた 7 人の子どもが立ち上がり，It に立ち向かう。そして長い苦闘の末にこれを倒したが，とどめを刺せなかったのでは，という思いが残る。そして，もし再び It が現れたなら，全員がもういちど集まって It と戦うという誓いを立てる。
彼らはその後，ひとりを除いてみんな町を離れ，そのひとりを除くとなぜか6人全員が社会的に成功し，なぜか全員に子どもができない。そして，27年後の1985年，町に残ったひとりから6人に電話が入る。ふたたび It が現れた．．．。誓いのしるしとしてた手のひらにつけた傷は，27年間で消えていたが，電話が入ったその時から，鮮やかによみがえる。そして7人のうちのひとりは，その電話の晩に浴室で血だらけになって息絶える．．．
7人の少年のグルーブは The Losers&#8217; Club と名乗っている「負け犬」の集まりだ。吃音者，肥満児，虐待を受けている少女，喘息持ち，ユダヤ系，黒人，メガネ（アメリカだし）。この小説は結局この少年たちの青春ドラマであり，27年後からみれば，失われた少年時代を一時的にであれ取り戻せるのかという reunion drama （今作ったことばだけど）である。
僕は文学的評価は別にして，この種のストーリーには弱い。この小説には破綻やあらずもがなの部分がいろいろなくはないのだが，少年グループが何かの困難に立ち向かい．．．という教養小説的な結構と，数十年後の再会（回顧・喪失・回復）という筋立ては，僕の大好きなパターンの一つかもしれない。
But I&#8217;m going, because all I&#8217;ve ever gotten and all I have now is somehow due to what we did then, and you pay for what you get [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="bookdata">
<p>語彙レベル★★★★｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★★☆☆｜対象レベル 英検準1級以上｜ジャンル ホラー小説｜1090p.｜英語</p>
</div>
<p>スティーブン･キングはいうまでもなくホラー小説の大家なのだが，ホラー小説などいい歳したおとなが読むものではないと思われているらしい。大家・名人と呼ばれるキングでも，そのホラーの対象は，吸血鬼であったり，意志を持つ自動車だったり，超能力が絡んでいたりと，荒唐無稽のひと言で片付けられるものだ。でも，きっと誰もが気づくとおり，読んでいてそれほど白けてこない。その恐怖を経験する人々がそれに出会う以前に過ごしている日常の細部のリアリティー，人間関係や人間的感情のアクチュアリティーが丹念に積み上げられているからだ。感傷的と言えば言えなくもない。それは荒唐無稽なホラーに現実味を与えるための装置なのだが，時にはそれが逆転して，ホラーが人間関係を駆動するための装置にすぎなくなることもある。この It もそういう気味のある小説だろう。</p>
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<p>場所は，メイン州デリー（Derry, Maine）。It はこの（架空の）町に取り憑き，26 ～ 27 年周期で目覚めては，町民，とくに子どもたちを次々に虐殺する。しかし，町民は誰も It の存在に気づかない。1958年，これに気づいた 7 人の子どもが立ち上がり，It に立ち向かう。そして長い苦闘の末にこれを倒したが，とどめを刺せなかったのでは，という思いが残る。そして，もし再び It が現れたなら，全員がもういちど集まって It と戦うという誓いを立てる。</p>
<p>彼らはその後，ひとりを除いてみんな町を離れ，そのひとりを除くとなぜか6人全員が社会的に成功し，なぜか全員に子どもができない。そして，27年後の1985年，町に残ったひとりから6人に電話が入る。ふたたび It が現れた．．．。誓いのしるしとしてた手のひらにつけた傷は，27年間で消えていたが，電話が入ったその時から，鮮やかによみがえる。そして7人のうちのひとりは，その電話の晩に浴室で血だらけになって息絶える．．．</p>
<p>7人の少年のグルーブは The Losers&#8217; Club と名乗っている「負け犬」の集まりだ。吃音者，肥満児，虐待を受けている少女，喘息持ち，ユダヤ系，黒人，メガネ（アメリカだし）。この小説は結局この少年たちの青春ドラマであり，27年後からみれば，失われた少年時代を一時的にであれ取り戻せるのかという reunion drama （今作ったことばだけど）である。</p>
<p>僕は文学的評価は別にして，この種のストーリーには弱い。この小説には破綻やあらずもがなの部分がいろいろなくはないのだが，少年グループが何かの困難に立ち向かい．．．という教養小説的な結構と，数十年後の再会（回顧・喪失・回復）という筋立ては，僕の大好きなパターンの一つかもしれない。</p>
<blockquote><p>But I&#8217;m going, because all I&#8217;ve ever gotten and all I have now is somehow due to what we did then, and you pay for what you get in this world. Maybe that&#8217;s why God made us kids first and built us close to the ground, because He knows you got to fall down a lot and bleed a lot before you learn that one simple lesson. You pay for what you get, you own what you pay for &#8230; and sooner or later whatever you own comes back home to you.</p>
</blockquote>
<p>この箇所はそうでもないのだけれど，全体としては読みにくい英語の部類に入るかもしれません。なにせ，キングは語彙の多い小説家だし，スラング満載だし，辞書に出ていないような単語がごろごろ転がっている。50年代の子ども時代のできごとと80年代の大人の時代とを並行的に叙述していくので，当時の音楽やテレビ番組なども出てきて，知らないと面白くないところもある。そして何よりくそ長い。1000ページを越えている。（よく100万語多読とか言われていますが，この小説1冊で概算では36万語程度あります。私見ですが，100万語では英語力の飛躍には，圧倒的に足りないでしょうね。）</p>
<p>というわけで，ふつうの英語学習者には強くオススメはできない本ですが，でも好きだな，これ。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>The New York Trilogy (Paul Auster) &#8212; paperback review</title>
		<link>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/05/auster-newyork3/</link>
		<comments>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/05/auster-newyork3/#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 31 May 2008 13:18:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[いろんな本]]></category>
		<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[文学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>
		<category><![CDATA[高校生向け書籍]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★☆☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★★★｜前提知識☆☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 純文学｜314p.｜英語


ポール・オースター(Paul Auster) を有名にした「New York&#160; 3 部作」です。つながっているようで，つながっていない中編小説3本で構成されています。
日本では柴田元幸訳で有名になりました。柴田元幸氏が訳した現代アメリカ小説は，村上春樹が訳したアメリカ小説と並んで，柴田文学とでも言うべき一ジャンルを形成しています。柴田訳で読むのもそれ自体の価値があるでしょうが，ここでは原書を紹介しておきます。
3部作を一冊にまとめた本と，3冊に分冊しているバージョン，それに日本で刊行されているバージョンがあります。日本刊行版は，巻末に語彙がついているのがうれしいかもしれません。
3部作は次の3つで，それぞれの語彙レベルを示しておきます。

&#8220;City of Glass&#8221;　（邦題：「シティ・オブ・グラス」）　★☆☆☆
&#8220;Ghosts&#8221;　（邦題：「幽霊たち」）　★★☆☆
&#8220;The Locked Room&#8221;　（邦題：「鍵のかかった部屋」）　★★☆☆

星を微妙に分けていますが，この中でいちばん語彙レベルを高くした &#8220;The Locked Room&#8221; でも，ふつうの小説よりはやさしめでしょう。三作のキーワードは，ニューヨーク，小説，探偵。
まず，&#8221;City of Glass&#8221; は，探偵小説を書く小説家である主人公 Quinn のもとに一本の間違い電話がかかって来ることから始まります。
&#8216;Hello?&#8217; said the voice.&#8216;Who is this?&#8217; asked Quinn.&#8216;Hell?&#8221; said the voice again.&#8216;I&#8217;m listening,&#8217; said Quinn. &#8216;Who is this?&#8217;&#8216;Is this Paul Auster?&#8217; asked the voice. &#8216;I would like to speak to Mr Paul Auster.&#8217;&#8216;There&#8217;s no one [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="bookdata">
<p>語彙レベル★☆☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★★★｜前提知識☆☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 純文学｜314p.｜英語</p>
</div>
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<p>ポール・オースター(Paul Auster) を有名にした「New York&nbsp; 3 部作」です。つながっているようで，つながっていない中編小説3本で構成されています。</p>
<p>日本では柴田元幸訳で有名になりました。柴田元幸氏が訳した現代アメリカ小説は，村上春樹が訳したアメリカ小説と並んで，柴田文学とでも言うべき一ジャンルを形成しています。柴田訳で読むのもそれ自体の価値があるでしょうが，ここでは原書を紹介しておきます。</p>
<p>3部作を一冊にまとめた本と，3冊に分冊しているバージョン，それに日本で刊行されているバージョンがあります。日本刊行版は，巻末に語彙がついているのがうれしいかもしれません。</p>
<p>3部作は次の3つで，それぞれの語彙レベルを示しておきます。</p>
<ul>
<li>&#8220;City of Glass&#8221;　（邦題：「シティ・オブ・グラス」）　★☆☆☆</li>
<li>&#8220;Ghosts&#8221;　（邦題：「幽霊たち」）　★★☆☆</li>
<li>&#8220;The Locked Room&#8221;　（邦題：「鍵のかかった部屋」）　★★☆☆</li>
</ul>
<p>星を微妙に分けていますが，この中でいちばん語彙レベルを高くした &#8220;The Locked Room&#8221; でも，ふつうの小説よりはやさしめでしょう。三作のキーワードは，ニューヨーク，小説，探偵。</p>
<p>まず，&#8221;City of Glass&#8221; は，探偵小説を書く小説家である主人公 Quinn のもとに一本の間違い電話がかかって来ることから始まります。</p>
<blockquote><p>&#8216;Hello?&#8217; said the voice.<br />&#8216;Who is this?&#8217; asked Quinn.<br />&#8216;Hell?&#8221; said the voice again.<br />&#8216;I&#8217;m listening,&#8217; said Quinn. &#8216;Who is this?&#8217;<br />&#8216;Is this Paul Auster?&#8217; asked the voice. &#8216;I would like to speak to Mr Paul Auster.&#8217;<br />&#8216;There&#8217;s no one here by that name.&#8217;<br />&#8216;Paul Auster. Of the Auster Detective Agency.&#8217;<br />&#8216;I&#8217;m sorry,&#8217; said Quinn. &#8216;You must have the wrong number.&#8217;<br />&#8216;This is a matter of utmost urgency,&#8217; said the voice.<br />&#8216;There&#8217;s nothing I can do for you,&#8217; said Quinn. &#8216;There is no Paul Auster here.&#8217;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(&#8221;City of Glass&#8221;)</p>
</blockquote>
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<p>ねっ，おもしろそうでしょ。Quinn を Paul Auster と間違えてかけてきているのですが，Paul Auster とはこの小説の筆者自身なわけです。ここからQuinnは，探偵 Paul Auster となって，ある人物の追跡を始める，というストーリーです。こう書くとひところ流行した，小説自体がネタ，作者と読者自体を主題にした&lt;メタ小説&gt;のように見えるかもしれません。事実そういうところもあり，ポストモダンな小説の一つとして扱われることもありますが，あまり理屈っぽくはなく，迷路のようなストーリーを楽しんで読めると思います。ただし，巻末ですべての謎が解決される推理小説のようなものを期待しているとはぐらかされるかも。</p>
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<p>二作目の&#8221;Ghosts&#8221; も探偵の話。ある探偵が謎の人物から依頼を受けて，別の謎の人物の監視を始めます。その監視が何カ月にも及び，次第に監視しているのか監視されているのかわからなくなって．．．というはなし。</p>
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<p>三作目の &#8220;The Locked Room&#8221; では，そこそこ売れた小説家の主人公が，突然消息を絶った少年時代の友人の原稿をその妻から受け取って出版するのですが，主人公は友人の妻と恋におち，その上原稿が大ヒットした後になって死んだと思っていた友人から連絡がきて．．．。わたしはこれがいちばん好きかな。全体的に村上春樹を思い出させる展開です。</p>
<p>単語レベルを人工的に押さえて，ノン・ネイティブ向けにリライトされているものや，児童・青少年向け文学をのぞけば，この本（とくに &#8220;City of Glass&#8221;）はこれ以上やさしく書けないというレベルです。この語彙でこれだけの小説が書けてしまうことに驚きます。</p>
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<p>それと，&#8221;City of Glass&#8221; にはマンガのバージョンがあります。文字を多くしたアメ・コミというかんじで，特におすすめはしませんが。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>A Farewell to Arms (Ernest Hemingway) &#8212; paperback review</title>
		<link>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/03/hemingway-farewell/</link>
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		<pubDate>Sun, 30 Mar 2008 05:19:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[文学]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★★☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★★☆｜前提知識☆☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 純文学（恋愛小説）｜336p.｜英語


たまには古典・名作のたぐいも取り上げようかなというわけで，これまた大昔に読んだものを引っ張り出してきました。　ヘミングウェイ，「武器よさらば」。ノーベル賞受賞作家の代表作。学校では「老人と海」がよく取り上げられますが，短いからでしょうね。こちらは長編小説です。
発表は1929年。でも少しも古さを感じさせない英語です。
場面は第一次大戦中のイタリア。イタリア軍に従軍して運転手をしているアメリカ人 Henry が主人公。従軍看護婦のイギリス人女性 Catherine と出会って恋に落ちるというストーリーです。
冒頭の1パラグラフを丸ごと引用してみます。情景描写から始まります。
In the late summer of that year we lived in a house in a village that looked across the river and the plain to the mountains. In the bed of the river there were pebbles and boulders, dry and white in the sun, and the water was clear and [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="bookdata">
<p>語彙レベル★★☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★★☆｜前提知識☆☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 純文学（恋愛小説）｜336p.｜英語</p>
</div>
<div class="amazonlink"><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ysnrrkmr-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=0684801469&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr&#038;nou=1" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></div>
<p>たまには古典・名作のたぐいも取り上げようかなというわけで，これまた大昔に読んだものを引っ張り出してきました。　ヘミングウェイ，「武器よさらば」。ノーベル賞受賞作家の代表作。学校では「老人と海」がよく取り上げられますが，短いからでしょうね。こちらは長編小説です。</p>
<p>発表は1929年。でも少しも古さを感じさせない英語です。</p>
<p>場面は第一次大戦中のイタリア。イタリア軍に従軍して運転手をしているアメリカ人 Henry が主人公。従軍看護婦のイギリス人女性 Catherine と出会って恋に落ちるというストーリーです。</p>
<p>冒頭の1パラグラフを丸ごと引用してみます。情景描写から始まります。</p>
<blockquote><p>In the late summer of that year we lived in a house in a village that looked across the river and the plain to the mountains. In the bed of the river there were pebbles and boulders, dry and white in the sun, and the water was clear and swiftly moving and blue in the channels. Troops went by the house and down the road and the dust they raised powdered the leaves of the trees. The trunks of the trees too were dusty and the leaves fell early that year and we saw the troops marching along the road and the dust rising and leaves, stirred by the breeze, falling and the soldiers marching and afterward the road bare and white except for the leaves.</p>
<p>その年の夏の終わりごろ，川とそれに山地へと連なる平野を見渡せるとある村の一軒の家で私たちは暮らしていた。川底には小石が，それに日にあたって白く乾燥した大きな岩々が突き出ていた。水は澄んですばやく流れ，深いところでは青々としていた。軍隊が家の前を通って幹線道路を進み，連中が巻き上げる埃のせいで，木の葉は粉を吹いていた。木の幹も埃まみれで，その年の落葉は早く，そして私たちの目にしたのは，軍隊が道路を行進し，埃が舞い上がり，葉が風に揺られて落ちていき，兵士が行進し，その後に道が落ち葉以外白くむき出しになっている姿であった。</p>
</blockquote>
<p>難しい単語はあまりなくても，読みにくいと感じるかもしれませんが，それはこの文章がある意味では「詩的」だからでしょう。and を連発していることからもわかるように，伝統的な意味での名文ではないのですが，簡潔でかつ詩のように反復が多く，視覚的イメージを連ねてリズム感を形作っています。ある意味では現代にまでつながるアメリカ文学の文体の流れの一つを作りだしたと言ってもいいと思います。</p>
<p>Hemingway は短編の評価が高く，&#8221;The Killers&#8221; のようにほとんど会話だけで，ストーリーが垣間見える（逆にいえばストーリーを語らない）ような作品がみごとなのですが，&#8221;A Farewell to Arms&#8221; はかなり語ってくれていて，その分わかりやすいでしょう。戦争という状況の中で，二人の異国人が恋におち，そして女性は妊娠し，さらに．．．という流れは現代の私たちから見れば別に珍しくもないのですが，1929年の時代状況の中ではインパクトはあったでしょう。今でも十分読むに堪える作品です。</p>
<p>次のはほとんど最後に近い場面です。語り手の頭の中のセリフ，いわゆる描出話法です。</p>
<blockquote>
<p>Poor, poor dear Cat(=Catherine). And this was the price you paid for sleeping together. This was the end of the trap. This was what people got for loving each other.</p>
<p>かわいそうなキャサリン。一緒に寝たことの代償がこれなんだ。これがワナの行き止まりなんだ。愛し合うとこういうことになってしまうんだ。</p>
</blockquote>
<p>そしてこう続きます。ネタバレでもありますので，あえて訳しません。</p>
<blockquote>
<p>And what if she should die? She won&#8217;t die. People don&#8217;t die in childbirth nowadays. That was what all husbands thought. Yes, but what if she should die? She won&#8217;t die. She&#8217;s just having a bad time. The initial labor is usually protracted. She&#8217;s only having a bad time. Afterward we&#8217;d say what a bad time and Catherine would say it wasn&#8217;t really so bad. But what if she should die? She can&#8217;t die. Yes, but what if she should die? She can&#8217;t, I tell you. Don&#8217;t be a fool. It&#8217;s a bad time. It&#8217;s just nature giving her hell. It&#8217;s only the first labor, which is almost always protracted. Yes, but what if she should die? She can&#8217;t die. Why would she die? What reason is there for her to die? There&#8217;s just a child that has to be born, the by-product of good nights in Milan. It makes trouble and is born and then you look after it and get fond of it maybe. But what if she should die? She won&#8217;t die. But what if she should die? She won&#8217;t. She&#8217;s all right. But what if she should die? She can&#8217;t die. But what if she should die? Hey, what about that? What if she should die?</p>
</blockquote>
<p>哀切，痛惨，悲傷のリフレイン。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>the silence of the lambs (Thomas Harris)&#8211; paperback review</title>
		<link>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/03/harris-lambs/</link>
		<comments>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/03/harris-lambs/#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 22 Mar 2008 20:52:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★★☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識☆☆☆☆｜対象レベル 英検準1級以上｜ジャンル 冒険小説｜384p.｜英語


ハンニバル・レクターのシリーズ第一作(?)にして，トマス・ハリスを知らしめた「羊たちの沈黙」。ジョディ・フォスター主演で映画化もされていますし，「別冊宝島」によれば過去20年の「このミステリーがすごい！」ベストの中から選んだ「ベスト・オブ・ベスト」の第2位（第1位は「薔薇の名前」）にもなっていますからご存知の方が多いでしょう。
でも，ごめんなさい。この本を読んだのはかなり前のことなので，だいぶいろんなことを忘れています。映画も（テレビだか，ビデオだかで）見ているので筋は覚えていますが。それ以外で覚えているのは，ストーリーは面白かったこと，でも英語としては「結構読みにくいなあ」という印象だったこと，「また猟奇殺人と幼少期のトラウマが出てくるわけね」と思ったことぐらいかな。プロファイリングという言葉が使われだしたのもこの頃のことでした。
英語として読みにくいというのは，語彙や構文の問題ではありません。専門用語が頻出するわけでもなく，文章が込み入っているわけでもありません。むしろ，表現が口語的でいわゆる「生きた英語」であったことが理由だったと思います。「生きた」というのは，パターンどうりではないということですから，時に「くずれた」「ごちゃごちゃした」にもなりえます。この辺の印象はその人の学習経験によってかなり違ってくるようです。
余談になりますが，以前ジョン・グリシャム(John Grisham)の「ペリカン文書」(&#8221;The Pelican Brief&#8221;)の読後感を同僚の教師と話したときに，「あれは読みやすいね。Agatha Christie の方がよっぽど難しい」と言われてびっくりしました。私の印象は全く逆だったからです。Christie のどの作品のことをイメージしているのかは不明ですが，私のような，読むことを中心に英語と付き合ってきた者にとっては行儀のよい Christie の英語はむしろ読みやすいように思います。アメリカ英語とイギリス英語の違いのせいでは，と思われるかもしれませんが，その同僚はイギリス留学経験のある人ですから，問題はそこではないでしょう。
さて，次はそんなに読みにくくはない部分です。主人公である FBI 訓練生である Clarice が獄中の Hannibal Lecter とはじめて対面するところ。Lecter が Sherlock Holmes のような観察眼を見せる場面です。
&#8220;You use Evyan skin cream, and sometimes you wear L&#8217;Air du Temps, but not today. Today you are determinedly unperfumed. (…)&#8221;
&#8220;(…) How did you know about the perfume?&#8221;
&#8220;A puff from your bag when you [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="bookdata">
<p>語彙レベル★★☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識☆☆☆☆｜対象レベル 英検準1級以上｜ジャンル 冒険小説｜384p.｜英語</p>
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<div class="amazonlink"><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ysnrrkmr-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=0312924585&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr&#038;nou=1" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></div>
<p>ハンニバル・レクターのシリーズ第一作(?)にして，トマス・ハリスを知らしめた「羊たちの沈黙」。ジョディ・フォスター主演で映画化もされていますし，「別冊宝島」によれば過去20年の「このミステリーがすごい！」ベストの中から選んだ「ベスト・オブ・ベスト」の第2位（第1位は「薔薇の名前」）にもなっていますからご存知の方が多いでしょう。</p>
<p>でも，ごめんなさい。この本を読んだのはかなり前のことなので，だいぶいろんなことを忘れています。映画も（テレビだか，ビデオだかで）見ているので筋は覚えていますが。それ以外で覚えているのは，ストーリーは面白かったこと，でも英語としては「結構読みにくいなあ」という印象だったこと，「また猟奇殺人と幼少期のトラウマが出てくるわけね」と思ったことぐらいかな。プロファイリングという言葉が使われだしたのもこの頃のことでした。</p>
<p>英語として読みにくいというのは，語彙や構文の問題ではありません。専門用語が頻出するわけでもなく，文章が込み入っているわけでもありません。むしろ，表現が口語的でいわゆる「生きた英語」であったことが理由だったと思います。「生きた」というのは，パターンどうりではないということですから，時に「くずれた」「ごちゃごちゃした」にもなりえます。この辺の印象はその人の学習経験によってかなり違ってくるようです。</p>
<p>余談になりますが，以前ジョン・グリシャム(John Grisham)の「ペリカン文書」(&#8221;The Pelican Brief&#8221;)の読後感を同僚の教師と話したときに，「あれは読みやすいね。Agatha Christie の方がよっぽど難しい」と言われてびっくりしました。私の印象は全く逆だったからです。Christie のどの作品のことをイメージしているのかは不明ですが，私のような，読むことを中心に英語と付き合ってきた者にとっては行儀のよい Christie の英語はむしろ読みやすいように思います。アメリカ英語とイギリス英語の違いのせいでは，と思われるかもしれませんが，その同僚はイギリス留学経験のある人ですから，問題はそこではないでしょう。</p>
<p>さて，次はそんなに読みにくくはない部分です。主人公である FBI 訓練生である Clarice が獄中の Hannibal Lecter とはじめて対面するところ。Lecter が Sherlock Holmes のような観察眼を見せる場面です。</p>
<blockquote><p>&#8220;You use Evyan skin cream, and sometimes you wear <em>L&#8217;Air du Temps</em>, but not today. Today you are determinedly unperfumed. (…)&#8221;</p>
<p>&#8220;(…) How did you know about the perfume?&#8221;</p>
<p>&#8220;A puff from your bag when you got out your card. Your bag is lovely.&#8221;</p>
<p>&#8220;Thank you.&#8221;</p>
<p>&#8220;You bought your best bag, didn&#8217;t you?&#8221;</p>
<p>&#8220;Yes.&#8221; It was true. She had saved for the classic casual handbag, and it was the best item she owned.</p>
</blockquote>
<p>カットしたところは four-letter word があるところ。こういうのを載せるとコメントスパムが大量に来るというはなしなので。香水を「つける」のも wear と表現するのはおもしろいですね。レール・デュ・タン。そういえば，昔つき合ってた女性がおんなじ香水だったなあ。</p>
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		<title>State of Fear (Michael Crichton) &#8212; paperback review</title>
		<link>http://www.where-are-we-going.com/beyond_exams/paperback_reader/2008/03/crighton-stateoffear/</link>
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		<pubDate>Sun, 16 Mar 2008 16:12:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★★☆☆｜ストーリー★★☆☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★★☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 冒険小説｜672p.｜英語


&#8220;The Lost World&#8221; を紹介したついでに取り上げます。邦題は「恐怖の存在」。2004年発表です。
はっきりいって，

という小説です。背景にあるのは「地球温暖化」(global warming) をめぐる議論。登場するのは環境テロリスト（!!）。人工的に津波や集中豪雨を起こしたりして，環境破壊と異常気象への人々の関心と恐怖を煽るというテロリストたちと闘うというストーリーなのですが，その荒唐無稽ぶりに引いてしまう人もいるかもしれません。
クライトンは地球温暖化をめぐる昨今の議論の方向には否定的なようです。小説中にも登場人物たちはいろいろなデータで論争を繰り返しているのですが，クライトンの考え方自体は，小説の後の Author&#8217;s Message の中でまとめられています。


We know astonishingly little about every aspect of the environment, from its past history, to its present state, to how to conserve and protect it. In every debate, all sides overstate the extent of existing knowledge and its degree of certainty. 
Atmospheric carbon dioxide is [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="bookdata">
<p>語彙レベル★★☆☆｜ストーリー★★☆☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★★☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 冒険小説｜672p.｜英語</p>
</div>
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<p>&#8220;The Lost World&#8221; を紹介したついでに取り上げます。邦題は「恐怖の存在」。2004年発表です。</p>
<p>はっきりいって，</p>
<p><img src='http://www.where-are-we-going.com/wp/wp-content/uploads/2008/03/nandaka.png' alt='なんだかなあ' /></p>
<p>という小説です。背景にあるのは「地球温暖化」(global warming) をめぐる議論。登場するのは環境テロリスト（!!）。人工的に津波や集中豪雨を起こしたりして，環境破壊と異常気象への人々の関心と恐怖を煽るというテロリストたちと闘うというストーリーなのですが，その荒唐無稽ぶりに引いてしまう人もいるかもしれません。</p>
<p>クライトンは地球温暖化をめぐる昨今の議論の方向には否定的なようです。小説中にも登場人物たちはいろいろなデータで論争を繰り返しているのですが，クライトンの考え方自体は，小説の後の Author&#8217;s Message の中でまとめられています。</p>
<blockquote>
<ul>
<li>We know astonishingly little about every aspect of the environment, from its past history, to its present state, to how to conserve and protect it. In every debate, all sides overstate the extent of existing knowledge and its degree of certainty. </li>
<li>Atmospheric carbon dioxide is increasing, and human activity is the probable cause. </li>
<li>We are also in the midst of a natural warming trend that began about 1850, as we emerged from a four-hundred-year cold spell known as the &#8220;Little Ice Age.&#8221; </li>
<li>Nobody knows how much of the present warming trend might be a natural phenomenon. </li>
<li>Nobody knows how much of the present warming trend might be man-made. <br />　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ </li>
<li>The current near-hysterical preoccupation with safety is at best a waste of resources and a crimp on the human spirit, and at worst an invitation totalitarianism. </li>
<li>I conclude that most environmental &#8220;principles&#8221; (&#8230;) have the effect of preserving the economic advantages of the West and thus constitute modern imperialism toward the developing world. (&#8230;) </li>
</ul>
<p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(&#8221;State of Fear&#8221; Author&#8217;s message)</p>
</blockquote>
<p>要するに，現在の温暖化は，地球が数百年単位で繰り返す自然な温暖化なのか，人間のCO<sub>2</sub>排出による人為的な温暖化なのかは断定できない，ヒステリーに近い「環境危機」の言説は無駄であり悪くすれば全体主義への道となり，先進国のみを利するという主張です。</p>
<p>私もこの意見自体には個々には同意できるところがあります。地球科学者や気候学者たちの間では，「人為的な要因による地球温暖化」説が優勢なようですが，まだまだわからないところも多く，そもそも温暖化しているのかという議論は必要でしょう。しかし，うえにあげた7つのポイント（原著では25ポイントあげられています）の前4つの慎重さと比べ，あとの2つは飛躍が大きすぎます。「全体主義」や「新しい帝国主義」へ進むかどうかは，「地球温暖化」とは直接因果関係を持っていない問題です。政治の問題であり，人間が世界や社会をどのように形成していけるのかの問題です。「明日の天気もわからないのに10 ～ 100年後の温暖化が予見できるのか」と言われれば，誰も確実なことは言えるはずがありませんが，「それゆえ」環境保護運動はすべて無駄だという結論をただちに引き出すとすれば，それはそれでクライトンの批判する政治性とは逆ベクトルの政治的含意をもってしまいます。</p>
<p>クライトンはこの本の「補遺」(Appendix)で，科学の政治的利用の危険性について述べています。しかし，彼はこの本を書いた1年あまり後にはブッシュ大統領にホワイトハウスに招待されています。大統領はこの小説は「熱心に読んだ」そうです（<a href="http://www.nytimes.com/2006/02/19/national/19warming.html" target="_blank">NY Times Feb. 19, 2006</a>）。クライトン自身がその招待の政治性に気づかぬはずがありません。</p>
<p>Al Gore は逆の立場から，この本をあてこすって，</p>
<blockquote>
<p>The planet has a fever. If your baby has a fever, you go to the doctor [...] if your doctor tells you you need to intervene here, you don&#8217;t say &#8216;Well, I read a science fiction novel that tells me it&#8217;s not a problem.&#8221;</p>
</blockquote>
<p>と言ったそうです（英語版Wikipedia による）。これまた（元）政治家らしいわかりやすいが，いささか naïve な批判です。</p>
<p>問題は，科学というものが政治と，それも大衆レベルで，不可分になってしまったということによって複雑化しています。</p>
<p>たしかに，自分を安全な所に置いた上での議論，暖かいリビングでおいしいお鍋をつつきながら「温暖化ってやーね」的な物言いには，わたしも不快感を感じずにはいられません。しかし，先進国の人間が環境問題にこれほど熱を上げるのは，「地球規模の危機」という問題設定自体が，ひょっとすると国民国家の枠を超える何かへの道を照らしだしてくれる，そんな潜在的な思いがあるからなのかもしれません。キーワードは「環境」でなくても，「小惑星の衝突」でも「宇宙人来襲」でもよかったのかもしれません。それは幻想でしょうが，ちょっと魅力のある幻想ではあります。</p>
<p>この本の題名 &#8220;State of Fear&#8221; に触れておきます。環境問題がこれほどまで「問題化」されたのは，冷戦終結が原因だ，とある登場人物が言います。</p>
<blockquote>
<p>&#8220;For fifty years, Western nations had maintained their citizens in a state of perpetual fear. Fear of the other side. Fear of nuclear war. The Communist menace. The Iron Curtain. The Evil Empire. And within the Communist countries, the same in reverse. Fear of us. Then, suddenly, in the fall of 1989, it was all finished. Gone, vanished. <em>Over</em>. The fall of the Berlin Wall created a vacuum of fear. <dfn title="《諺》自然は真空を嫌う（何かが空白状態になるとすぐ埋め合わされる傾向があるということ。西暦1Cのギリシャのプルタルコスが言ったとされる）">Nature abhors a vacuum.</dfn> Something had to fill it.&#8221;</p>
<p>Evans frowned. &#8220;You&#8217;re saying that environmental crises took the place of the Cold War?&#8221;</p>
</blockquote>
<p>国家が安定的に支配を継続するためには，国民を常に「恐怖の状態」に置いておかなければならない，冷戦終結後はそれが「環境破壊という恐怖」なのだ，というわけです。</p>
<p>国家は国民に危機感を与えつつ支配を維持するという部分は正しいとしても，冷戦→環境 という図式は成り立たないでしょう。先ほど言ったように，「環境」問題は空想的にせよ国家を超えるものなのですから。</p>
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		<title>The Lost World (Michael Crichton) &#8212; paperback review</title>
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		<pubDate>Sun, 09 Mar 2008 09:25:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★☆☆☆｜ストーリー★★☆☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 冒険小説｜448p.｜英語


&#8220;Jurassic Park&#8221; につづく第2弾で，これも映画化されています。だいぶ前に読んだので，細部は忘れているのですが，Jurassic Park 以外に，実は近くの島にもうひとつ恐竜再生実験用の島があって，それが放置されたままになっている，とかいう設定になっていたと記憶しています。そこへ Malcolm たちが再び調査に行き．．．  
タイトルの &#8220;The Lost World&#8221; 「失われた世界」は Sherlock Holmes で有名な Sir Arthur Conan Doyle が1912年に発表した同名の小説に由来します。これは一種の黎明期のSFで，南米のどこかに今でも恐竜が生きている場所へ探検に行く，という小説です。児童向けにリライトしたものを子供のころに読んだ記憶があります。私の恐竜好きの原点なのかな？（英語版も持っているのですが読んでない。読んだらこのシリーズに追加しようかな。） 
続編ですから，前著 &#8220;Jurassic Park&#8221; を読んでいるか，少なくとも映画を見ていないと面白みは減るでしょう。ただし映画の「ロストワールド　ジュラシック・パーク2」とはエンディングが違っています。  
英語的には，前著と同レベル。 おもしろさは前著ほどではないでしょう。 
以下は，冒頭近く，Jurassic Park 事件にはもうかかわりたくないと思っているMalcolm にある人物が接近してくるところ。 
&#8220;(&#8230;) But I&#8217;m told it was some kind of very large, atypical lizard, found dead in the jungle of Costa Rica.&#8221; [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="bookdata">
<p>語彙レベル★☆☆☆｜ストーリー★★☆☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 冒険小説｜448p.｜英語</p>
</div>
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<p>&#8220;Jurassic Park&#8221; につづく第2弾で，これも映画化されています。だいぶ前に読んだので，細部は忘れているのですが，Jurassic Park 以外に，実は近くの島にもうひとつ恐竜再生実験用の島があって，それが放置されたままになっている，とかいう設定になっていたと記憶しています。そこへ Malcolm たちが再び調査に行き．．．  </p>
<p>タイトルの &#8220;The Lost World&#8221; 「失われた世界」は Sherlock Holmes で有名な Sir Arthur Conan Doyle が1912年に発表した同名の小説に由来します。これは一種の黎明期のSFで，南米のどこかに今でも恐竜が生きている場所へ探検に行く，という小説です。児童向けにリライトしたものを子供のころに読んだ記憶があります。私の恐竜好きの原点なのかな？（英語版も持っているのですが読んでない。読んだらこのシリーズに追加しようかな。） </p>
<p>続編ですから，前著 &#8220;Jurassic Park&#8221; を読んでいるか，少なくとも映画を見ていないと面白みは減るでしょう。ただし映画の「ロストワールド　ジュラシック・パーク2」とはエンディングが違っています。  </p>
<p>英語的には，前著と同レベル。 おもしろさは前著ほどではないでしょう。 </p>
<p>以下は，冒頭近く，Jurassic Park 事件にはもうかかわりたくないと思っているMalcolm にある人物が接近してくるところ。 </p>
<blockquote><p>&#8220;(&#8230;) But I&#8217;m told it was some kind of very large, atypical lizard, found dead in the jungle of Costa Rica.&#8221; </p>
<p>&#8220;And? What happened to it?&#8221; </p>
<p>&#8220;The remains were burned?&#8221; </p>
<p>&#8220;So nothing is left?</p>
<p>&#8220;That&#8217;s right.&#8221; </p>
<p>&#8220;No photographs? No proof?&#8221; </p>
<p>&#8220;Apparently not.&#8221; </p>
<p>&#8220;So it&#8217;s just a story,&#8221; Malcolm said. </p>
<p>&#8220;Perhaps. But I believe it is worth mounting an expedition, to find out about these reported survivals.&#8221; </p>
<p>Malcolm stared at him. &#8220;An expedition? To find a hypothetical Lost World?&#8221;</p>
</blockquote>
<p>Jurassic Park を面白いと思わなかった人，私のような恐竜好きの大人（いるのか？）以外の人には，あまりおすすめしません。 </p>
<p>&nbsp;</p>
<p><small>（この paperback review のカテゴリーは，英語で読む本を探している方に向けた読書案内です。私が読んだ本の中から選んでコメントしています。）</small></p>
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		<title>Jurassic Park (Michael Crichton) &#8212; paperback review</title>
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		<pubDate>Sat, 01 Mar 2008 16:50:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>rickie</dc:creator>
				<category><![CDATA[英語を読む]]></category>
		<category><![CDATA[paperback review]]></category>
		<category><![CDATA[書評]]></category>

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		<description><![CDATA[
語彙レベル★☆☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 冒険小説｜416p.｜英語




少しも自慢にはなりませんが，私はこの歳でけっこう恐竜好きです。ですから，ジュラシック・パークなんてものがほんとにできたら，南米の孤島だろうがアフリカの山奥だろうがぜひ行きたいと思っている多くのとっちゃんボーヤの一人です。
確かこの本は映画を観る前に読んだはずですが，映画を観た人にもぜったい読むべきだとお勧めできるかというと，うーん，ストーリー知ってるとなぁ。原作と映画ではストーリー本筋にはあまり違いがありません。映画ではサラッと流されていた Jurassic Park の存在にたどりつくまでの話が，小説では推理小説っぽい展開で特に琥珀 (amber) の使われ方が面白かったですね。映画にも出てきた Ian Malcolm という人物は複雑系（カオス理論）が専門の数学者なのですが，原作ではこのカオス理論の話もそこそこ深入りしています。といっても，この小説に限らず，そして私自身もその一人ですが，文系人間のカオス理論の理解は，「結局，先のことは予測できない，計画なんてうまくいかないもんだ」くらいの理解ですけどね。Crichton の小説は前半で多少理屈っぽく，後半はたいていドタバタになりますが，この小説でも同じです。なんか初めから映画化を意識して書いているなあというかんじですね。
英語としては簡単な方です。次の引用は，Malcolm がジュラシックパークの破たんを予測する部分。

&#8220;And Hammond&#8217;s project,&#8221; Malcolm said, &#8220;is another apparently simple system—animals within a zoo environment—that will eventually&#160; show unpredictable behavior.&#8221;
&#8220;You know this because of &#8230;&#8221;
&#8220;Theory,&#8221; Malcolm said.
&#8220;But hadn&#8217;t you better see the island, to see what he&#8217;s actually done?&#8221;
&#8220;No. That is quite unnecessary. The [...]]]></description>
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<p>語彙レベル★☆☆☆｜ストーリー★★★☆｜知的興奮度★★☆☆｜前提知識★☆☆☆｜対象レベル 英検2級以上｜ジャンル 冒険小説｜416p.｜英語</p>
</div>
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<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ysnrrkmr-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=0345370775&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr&#038;nou=1" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
</div>
<p>少しも自慢にはなりませんが，私はこの歳でけっこう恐竜好きです。ですから，ジュラシック・パークなんてものがほんとにできたら，南米の孤島だろうがアフリカの山奥だろうがぜひ行きたいと思っている多くのとっちゃんボーヤの一人です。</p>
<p>確かこの本は映画を観る前に読んだはずですが，映画を観た人にもぜったい読むべきだとお勧めできるかというと，うーん，ストーリー知ってるとなぁ。原作と映画ではストーリー本筋にはあまり違いがありません。映画ではサラッと流されていた Jurassic Park の存在にたどりつくまでの話が，小説では推理小説っぽい展開で特に<dfn title="こはく">琥珀</dfn> (amber) の使われ方が面白かったですね。映画にも出てきた Ian Malcolm という人物は複雑系（カオス理論）が専門の数学者なのですが，原作ではこのカオス理論の話もそこそこ深入りしています。といっても，この小説に限らず，そして私自身もその一人ですが，文系人間のカオス理論の理解は，「結局，先のことは予測できない，計画なんてうまくいかないもんだ」くらいの理解ですけどね。Crichton の小説は前半で多少理屈っぽく，後半はたいていドタバタになりますが，この小説でも同じです。なんか初めから映画化を意識して書いているなあというかんじですね。</p>
<p>英語としては簡単な方です。次の引用は，Malcolm がジュラシックパークの破たんを予測する部分。</p>
<blockquote>
<p>&#8220;And Hammond&#8217;s project,&#8221; Malcolm said, &#8220;is another apparently simple system—animals within a zoo environment—that will eventually&nbsp; show unpredictable behavior.&#8221;</p>
<p>&#8220;You know this because of &#8230;&#8221;</p>
<p>&#8220;Theory,&#8221; Malcolm said.</p>
<p>&#8220;But hadn&#8217;t you better see the island, to see what he&#8217;s actually done?&#8221;</p>
<p>&#8220;No. That is quite unnecessary. The details don&#8217;t matter. Theory tells me that the island will quickly proceed to behave in unpredictable fashion.&#8221;</p>
<p>&#8220;And you&#8217;re confident of your theory.&#8221;</p>
<p>&#8220;Oh, yes,&#8221; Malcolm said. &#8220;Totally confident.&#8221; He sat back in the chair. &#8220;There is a problem with that island. It is an accident waiting to happen.&#8221;</p>
</blockquote>
<p>なんだかんだ言っても，娯楽小説としてはよくできていると思いますよ。ひまつぶしには最適。</p>
]]></content:encoded>
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